テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#侑北
かいぐり
275
こんにちは。レタスです。
初投稿で拙い作品ですが、温かい目で見てくださるとありがたいです!
注意⚠️
・こちらはハイキュー‼︎の腐向け作品となります。
・基本的に佐久古です。ほんの少しだけ佐久飯出てきます!地雷の人はgo back🔙
・クオリティ低め。単純に下手くそ
・少しだけキャラ崩壊あります
それでも宜しければ是非ご覧ください!!
それでは、ページを捲って。
恋だ、と自覚したのはきっと今なのだろう。
黒いコロンのような特徴的なホクロと、 それによく似合う揺れる黒髪。どこか気怠げな表情。キリッとした良い顔立ち。 最初は従兄弟に対する母性心というのか、心配がかったそんな感情が、 いつしかそんなアイツから、目が離せずにいた。
あと数時間でやって来る夕立のうしろで、二人でベンチに腰かけ宛もない話を駄弁っていた。俺は何も口を開かずに。いや、開けずに、の方が正しいのだろうか。その横顔を眺めていた。
佐久早聖臣
聖臣はこちらを向いて、そう言い放てば怪訝そうな顔をした。 マスクをしていてでも分かる、綺麗な顔立ち。
古森元也
心の奥底で、そう思った。
古森元也
へへ、と笑いながら俺がそう言うと、聖臣は眉間に皺を寄せた。 ぽつりぽつりと滴が徐々に降ってきて、二人で空を見上げると、橙色の空から夕立の雲がこちらに近づいて来ているようだった。また二人で走りながら帰るはめになるだろう。
神様、どうかどうか。この幸せな時間がいつまでも続きますように。
数ヶ月が過ぎたある日のこと。
井闥山学院高校に入学して早くも一年が経ち、新一年も入学してきて俺たちは二年生になった。 いつ見てもこの学校名はかっこいいな、と学証を見て思う。 まあそれだけの理由でここに入って来たわけじゃないけど、と購買で買ったパンをかじりながら 友人達の話を聞いているその頭の片隅で思った。
クラスメイトA
机を向かい合わせてそれぞれ昼食を食べている友人達の一人が、俺の方を向いて話題を振る。
古森元也
聖臣の話題を出されて動揺してしまう。友人にはバレるまいと必死に笑顔を取り繕うが、内心はめちゃくちゃ焦っているのだ。
(あーあ、やっぱ俺って聖臣の事好きなんだなあ。)
それと同時に、聖臣の噂と聞いてどこか嫌な予感がしてしまっている自分がいた。 そして、その予感は的中してしまった。
クラスメイトA
古森元也
不恰好な顔をして瞬発的に口から出された俺の言葉が、タイミング悪く静かになった教室に、響いた。
響いた言葉をよそに、その友人が放った言葉の意味が分からなかった。解りたくなかった。
古森元也
クラスメイトA
やはり聞き間違いではなかったようだ。そんな事実が頭の中を蝕んで、締め付けられる。
飯綱さんは悪い人ではないし、むしろ俺たちによくしてくれる尊敬する先輩だ。同じ排球部で飯綱さんはベストセッター賞を入賞していた。そんな格好いい背中を追って憧憬してきたのに。
ガタン、と椅子の倒れる音が教室内に響いた。
教室内の他で昼食を取っているクラスメイトたちが振り向いた。恥ずかしい、という感情すらもどこかに飛んでいってしまったようで。
古森元也
突如立ち上がってそう言ってしまった俺は、数秒経ってようやく事の恥ずかしさに気がつき ぎこちなく顔を真っ赤にしながら倒れた椅子を戻して座り込んだ。
クラスメイトA
古森元也
机の上に伏せて顔を埋めている俺を、友人は髪をツンツンとつつきながら揶揄うようにしていて。たぶん、過去一番面映い出来事になるんだろう。しかもその原因が聖臣だからと言う事が。
古森元也
古森元也
机に埋めた顔を横に向けそう呟いた俺の声は、独り言のつもりだったのだが友人の耳にも届いてしまったようで何日間かはイジられることが確定された。
そんなことを考えているのと同時進行で、先ほど口にした通り何故飯綱さんなのか?と脳裏に浮かんだ。もしかしたら聖臣は飯綱さんに心を寄せていたのかもしれないけどさあ…。 同性愛者なら俺でも良くない?聖臣の行きつけの美容院も好きな香りも、ずっと横に居たから知っているのに。あーー。くそ。こんなことを考えてしまっている自分が悔しい。
こんなこと思ってしまうくらいなら最初から聖臣のことなんて好きにならなければよかった。そもそも従兄弟同士だし男同士でもあるし。俺は聖臣の好きなタイプなんかと真逆なのだ。
“叶わない恋だ、”なんて。
最初からわかっていたはずなのに。
でもやっぱり、聖臣が恋人作るとか考えられない!!
古森元也
走りながら教室を出て行く俺のその背中を、友人達はニヤニヤしながら眺めていただろう。だって、友達の従兄弟の恋人噂を流したら顔を真っ赤にして走り去って行くもんだから、と。そんなこと気にする暇もないくらいにも、聖臣を取られたくないという気持ちが強かった———。
コメント
1件
レタスさん、初投稿お疲れさまです🌷 古森の「ああ、好きだなあ…」という心の声、すごく胸にきました。従兄弟で同級生で、ずっと隣にいたからこその距離感と懊悩が、地の文からじんわり伝わってきます。飯綱先輩の噂を聞いたときの、あの動揺とやるせなさ——「嫉妬してんのかよ」って言われて否定する場面、切なかったです。 まだ1話とのこと、これからどうなるのか楽しみにしていますね。