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そうどうのお話。

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そうどうのお話。

1 - そうどうのお話。

♥

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2019年11月24日

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ねぇ。

皆は、寝る前に何を思って寝てる?

私はな、

ドキドキしながら寝てる。

恋愛とか、そういうのじゃないよ。

………………。

………明日が怖いんだと思う。

どうなるかわからないから。

……………。

私が寝てるふりをしていた時、

あなたが泣いてたんじゃないかな?

……………。

出来ることなら何でもしてあげたかった。

笑顔が見たくて。

けど、

家に帰って布団に入ると、

いつも1人

寂しいけど、誰にも言えない。

そんな私の話。

何処か。

机。

私は寝たふりをしている。

そうどう

(すみれ……)

そうどう

(…………)

男A

あいつ、また寝てるふりか?

男B

寝るのが好きなんだろ?

男A

かわったやつだな。

男B

あーいうのは放っておくのがいいの!

そうどう

(またなんか言ってるよ)

そうどう

(……………………)

女A

そうどう、ねぇ。

女A

高校の頃はやんちゃしてたみたいだよ。

そうどう

(……っ!)

男B

ほへー。意外。

女B

それ、知ってる。

女B

よく喧嘩してて

女B

それで相手を気絶させたとか

男B

怪力女じゃん!w

ははははははは!!

そうどう

(………………)

そうどう

(こんな奴ら……)

そうどう

(すみれ…………)

そうどう

(どうしたらいい……?)

家。

そうどう

…………。

そうどう

すみれ……。

私はすみれの為なら何でもしてた。

それが生き甲斐だったんだ。

それが無くなった今は

私は何もできない。

すみれ無しでは生きていけなくなっていたんだ。

そうどう

私は、こんな私が嫌いだよ…。

私はすみれと撮ったプリクラを見る。

肌身離さず持っていた。

頑張れる気がしたから。

けど、さ……。

やっぱり辛い………………。

こんなこと、すみれにしか言えないよ……。

そうどう

………っ………。

そうどう

(耐えろ……)

そうどう

(耐えろよ………)

そうどう

(…………)

私は小さなナイフをベットの下からとりだし、

しゅっ!

そうどう

………ふぅ……。

手を切った。

この日、初めてリストカットをした。

そうどう

(私がこんなことをする日が来るなんて……)

そうどう

(親にばれたら追い出される……)

そうどう

(隠さないと)

そして、初めて包帯を巻いた。

すみれ

そうどうさん、そんなに弱い人じゃないよ!

すみれはいつも私についてきていた。

…いや、私が連れ回していた。

他の連中からよく思われてなくても、

私はそうした。

ピンクのツインテールが子供みたいでやめた方がいいっていっても、

すみれはやめなく、すみれなりの個性があった。

すみれはすみれなみに、強かった。

私はそれが羨ましかったのかもしれない。

けど、どこか脆そうなところがあって、

放っておけなくて、

私はそれを守りたかった。

そうどう

(記憶の整理してたら眠くなってきた……)

机。

いつもみたいに寝たふりをする私。

男B

あいつ、手に包帯巻いてるぞ…。

女B

またやんちゃ始まったんじゃない?

男A

ばかっ。聞こえるだろ?

ガラッ!

男B

ゆっくり開け…………!?

???

てめぇら、愚痴愚痴うるせぇんだよ……?

そうどう

(誰だぁ…?私を助けるなんて…)

そうどう

(いや、違うな)

そうどう

(弱いのをいじめるのが見てて嫌だったんだろうな)

そうどう

(私には関係……)

???

その人、あたしの友達だから。

そうどう

!?

私は反応して、その声の主の顔を見る。

そこには、金髪にそめたツインテールの女の子が私に優しく笑いかけていた。

???

久しぶり。そうどうさん。

その優しそうな声を聞いた時、

私の涙腺は崩壊したんだ。

???

大丈夫だよ。もう。

男B

……なんか、ごめんな…。

男B

そうどうなりに色々と考えてたんだな…。

女A

ごめん……。色々といっちゃった…。

女B

何がなんでも、お前の過去はかわんない。

女B

けど、あんたにも優しいところあんじゃん。

男A

…………。

???

これでおしまい。

???

もういいんだよ?

???

これからは私がそうどうさんを守るから。

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