???
ふっ
???
ふざけているのか。貴様らぁっ!!
それの第一声は、怒号だった。
気持ちは分かる。
ただ、そうなってしまったものは仕方ない。
???
我は、欠片とはいえ、魔王だった……。
???
魔王が、妖精に、転生だとっ!?
???
こんな事が認められるものかっ!?
???
やり直せ!!
魔王を眠らせたままにするのは可愛そうだとルティが提案した結果
紆余曲折を経て、眠れる魂を転生させることとなった。
ギルドのツテというのは恐ろしいもので
あまり苦労することもなく、転生にこぎつけた。
その結果、魔王の魂の欠片は、手のひらサイズのフェアリーに転生した。
しかもその姿はどう見ても、可憐な少女にしか見えなかった
ルティ
あんたねぇ。
ルティ
ちゃんと喋れて魔法も使えて、空も飛べるんだから十分でしょ?
???
能力の話ではないっ!
???
容姿が問題だと言っている!
ルティ
というか、あんたじゃ呼びにくいから
ルティ
そうね、マオでいいわね
???
勝手に名前をつけるでない!
???
そもそも安直すぎるであろう!
ルティ
それじゃ、どんなのがいいわけ?
???
そうだな。
???
我にふさわしく、ケーニッヒ・ベルセルクなど……
ルティ
マオで決まりね
???
決めるでない!
???
ええい。小娘では埒が明かん!
???
シーク! 貴様なら分かるであろう?
ここでまさかの振りが入る。
ここでどちらかの肩を持つのは、避けたいところになるが……。
折衷案で、ケーニッヒ・マオ・ベルセルクとか?
???
だからマオではないと言っているっ!!
マオの声が響き渡る。
いくつもの転生を経て
異世界の魔王の魂の欠片を巡る宿命は、終わりを迎えた。
そしてそれは
新たな物語が始まることを意味していた。
黒き輪廻と欠片の邂逅
プロローグ fin






