現実にない世界

ﾆﾔ

瑠奈は私の幼馴染

私たちはすごく仲が良い

一緒に登校したり一緒に下校したり

勉強だって瑠奈に教えてもらったりする

だけど瑠奈と一緒にいて気付いたことがあった

瑠奈は人の不幸が好きで人の不幸を見ると笑っている

子供が泣いている姿

先生が困っている姿

友達が泣いてる姿

誰かの不幸の姿を見ると笑う

だけど自分から誰かを不幸にさせようとしてない

むしろ自分からみんなを幸せにしようとしてる

だけど誰かが不幸な姿を見ると笑う

そんな瑠奈を私は不気味だと思い始めた

私は瑠奈を見た

やっぱり瑠奈は笑っていた

瑠奈は可笑しい

私は瑠奈に関わらないようにしようと決心した

さっきまで香奈の不幸を見て笑っていたのに

下校になると人が変わったように明るくなる

話してる時は普通に性格も良いし優しい時がある

どうしてだろう？

私の名前を口にした瑠奈の瞳はすごく光っていた

しばらく沈黙が続いた

私の表情がこわばっていたのか瑠奈は笑った

私は怖くてその場を去った

無視しても関わってくるのではないかと考えた私は

本当のことを打ち明ける