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イタ王国
ぬ!
イタ王国
ぬ!
ぬ!
きらびやかなシャンデリアが輝き、大勢の人々が行き交う華やかなパーティー会場。 賑やかな笑い声とグラスの重なる音が響く人混みの中で、イタリア王国は一人、壁際に佇んでいた。 手にしたグラスを見つめるフリをしながら、彼の視線は、人混みの向こうの『ある二人』に釘付けになっていた。 ーー日帝とナチスだ。 国とは別に、あの当時の姿と記憶を残したまま現代を生きている二人は、相変わらず凛とした佇まいでそこにいた。
イタ王国
本当は、いつものように笑顔で駆け寄って、「やっほー、何話してるのん?」って輪に入りたかった。大好きな二人の声を、もっと近くで聞きたかった。 だけど、イタ王の足は、1センチだって前には動かない。 周りは声をかける隙もないほどの人混み。そして何より、あの戦争の日に、二人の命を救うために自分が吐いた『最低の嘘』が、重い足枷になって胸を締め付ける。
『io(イオ)は最初から、君たちのことなんてこれっぽっちも興味なかったんだ』
あんな冷たい言葉で二人を傷つけ、裏切り者を演じて決別した自分が、今更どんな顔をして話しかければいいのだろう。二人の目には、今でも自分は「浅ましい裏切り者」として映っているはずなのに。
イタ王国
喧騒にかき消されるほど小さな声で呟き、イタ王は切なく目を伏せた。二人の笑顔が遠くて、眩しすぎて、胸の奥がズキズキと痛んだ。
ぎゅうぎゅうと押し寄せる人混みの波に、イタリア王国の身体がふいに大きく揺さぶられた。
バランスを崩した拍子に、手元が大きく狂う。 カラン、とグラスの中の氷が音を立て、はねた冷たい飲み物が、すぐ目の前にいた人物の衣服へと容赦なく飛び散ってしまった。
イタ王国
慌ててハンカチを取り出そうと顔を上げた瞬間、イタ王の言葉が喉に凍りついた。飲み物がかかってしまったのは、あろうことか、ナチスの漆黒の軍服だった。
そしてそのすぐ隣には、静かにこちらを見つめる日帝の姿がある。 二人は衣服の汚れなど気にも留めず、ただ冷徹な目で、イタ王の顔をじっと見下ろしていた。 咄嗟に出てしまったいつもの陽気な訛りを、激しく後悔してももう遅い。二人の表情は、まるで氷の彫刻のように冷たく静まり返っている。周囲には大勢の招待客たちが笑い合っている。その手前、ここで大騒ぎをするわけにはいかない。 ナチスは、イタ王が汚れを拭おうと差し伸べかけた手を、叩き落とすように冷たく払いのけた。そして、周囲に聞こえないほどの低い声音で、イタ王の耳元に極冷の言葉を這わせる。
ナチス
その言葉の鋭さに、イタ王の肩が小さく跳ね上がる。 追い打ちをかけるように、今度は日帝が歩み寄り、冷ややかに、だけど心臓を直接突き刺すような声で囁いた。
日帝
イタ王国
いつものヘラヘラとした笑顔すら、作る余裕がなかった。 本当は、二人の手を引いて「違うんよ、ioは二人を助けたくて……っ!」と叫び出したかった。だけど、喉がぎゅっと締め付けられて、声にならない掠れた息が漏れるだけ。二人はもう、イタ王に返す言葉などないと言わんばかりに、そのまま背を向けて人混みの向こうへと消えていった。 華やかな音楽が響く会場の中で、イタ王は一人、拒絶された痛みに耐えながら、凍りついたように立ち尽くすしかなかった。
ぬ!
イタ王国
ぬ!
イタ王国
ぬ!
イタ王国
イタ王国
ぬ!
数分後
ぬ!
イタ王国
イタ王国
ぬ!
ぬ!
イタ王国
ぬ!
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コメント
1件
うわあ、このエピソード、胸がぎゅっとなる展開でしたね……。イタリア王国が日帝とナチスのためにあえて自分から「最低の嘘」をついて距離を置いたのに、本心は駆け寄りたくてたまらない。そのすれ違いがもう切なくて。パーティー会場の華やかさと、イタ王の孤独な心情の対比がすごく響きました。「触るな、裏切り者」「用済みの男」――あの言葉、重すぎる……。でも過去に何があったのかまだ詳しくはわからないから、これからが気になります!