私は見た
夢なのか走馬灯なのか分からない何かを。
〇〇(小さい頃)
ねぇママ!私テストで100点取ったの!
母親
あらそう、凄いわね
〇〇(小さい頃)
えへへっ!
優里
ママー!見てよ!全部100点!
母親
優里!凄いじゃない!
母親
やっぱりあなたは天才ね!
母親
勉強も運動もできておまけに可愛いなんて…
母親
〇〇と違って完璧ね!
優里
えへへっ!
〇〇(小さい頃)
…
〇〇(小さい頃)
グスッ…なんで優里だけ…
〇〇(小さい頃)
優里だけ褒められるの…
〇〇(小さい頃)
私だって…頑張ってるのに…
私は小さい頃からずっとずっと優里と比べられてきた
そのせいか次第に優里にコンプレックスを抱いた
そして優里が嫌いになった
けれど優里がいなければ…そんなことを毎日考えていた
佐野兄弟と出会ってから私は変わった
毎日マイキーと遊んで、戦って。
それはそれは楽しかった
マイキー
待てー!〇〇!
〇〇(小さい頃)
追いついてみろー!
バシャバシャと音を立てて走る
あの日々がどれだけ楽しかったか
けれどその日々が優里によって潰された
母親
皆こんにちは〜
マイキー
〇〇の母さん。うっす!
ドラケン
うーっす
千冬
お邪魔してます!
三ツ谷
こんにちは
場地
〇〇の母ちゃん!こんちは!
母親
いらっしゃい、ジュース持ってきたから、皆飲んでね
皆
あざっす
優里
お姉ちゃ〜ん!
ガチャ
優里
お姉ちゃんのお友達?
優里
こんにちは!
マイキー
〇〇、妹居たのか?
ドラケン
へぇ、知らなかったぜ
〇〇
あぁ…うん…
この時から変わってしまった
マイキー達が。東卍が。
優里に奪われた
その時、目眩に襲われ私は夢の中で倒れてしまった







