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2件
うわぁぁぁ😭😭 めっちゃすきです、
君の願いを叶えるために
紫×桃 タヒネタ○
start
今でも忘れられないあの日の夜
中学卒業をして 、 数週間後のことだった
親の転勤でらんは家族と県外へ引っ越すらしい
それもとても離れていた
駅のから少し離れていて人気のない場所で気まずい空気が流れつつあった
ほんとに 、 行っちゃうんだ、
らんだから … こんな悲しいんだ
俺は小学生の頃に 、 田舎から都会に来た
引っ越すことが嫌ではなかった
別に友達だし 、 大人になれば何時でも会えるから
けど 、らんは違った
LINEも持っているし、いつでも電話は出来る
でもらんは俺の恋人だから
初めての彼女だったから、離れるのがとても寂しかった
らんは 、悲しいくないのか 、 .ᐣ
少し困った様子もあったけど 、ずっと笑顔を絶やさないで俺を見る
その笑顔に違和感を持ちつつも 、安心していた
頭を撫でてくれたらんの手は少し震えていた気もした
あ 、 もう無理だ
これ以上いたら泣く
目元が熱くなって 、 手が震えてきた
今まで我慢していた気持ちが爆発しそう
いつも通り元気に振る舞うらん
その笑顔に救われ 、 つい俺も自然に笑顔になる
またな そう言ったら眉が下がり 、頬を膨らましていた
ムスッとした顔が可愛くて 、顔を掴みキスをした
らんは驚いていた
頬を赤らめ顔を隠す
後ろ向きでゆっくり歩きながら俺の方をみる
そういい手を振る
それを見たらんはにこりと笑い背中を向けて走る
… 早く 、 会えるといいな
会えなくて悲しいと思わずに次会う時の楽しさを考えながら家へ帰った
らんが引っ越して数ヶ月が経つ
ぜったいにLINEは毎日しており 、 電話はふたりが暇な時
もしくは 、 次の日に予定が入ってない日等にしている
らんが話す内容はとても面白く 、 そっちでも人と仲良くしているそうだ
ただ 、 1つ問題点をあげるとすれば
らんはよくメンタルが崩壊することがある
その耽美に俺がらんと公園で待ち合わせしたり 、 俺の両親に許可を取って家に泊まらせたりしていた
けど 、 今は電話でしか声を聞けない
いつらんのメンタルが崩壊するのかが分からない
それがいちばん怖い
でも 、まぁ今は幸せだし
そう自分に言い聞かせ 、 明日を迎える
同じクラスの友達が次のテストの為に勉強を教えて欲しいと言われた
しかし、らんと今日は電話をする約束だった
んまぁ 、 勉強の方が大事だもんな 、
電話の時間は18時半
家に帰るまでかかる時間は20分
最悪外で電話できるか
この選択が間違えだった
予定通り18時に勉強は終わった
勉強道具を片付けている間に友達が質問してきた
何すんだろ
深く考えたことはなかった
この高校に来たのは偏差値で決めただけだった
やりたいことがあったからじゃなかった
いつもは友達とふざけ合ってた
けど 、 今日のこいつはどこが俺より大人だった
学校から少し歩きポケットのスマホを出す
通知を切っていたため 、 色んな通知が来ていた
は … なにこれ
通知の中にはLINEが3桁台になっていた
ら 、 らん .ᐣ
電話の通知や 、 メッセージがたくさん来ていた
独り言をボソッといい 、走って家に帰った
お母さんには元々らんがメンタルブレがあることは理解していたため 、ご飯を後で食べるといい電話をかける
しかし中々出ない
何回かかけ直したら 、 出てくれた
ボソッと俺の名前を呼ぶ
か細い声で今にも消えそうだった
いつもはそうなんだとかで終わる会話
けど 、 深堀してきた
無言の時間が気まずくなる
何話せばいいんだろ
そう考えていたら 、先にらんが話しかけてきた
例えらんのメンタルが崩壊しても 、 気持ちは俺と同じだった
こういう時のらんになんて声をかければいいのか分からない
隣で話を聞ければらんの行動を止められる
けど 、 隣に居ないから地雷を踏んだら終わり
… 喋りたくねぇな
そう思ってしまう
弱々しい声
ちゃんとした言葉は出なかった
何を言えばいい .ᐣ よりも驚きが隠せなかった
何それ…
らんがキモイとか 、は .ᐣ
驚きと怒りで喋ることを忘れる
らんの方からは泣いてる声が聞こえた
同じだった 、 そばにいれないのが辛い
一緒に …
ふと思った
それと同時に今日の友達との会話がフラッシュバックした
普段は慰めて 、 生きてと言っていた
けど 、今日は諦めて真逆のことを言う
その言葉にらんはびっくりしていた
ちゃんとした理由は言いたくなかった
将来が怖いから 、それだけの理由でとなったららんは必ず止めに入るから
その日は励まして終わった
らんとの電話の日から1ヶ月
今日はらんに会う日だ
あの言葉は本気だったため 、 珍しく部屋を整理する
机の上には入り切らない教科書を数冊だけ置く
出しっぱなしの服もちゃんとハンガ-にかける
メモには 、らんと一緒に死ぬと書いて引き出しの中にしまう
ピコン ッ
スマホの通知音がして見ると 、 らんが駅に着いたらしい
そういい 、 綺麗な物の少ない部屋を出た
フェンス越しに見る夕方の景色
いつの間にか夕方になっていた
昔よく来ていた廃校の屋上
ここが俺たちの出会った場所で思い出だった
何を喋ればいいのか分からず 、 とりあえずで同情する
冗談だと思われてた
そういい 、らんの片手を引っ張り自分の体に寄せる
チュクチュクチュ ッ♡
顔を真っ赤にして 、 俺の方を見る
ほんとに可愛い
そういい 、 両手を広げる
そういい 、二人で飛ぶ
世界が真逆に見える
すご
見たことない体験にワクワクしている
するとらんが体制を変える
目が覚めたら病院に居た
けど 、隣にらんはいなかった
らんだけが死んでしまった
俺の下敷きになって
らんの" 好きだよ " が頭から離れなかった
むしゃくしゃしてその場で声を殺して泣く
けど 、 治まらず手元のものを投げる
ガシャ ッ ""
らん っ 、 らん 、
名前を呼んでも来ない
なんで 、
家に帰ると 、綺麗なままだった
両親は俺を責めずに慰めてくれた
1面綺麗な 、 ものが少ない部屋に1人
辛かった
苦しかった
何回も死のうとしたけど 、 らんの" 幸せになって欲しかった "
それが頭の中でフラッシュバックする
死ねなかった
幸せに … なれるかよ 、
らんがいないのに 、
…でも、うん
そう決めたら 、 らんが笑ってくれた気がした