夢を見たい少女
私は今日、ブランコをひたすら漕いで遊んでいた。
夢を見たい少女
なんでひたすら漕いで飽きないのかって?
あおい、
あの蒼い蒼い空を見るのが大好きなの。
幼稚園の頃からずっと好き。
ブランコで、上に行った時。とても広くて鳥も飛んでて飛行機やヘリコプターも飛んでる。
自由気ままで良いな。
とっても綺麗で。
地面に影が映し出される時
その時が一番好きなの。
蒼と、橙が混ざって。
とっても綺麗なの。
肌寒くても、ブランコで漕いだ風は気持ちが良くて涼しいの。
そして今になって思う。
あの空は五条悟の蒼い空のような目だと思う。
そして夕暮れ。
その時は一瞬しか無い。
橙。
即ち夏油傑のイメージカラーだろう。
それが混ざり合う時。
とっても綺麗だと思うの。
あぁ、あの青い青春は一瞬しか無いんだな。
そう思う。
でもね、硝子のイメージカラーの緑が無いの。
緑。
それは自然や遊具、
色々なものにあるだろう。
でもね、存在しないところが一つあるの、
それは空。
虹があると一瞬だけ現れる。
その虹
虹は雨の日、
その日にしか現れない。
彼女も一瞬だけしか現れない。
皆皆、
一瞬だけしか現れ無いの。
悲しくて。
みんながそろうのは、かつて若き日か、
それとも死ぬ時か。
そう思いながら
私は五条悟の真似をしながらブランコを漕いだ。
そしたらね。
男の子がブランコ。乗ってきてね。
話しかけてきたの。でもね、こんな対応しかできなかった。
夢を見たい少女
夢を見たい少女
其の後は凄いね、とか危ないよ、とかしか言えなかった。
其の後に、親が来て
男の子がこの子とお話してたんだよって。
純粋無垢で悪口や文句も言わない、可愛いね子供は好きだよ。
でもね、その子の親、
全く心の籠もってない声で、
ありがとう
しか言わなかったの。
これは多分私が酷く暗い性格で、ずっとずっと、何もせず、真顔で只々ブランコを漕いでいたせいだと思う。
それに、酷く暗い声で対応してたから。
夢を見たい少女
私はそれに何も答えずにブランコを漕ぎ続けた。
それで、また3人来たの。
公園には、親がいる家族六人、偶然か。私と同じだな。
男の子3人
サッカーをしていた。
私一人。
只々、空を見上げながらブランコを漕いで、遊ぶ。
そろそろ寒くなってきたから、家に帰ろ。
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