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優
ユウ…さん？
優
ちょっと待って！
ユウ
大丈夫！ちょっと待ってて！
優
…
ドゴォォオン！
ユウ
っ！？
ユウ
何…！？
海
ッチ…魔力の匂いがする！
優
この感じ…誰かがオーバーブロットした…？
エース
…！グリム！
ユウ
な！？
海
あんの毛むくじゃら！
優
なんで…グリムが魔法使ってる所なんて…
ユウ
…珍しいケースだ
海
俺の攻撃に含まれた魔力が、グリムのブロットに対して過剰反応を起こしたんだ…
優
それで…ブロットが急激に増えて…オーバーブロットした…？
クロ
優先順位が変わったね
海
先にこっちか…
ユウ
ふぅ…久しぶりにガチでやるなぁ！
海
あぁ…弾幕ごっこじゃまだぬるかったしな
クロ
ただの弾幕ごっことは違う…本気の殺し合いで使う弾幕…
クロ
燃えるじゃないか！
エース
やめろ！グリムを殺すんじゃねぇ！
ユウ
エース達は僕が止めようか…
海
よろしく
ユウ
荒んだ空は美しいね…君もそう思うだろう？
エース
ユウ…やめろ…俺達はお前を信じて
ユウ
黙りなよ
ユウ
…君には心底失望した
ユウ
新たに生まれた世界で絶望が振り撒かれていると聞いたから…ここへ来たというのに
ユウ
その目的を邪魔するなど…この世界で言う営業妨害ってやつだよ？
ユウ
あぁ…後、勘違いしないでね！
エース
はぁ？勘違い…？
ユウ
お前らに情を起こすほど僕達は愚かじゃないよ！誰彼構わず仲良しごっこ続けると思うなよ
エース
ユウ…
エース
俺は…俺達は…アンタを信じてた
エース
何度でも、何回でもここに来てくれるって
ユウ
まぁ、仕事だからね
ユウ
僕らがどんな思いでここへ来ているか知りもせずに！
エース
…え？
ユウ
僕たちが繰り返す度に、幻想郷には因果が溜まる
ユウ
その因果は形を変え、恐ろしい魔物となる
ユウ
そして、幻想郷を荒らして行く
エース
因果…？
エース
なぁ…なんの事だよ…
ユウ
師匠達からは仕方ないと笑ってくれているが…
ユウ
僕達は腹立たしくて仕方ない！
ユウ
いっそ…
お前らを消そうかとも思った
クロ
夜の自然は豊かで素晴らしい
デュース
…エバさん…グリムを…
クロ
殺さないで…？
デュース
…あぁ
クロ
それは聞けないなぁ！
クロ
この世界の結末は誰一人殺さずハッピーエンドへ導く事が希望の結末の条件となる
デュース
ならグリムは！！
クロ
グリム君はぁ…含まれてないけど？
クロ
元々バッドエンドの元凶を生かすなんて可笑しいと思わないかい！？
デュース
それは…
クロ
ごめんね…
クロ
どれだけ虚しくても…寂しくても…
クロ
これが…゛ただの仕事゛なら、俺は躊躇しないさ
デュース
ただの…仕事…？
クロ
君達…気付かなかったのかい？
クロ
俺達は…仕事でやってるんだ
クロ
君達を大切な存在…なんて思ってると思うかい？
デュース
…そんな…じゃあ…
クロ
ごめん…君たちは殺さないけど、あの獣はどうなるかは知らないね
優
皆…どっか行っちゃった
優
空が…暗くなってきた
キィインッ！
優
っ！？
優
なにこれ…
優
…虹色の…石？
年老いた女性
いいかい優、この世には虹色の石がある
いつかの彼女
にじいろのいし？
年老いた女性
そう、その石は…全てを捨てることを条件に…全ての願いを叶えてくれる
いつかの彼女
おねがい…きいてくれるの？
年老いた女性
そうだよ…でも…その石に願ってしまうと、全てに忘れ去られた者だけの世界、｢幻想郷｣に連れて行かれてしまうのよ
いつかの彼女
げんそうきょー？
年老いた女性
幻想に溢れた、東の果てにある不思議な世界だよ
年老いた女性
その石に吸い込まれて、気付けば歴史から消えてしまうのさ
いつかの彼女
きえちゃう？
年老いた女性
だから、もし虹色の石がお前の前に現れたなら
年老いた女性
よく…考えなさい
いつかの彼女
わかりました！おばあさま！
年老いた女性
そうだ、優に特別な物をあげよう
いつかの彼女
とくべつ？
年老いた女性
特別な石で作った青いブローチだよ
いつかの彼女
ありがとうございます！
年老いた女性
いいんだよ…でも、これはお前を守ってくれるお守りさ、無くさないようにね
いつかの彼女
はい！
いつかの彼女
…ねぇ…使わないの？
優
使いたい
いつかの彼女
あの人達をハッピーエンドにつれていくんでしょ？
優
うん
いつかの彼女
お祖母様とお姉様がまってるよ
いつかの彼女
お姉様達も、幻想郷にいるから
いつかの彼女
おいで、忘れ去られた者の来る場所へ
優
ありがとう…
いいの、でもよーくかんがえてね
サァアッ…(いつかの彼女が消えていく)
優
確か…呪文が…
優
…｢神よ、悪魔よ…あの地へ集う妖怪達よ｣
優
｢我の願いを聞き届けよ｣
彼らの笑顔溢れる未来を
クロ
…優
彼らの友が消える事の無い未来を
ユウ
…本気か…あの子
優
どうか…どうか…歴史に刻まれます様に
その願い…聞き届けた
おいで、幻想郷に
｢ありがとう、神の子よ｣
年老いた女性
優…おいで
優の姉
おいで、行こう
優
お祖母様…姉さん
うん、待っていて
優
んんぅー！
優
はぁ！今日もいい天気！
ユウ
おはよ！
優
おはようございます！
チルノ
優ー！弾幕勝負だぁー！
優
えぇー？チルノちゃん弱いからなぁー！
海
ふはっ！言われてるぞチルノ
クロ
平和だねぇ、ここのところ因果の発生も無いし…異変が起こらなさ過ぎて逆に怖い！
優の姉
優！
優
姉さん！
優の姉
お昼ご飯、食べよう
優の姉
皆もおいで！
チルノ
ご飯！行く！
年老いた女性
元気な妖精だねぇ
クロ
本当ですね
海
さ、メシだメシ
ユウ
優のお姉さん！美味しいの期待してるよ！
優
姉さんの料理は格別だよ！
ヒュー…
いつかの彼女
ふふ…
優
…？
海
おい、人間！行かないのか？置いてくぞ！
優
あ！今行きます！
エース
俺らも卒業かー！
デュース
あぁ、長い様で短かったな
エース
デュースは将来有望の警察官かぁ！
デュース
まだなれるかは分からないがな
デュース
グリムは優秀な魔法士として賞を何個もとったんだろ？
エース
すげーよな、一年の頃は出来損ないまっしぐらだったのに
デュース
お前も賞、とったんだろ？
エース
そ！
デュース
…平和に終われて良かったな
エース
…おう！！
優
はーい！皆さん
ユウ
ごめんね！？
海
なんか主がネタ切れで急遽完結にしないといけなかったらしい
エース
色々伏線も繋いでいくつもりだったらしいけど、マジでごめん！
クロ
新しい連載出しすぎてネタが追いつかないんだって、一番完結出来るこの連載を選んだんだと
いや、ほんとにごめんなさい
前回の話から色々飛んでると思います
ほんとそれについては土下座するんで許して下さい
溢れるぽんずからでした
この連載を読んでいただきありがとうございました
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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