ーカツッ ーコツッ
ーカツッ ーコツッ
何かの音に目を覚ます。
耳を立てれば誰かの 足音であると分かる。
だが、その足音はどうも 周りを気にしているようだ。
廊下から聞こえるそれは だんだんとこちらに 近づいてきている。
しんぺいさんは隣の部屋で カタカタとキーボードを たたく音がする。
見回りをしている幹部の 誰かなのかもしれない
皆の足音は覚えている
一人ひとり当てはめていくが 誰とも一致しない。
大先生が 「侵入者がいるのでは…?」 とぼそっとつぶやいていたのを 聞いていた。
てことはこの足音の犯人は…
足音はピタリと 部屋の前で止まった。
???
息をひそめる。
バレてしまったら終わりだ。
何かを探すようにあたりを ライトで照らしている。
???
耳に手を当て 何か言っている。
あの人が何を言っているのか 聞き取れなかった。
ただ一言だけ
『見つけた』
心臓が早く脈を打つ。
それに合わせて 息が浅くなる。
口に手を当てバレて ないことを祈る。
その時だった
【侵入者発見】 【侵入者発見】
【南門にて侵入者を 発見しました】
警報器がアナウンスを伝える
パタパタと廊下を 走る音が聞こえる。
南門に侵入者…?
じゃあ今目の前にいるのは
誰なんだ…?
ーガシャッ
隠れていた通気口の 入り口を叩かれる。
そしてライトで 照らされる。
眩しくて目が眩む
???
スプレーのようなものを かけられ意識を手放した。
コメント
2件
誰〜〜? ちょー気になるんすけど 続き楽しみにしてます!