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別れ話

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別れ話

12 - episode11

♥

531

2025年05月11日

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br視点

br

…ここ、で良いんだよね…

きりやんとなかむが決めてくれたらしいこの場所は

普通のカフェといったところで

少し落ち着く。

なかむは言い過ぎだったと反省してくれてたらしく、

僕に謝ってくれた。

そして僕が発した言葉も

本音じゃないことに気づいていたと。

本音を言うべき相手は俺じゃ無かったよな

って言ってくれた。

本当にみんな優しい人たちだよ。

そして何より、きんときに会う日時を交渉してくれたのが

スマイルとシャークんだった。

また今度なんか奢らなきゃな…

そんな風に呑気に考えていた時だった。

モブ女子

そこのお兄さん!

br

…?

モブ女子

あなたですよ!背が高いあなた!

br

え、ぼ、僕ですか…?

モブ女子

そうですよ!

モブ女子

今から暇ですか?私たちとお茶しませんか?

br

いや、これから用事が…

僕の人生を左右する大事な用事があるの!

モブ女子

そう言わずにぃ〜!いいじゃないですかぁ!

そう言われ、手を掴まれた時

kn

あの、俺の連れに何か用ですか?

br

…ッ!!

モブ女子

え、お兄さんもかっこいいですね!

モブ女子

一緒にお茶しましょうよ!

うわぁ…すごくしつこい人たちだぁ…

どうするのだろうと彼の方をチラッと見ると

すごく真剣な表情で

kn

…これから彼とデートなんだ

で、デート!?

kn

だから、ごめんね

kn

行こっか、ぶるーく!(ニコッ

br

…う、うん

彼は僕の手を握って歩き出した。

この前に会ったとき、

br

えっと…話は、しないとだけど、

br

今は…仕事が…

kn

うん、そうだよね

kn

また今度都合の良い日にしよう

kn

連絡は…友達を通して送るよ

彼なりの気遣いだろう

こういうところとかねぇ…もう…

br

うん、わかった

それで今に至る訳だ。

kn

ごめんね、待たせちゃった?

br

え?い、や、全然待ってないよ?

kn

そう?よかった!

え、きんさんが普通すぎて怖い…

でも、久しぶりに会った彼は

少し痩せていて

"いつも通り普通"ではなかった。

kn

ちょっと移動しよっか

kn

この辺じゃ話しにくいだろうし

br

うん

僕には

彼が何を考えているかわからない。

でも、握った手の温度が

僕の緊張をほぐしていく。

そしていつも通りの口調の彼が

辛かった日々を忘れさせてくれる。

あぁ、やっぱり、

僕にはきんさんしかいないんだな。

kn

ここでいいかな

br

…ッここって、

kn

…さて、何から話したらいいのか分からないけど

kn

まず最初に1つ

何を言われても大丈夫

大丈夫だから、

kn

ぶるーくは、俺のこと、嫌い?

br

…ッえ?

なんで、そんなこと、

br

嫌いじゃないよ、

br

嫌いな訳無いよ…ッ

kn

そっか、なら安心!

br

なんで、?

br

きんさんは、僕が、嫌いじゃないの?

kn

…ッ!?

kn

え、なんで、?

だ、だって、

勝手に不安になって、

勝手に僕のことが嫌なんだって決めつけて

彼の意見も聞かずに別れて。

こんな自分の女々しさが嫌になる。

僕はこんな僕が嫌いだから。

kn

…ッごめん、そんな風に思わせちゃったんだよね…

kn

ごめん…ッ

そう言って僕の両手を自分の額に当てた。

まるで、懺悔をするかのように。

貴方は何も悪くないのに、

悪いのは、僕だけなのに…

br

違うよ、きんとき

br

全部、僕が悪いんだ

br

僕がいけなかったの

kn

な、なんで…違うよ…

br

…(フルフル

br

だから、

br

終わりにしよう…?

kn

…ッ!

他人だったあの頃に戻って

彼は好きな人を見つけて幸せになる。

大丈夫、僕は、

きんさんが…し、あわせなら

それで…じゅうぶん、だから

もう彼が、傷つかないように

br

きっと僕たちは、一緒にいると幸せになれない

だって、僕が醜い考えを持ってるから。

br

きんさん、

br

"好きだった"よ

kn

…ッ

僕が愛した愛しい人へ、

きんときを好きだった僕へ

br

さようなら…

 

 

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