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今日は待ちに待った文化祭!!

ナミとロビンに一緒に回ろうと誘ったんだけど

ロビンは用事あって、ナミはサンジくんと回るから

って食い気味に断られた。

そんなに私と回りたくない...?

(なんか最後に弟たちと回っといで〜とか言ってたな)

って事で....

案の定弟たちと一緒に回ることになりました

杉浦さつき

(なんでだよぉー....泣)

杉浦さつき

..........というか

杉浦さつき

....これはどういう状況だぁああ!!!

一緒に回るのは理解できる。

ただしこの状況はおかしい。

杉浦さつき

(なんで...なんで)

サボとエースに手繋がれてんだよっっ!?

サボ

いやなんでって.....?

サボが首を傾げる。

エース

うるせーぞ、クソ姉貴

エース

黙って繋がれてろよ

杉浦さつき

いやいや.....!

杉浦さつき

(さっきからずっと視線が刺さってんのよ......)

この兄弟に手を繋がれていれば注目されるのも当然だ。

それも姉の私が。

ルフィ

エースとサボずりぃぞ

ルフィ

俺もさつきと繋ぎて〜

杉浦さつき

...なっ!!....

杉浦さつき

(ルフィ、あなただけはそんなこと言わないで〜!!!!泣)

ルフィだけは自分に好意がないと思っているさつきである。

エース

....ったく

エース

せっかくの文化祭なのに

エース

なんで屋上で飯食わねえといけねーんだ

サボ

そうだぞー

サボ

教室で食った方がうまいって

杉浦さつき

....元はといえばあんたらのせいでしょ!

杉浦さつき

手なんか繋いだら注目されるに決まってるじゃない

生徒からの視線に耐えきれなくなり、

さつきは3人を連れて屋上へ避難したのだった。

ルフィ

飯はどこで食ってもうめーぞ〜

2人

お前はな

杉浦さつき

....はぁ

杉浦さつき

これからどーしよう

サボ

どうしようって....何が?

杉浦さつき

今教室に戻るのはメンタル的にキツイ

2人

........あっ!!!

杉浦さつき

....え、なに?

エース

忘れてたー....!

サボ

俺らもうすぐで店番行くように頼まれてんだよ

杉浦さつき

え、2人とも行っちゃうの?

サボ

悪りぃな、さつき

ルフィ

エースたち、行っちまうのかー?

ルフィは好物の肉串を食べながら話し始める。

エース

すぐ戻ってくるから、待ってろよ

ルフィ

おう!

杉浦さつき

早く帰ってきてね

サボ

当たり前だ

そう言うと2人は、若干行きたくなさそうに屋上を後にした。

杉浦さつき

.....さびしーな

ルフィ

.............

ルフィ

さつき、さびしいのか?

杉浦さつき

....え、うん

杉浦さつき

だって、暇だし?

ルフィ

...そっか

ルフィ

なら、良かった

杉浦さつき

..........?

ルフィはいつもと違って、少しだけしゃがれた声で喋った。

ルフィ

なんか今、さつきがさびしいって言った時

ルフィ

すんげーモヤモヤした

杉浦さつき

...........え

杉浦さつき

(待て待て....それってもしかして)

嫉妬?

杉浦さつき

(いやいや....ルフィに限ってそんなわけないか)

杉浦さつき

(最近はエースとサボに影響されすぎてそんな考えに陥っちゃうだけだ)

私は少しだけ首を横に振る。

ルフィ

.......あぁー、もう言いてぇ

杉浦さつき

ん?なにを??

ルフィは上を向きながら言いてぇなぁと呟いている。

ルフィ

.....聞きてぇか?

杉浦さつき

...んー、

杉浦さつき

うん

ルフィ

.....そんじゃ、言うけど

ルフィ

おれ、

ルフィ

さつきが好きだ

杉浦さつき

...............

杉浦さつき

........はい?

ルフィは鼻の下を人差し指で擦りながら

「ほんとはエースたちに黙ってろって言われたんだけどよ」と笑っている。

杉浦さつき

(いやいや.....今ルフィ、なんて言った?)

杉浦さつき

(......あぁ、思い出した)

杉浦さつき

(ルフィは天然たらしなんだった)

杉浦さつき

(たくさんの女の子もこうやって騙されてきたのかぁ)

杉浦さつき

(今のは姉としての”好き”だね)

なぜか少し悲しく感じる自分に腹がたつ。

杉浦さつき

....そっか

ルフィにそう返事すると、

彼はお得意の運動神経で、しゃがんでいる状態からスッとジャンプして立ち上がった。

被っている麦わら帽子を左手で押さえて遠くの方を見る彼は、本当に美しい。

ルフィ

...お前、俺が遊びで好きって言ってると思っただろ

杉浦さつき

え、ちがうの....?

杉浦さつき

(ていうかなんで見透かされてる...?)

ルフィ

...俺がさつきを好きっつーのは

ルフィ

姉としてでも家族としてでもねえ

杉浦さつき

!!.......

ルフィ

俺はさつきという女が好きなんだ

杉浦さつき

..........ちょ、

杉浦さつき

ちょっと待ってよ....?

杉浦さつき

全然冗談面白くないよ、ルフィ

ルフィ

冗談じゃねぇ

ルフィ

俺は本気だぞ

ルフィは、真剣な時にだけ見せる目をしていた。

なんとなくやばいと勘が働いたのか、

私は自然に後ずさりしていた。

ルフィ

あっ!おい、逃げんな....!

決して広くない屋上で彼から逃げるなんて無理に決まってる。

屋上から階段へ飛び出して

人気の多い場所へ逃げた。

私はバカだけどズル賢いから、

人の多い場所でルフィが本気で走れないことくらい知ってる。

杉浦さつき

はぁ...はぁっ

杉浦さつき

(とにかく....今は逃げなきゃ)

後ろからルフィの声が聞こえたが

一瞬たりとも振り返らずに走った。

廊下は人だらけだった。

私はさっきのことで注目を浴びているが、気にせず走る。

というか、ルフィに追いかけられているこの状況も異例なのだが。

杉浦さつき

はぁっ、はぁっ....

杉浦さつき

と、通してくださいっ

なんとか人を避けて逃げ続ける。

だが私の弱気な性格からか、

人を避けて逃げるのが申し訳なく感じたのも束の間、

人気のない方へ逃げることにした。

階段には人が少しもいない。

=人に迷惑がかからないということ。

ただしもう一つの=がある。

それは

運動神経の化身の彼から逃げ切れる可能性がゼロになるということだ。

杉浦さつき

はぁっ、はぁっ....

私はあっさりと腕を引っ張られて、捕まってしまった。

ルフィ

...おい、なんで逃げんだよ!

ルフィの声が大きすぎて、少しだけ肩が震えた。

杉浦さつき

はぁっ....だって

杉浦さつき

ルフィが、追いかけてくるから....

ルフィ

さつきが逃げるからだ

ルフィは両肩に手をかけて私に視線を向けてくる。

私はそれに応えずに下を向いている。

いい加減我慢が効かなくなったのか

私はルフィに連れられて準備室へ入った。

杉浦さつき

ちょ、こんなとこ入ったらまずいって....

ルフィ

.............

ルフィは何も言わない。

杉浦さつき

ねぇ、ルフィ、戻ろう?

ルフィ

..............

ルフィ

....俺は傷ついたぞ

杉浦さつき

へ......?

ルフィ

告白したのに、振りもしないで逃げるなんて卑怯だ

ルフィはきっと、今すごく怒っている。

杉浦さつき

ごめん....そのことなら謝るよ

ルフィ

..............

ルフィが、ゆっくり近づいてくる。

ニキビ一つない綺麗な肌に、

細いのに鍛え抜かれた腕

いつのまにか伸びた背丈は

みんな本当に彼のものなのか。

杉浦さつき

る、ルフィ......

バサッ

彼は麦わら帽子を取って床に置くと、

私をじっと見つめた。

ドンッ!

杉浦さつき

わっ....!

彼は所謂壁ドンというやつをした。

ロッカーの音が意外にも大きくてびっくりしてしまった。

ルフィ

なぁ....

ルフィ

もう逃げれねぇぞ?

杉浦さつき

っ!!.......

耳元で囁かれて、

肩の力が抜けていく。

こんなルフィ、初めて見た。

杉浦さつき

ルフィ、やめ.....

胸元を力一杯押すがビクともしない。

ルフィ

.....サボとエースにもさせたんだろ

杉浦さつき

え?

ルフィ

なら、俺もしていいよな

そう言うと、ルフィはゆっくりと顔を近づける。

杉浦さつき

.............っ

杉浦さつき

(逃げたいっ....。でも逃げれない)

彼の右腕は私の顔の横にあるし

右肩は彼の左腕で固定されている。

杉浦さつき

ルフィ、やめて......

チュッ

杉浦さつき

.....!?

杉浦さつき

ふっ...んぅ

杉浦さつき

る、ふぃ、やめっ....

チュク、チュッ

逃げようともがいても、

彼の手によって後頭部が押さえられているから逃げられない。

それに、だんだんと力が抜けていく一方で.....

杉浦さつき

も、だめ......

杉浦さつき

んんっ....ふぅ

歯茎を舐められると、どうしようもなく体が震える。

杉浦さつき

................

杉浦さつき

....ぷはぁっ

ルフィ

っはあ....

私はガタリと床に崩れ落ちた。

それを見て「あぶねっ」とルフィが支えてくれた。

杉浦さつき

はぁ....っはぁ.....

ルフィ

.....好きだ、さつき

ルフィ

......もう怒らねぇから

ルフィ

サボとエースのとこ、一緒に戻ろ

杉浦さつき

..............

その眼差しで見られたら、私は断る術がない。

杉浦さつき

......うん

完全に抜け切った力が戻ってきた時

ルフィが手を差し伸べてくれて、それに捕まって立ち上がった。

「もういいよ」と言っても

ルフィは手を離さなかった。

イケメンな弟たちに狙われてます...💖

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コメント

16

ユーザー

うわやばい隠しながら親の前で見てたわwBLバレたら死ぬ

ユーザー

ハハッッッ☆まさかの展開だ☆

ユーザー

…肉やるから落ち着け馬鹿ルフィ

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