オーター
…
オーター
(私は…ただのセフレ…?)
背中には、誰かのキスの跡。
オーター
…
レナトス
オーター?
オーター
レナトス…?
下から上目遣い
レナトス
んー?
オーター
…
レナトス
どうしたの?
オーター
その本…
レナトス
んぁ?
レナトス
ああ…コレね
レナトス
昨日、局員におすすめだって貰ったんだよ
嘘
オーター
…そう、
嘘だ
コレはレナトスの趣味じゃ無い
たった一冊の本。 だけど、その本はレナトスの嫌いな恋愛物。 少し傷がついているし、何度も読み直した跡もある。 普通は渡さないだろう。
そもそも、レナトスは、局員から貰うようなことはしない。
レナトス
どーしたの?
レナトス
…もしかして、嫉妬?
オーター
…んぅ、
レナトス
甘えただ
私のレナトス
レナトスは…
誰にも渡さない
オーター
……しよ?
レナトス
ん、いーよ
レナトス
おいで
今日もまた、絆される。
もっと、ほしい。 私を安心させて もっと、愛して
キスもハグも…レナトスの全てを
オーター
(私だけが知っていれば良い)
オーター
…愛してます
レナトス
俺も、好きだよ
あぁ、
またかえってこない。
愛してるの4文字が。
それでも、レナトスの『好き』が私を生かす
オーター
(あともう少しだけ…)
このままで
叶わぬ恋はビターな味。







