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コメント
2件
初めてこの作品を見たけどめっちゃ癖に刺さって最高なんですが? マジで作品の内容が凄く面白くてよくこんな素敵な内容を思い付けるのかガチで理解が出来ない。
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
この世界の人々は約八割が“個性”という超常能力を持っている。
親から子に遺伝するものだが、ごく稀に
医者
医者
何も持たない“無個性”と呼ばれる人間が産まれる。
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俺が無個性であると判明した日、同時に俺は前世の記憶を思い出した。
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窓際の自分の席に座り、本を読み始める。
俺は須磨紫笑。ヒロアカの世界に転生し、この個性社会で無個性として生をうけた。
昔はよくいじられもしたが、無視をしていれば相手は飽きてきて俺に興味を示さなくなった。
小言をスルー出来る人間で本当に良かったと思う。
せっかく超能力のある世界に転生したのに、と少し残念に思う気持ちも無かったといえば嘘になるが
両親の謝る表情を見てしまっては何も言えなかった。
まぁ、中学二年現在、そこそこ不自由無き生活を送っている。
強いて挙げるなら初対面の人間に要らぬ感情を向けられるだけ。
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バァン!(叩
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数人の取り巻きたちとニヤニヤと下卑た笑いを浮かべながら俺を見下し言う。
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思わず絶句した。なんて古典的な不良なのだろうか。
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何かが癇に障ってしまったらしい。
誰かこいつを諌めてくれないかと周りを見回す。
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ガンッ(机蹴
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同級生が小声で声をかけてくる。
何やら焦った表情だ。やはり俺に声をかけた男は素行が悪い事で有名らしい。
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こういう手合いは黙って従うと調子に乗る。だから行きたくなかったのだが仕方がない。
恐らく自腹なのだろう。ここは大人しく従って、あとで先公にチクって注意してもらおう。
丁度用事もあったので職員室に立ち寄ったところ。
先生
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先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生
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本日二度目の絶句。そうだ、ここはそういう世界だったじゃないか。
強力な個性を持つものが優位な立場にあり、個性弱者が虐げられる世界。
こういう表現は少し大袈裟かもしれないが、少なくとも担任、ひいてはこの学校は個性や社会的立場で人を贔屓している。
どうやら最悪のハズレパターンを引いてしまったようだ。
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先生
先生
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バァンッ!(扉
扉が乱暴に開けられる。次いでドタドタと重い足音。
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顔を上げれば昨日の不良だった。取り巻きもいる。目の前の不良は不機嫌なのを隠しもせず滲ませている。
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まさか漫画のような展開を三度も自分で体験することになるとは思っても見なかった。
一度目は転生、二度目は不良にパシられたこと、三度目は今呼び出しをくらったことだ。
少なくとも後者二つは読むのはいいけど自分で体験するのはなんか違う。
ガッ(胸倉
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言葉を選んでいたら気が切れたらしく胸倉を掴まれた。
そう言えば後ろの取り巻き二人が個性をチラつかせて俺を脅してくる。一人は手を凶器にする個性で、もう一人は雷を出す個性だ。
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そして放課後。
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ガッ(口抑
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声が聞こえたかと思えば首筋に刃物が突き立てられる。
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振り返ると以前自分に絡んできた三人組が冷ややかに俺を見ている。
嫌がらせの域を完全に越えている。何なんだコイツらは?俺が一体何をした⁉︎
ドサッ(突飛
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辺りを見回すと目に入るのは、錆びたカゴに入っているボールや古びた赤い三角コーン、無造作に積まれ埃の溜まった薄汚れたマットなど
移動距離や位置的にも考えるなら、ここは使われなくなった体育倉庫だろう。
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嫌な汗が流れる
これからここで何が行われるか解らない程俺は馬鹿じゃない。
中心の男
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ダッ!(駆
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バリバリバリッ!!(電流
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痛い!
突然の痛みに、床に倒れ込み悶絶する。
中心の男
中心の男
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中心の男
中心の男
中心の男
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中心の男
中心の男
中心の男
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たったそれだけ、叱られて気に入らなかったから、そんな幼稚な理由で
俺はこんな理不尽な目に遭わなきゃいけないのか。
ドカッ!(蹴
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中心の男
中心の男
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中心の男
中心の男
凶器男
手をハンマーに変形させ振りかざす。それは俺めがけて振り下ろされーー
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ドカッ(殴
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凶器は再び俺を襲う。
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中心の男
中心の男
電気男
電気男
バリバリバリッ!
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電気男
中心の男
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全身が痛い。立ち上がることはおろか目を開けることさえ出来ない。
間違いなく骨は折れてるだろう。
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それすなわちこの凶行を隠すことが出来ないということだ。
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中心の男
中心の男
中心の男
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男が俺に触れる。たちまち俺の怪我は治っていく。
最初から、このつもりだったんだ。
いくら怪我をさせても治るという自信があったんだ!
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傷は綺麗に治っており、痕すら残っていない。
中心の男
中心の男
中心の男
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中心の男
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中心の男
中心の男
中心の男
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痛みで立ち上がれない。
こんなことがあっていいのか?
これが続くっていうのか?
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傷が治るという安心を盾に遠慮なく人を殴る。
幼稚で、自分勝手で、無知で愚かなクズ共。
助けを求める声を上げられない程に
俺は弱い。
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あれからどれくらい経っただろう
痛みで何も集中できない。
好きな本さえ手につかない。
クラスメイトは前にも増して俺を避けるようになった。
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ここで助けを求めるだけ無駄だろう
証拠など無いし
教師には罵倒され、“仕置き”が酷くなる未来しか見えない。
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あれからいじめはエスカレートしていって
刃物で皮膚を切り裂かれることも、電流で細胞を焼かれることも
リンチが一回で終わらないことも増えた。
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段々学校に来るのが馬鹿らしくなってくる。
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傷はずっと痛む。殴られない日も。
こういうときは自分の人望の無さが恨めしい。
あれは人望というより恐怖による支配だが、俺がもし人望がめちゃくちゃあるヤツだったら
周囲は止めてくれたのだろうか
或いは俺が強個性だったなら…
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今日もいつもの帰り道である橋を渡る。
ふと、足を止めて下を覗いてみる。
昨日は雨が降ったから、勢いよく水が流れている。
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死にたい訳じゃない。でも考えてしまう。
生きていてこんなに辛いのに、死ぬことは果たして苦しいことなのか、と。
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嘘だ、そのあだ名は、その声は。
ゆっくりと振り返る。こんな、都合よく声が聞こえるなんて…
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そうやって彼はニカっと笑った。
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そんなことねーだろ、と反論されると思ったのだが。
久し振りにあった彼は、前より隈が酷くなっているように思える。
人のことは言えないが。
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連れてこられたのは狭いボロアパートだった。
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思わず息が詰まる。
いや落ち着け。相手はシャークんだ。
この世界に住んでるヤツらとは違う。
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周囲に相談できなかった。敵しかいなかったから。
ヒーローは信用ならなかったし、妄言だと言われそうで
やっぱり誰にも話せなかった。
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いじめられていること、学校がクズなこと、今も全身が痛むこと、
全部話した。
泣きたかったし痛かったし一瞬でも死にたいだなんて思ってしまった。
でもシャークんに会って救われた。
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授業をサボった日の次の日は怖くて行くに行けず、結局シャークんの家でサボっていた。
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そんなことを考えていたらいつの間にか放課後になっていた。
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ヤツらは毎日来るわけではないので、来るなと念じる。
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今日は来ない日だ。運がいい。
二日もいなかったのだから、絶対来ると思っていたのに。
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でも明日は来るんだろうな、なんて思っていたのだが
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いつまで経ってもヤツらは来ない。嬉しいことなのだが、妙に引っかかる。
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ガチャ
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荷物をおいて適当に座る。ゲームを用意していたシャークんが話しかけてきた。
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そういうとシャークんは顔を輝かせる。
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作者
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