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朝7時の教室
誰もいないだろうと思った
俺は明日のテストに向けて勉強をしようと たまたま早く来たのだ
たかと
教室に入るとそこには、 頬杖をついて外を見ているみらいがいた
たかと
みらい
冬休みが明けてから1週間
ここ最近のみらいはいつも寂しげな目をしている
どうしてかは分からない
それに、最近はまともに話していないのだ
あの日以来気まずくなってしまった
でも俺はまだ、みらいの事がちゃんと好きだ
でもみらいには好きな人がいる
本人が言っていたわけではないが、おそらく、
いや、絶対
好きなんだろう
たかと
みらい
たかと
たかと
雰囲気を良くしようと頑張って笑みを浮かべたが
絶対にきもい顔をしているだろう、
みらい
ぷっ、といきなりみらいは吹いた
たかと
みらい
みらい
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
みらい
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
みらい
そういうみらいの目はどこか寂しげで
嘘で溢れていた
たかと
俺なんかに口出しする権利はない
ただ、言ってしまいたかった
俺は離れないよ、って
離れちゃう存在よりも、離れない存在を選んでよ
俺は大好きなんだ
たったちょっとの間柄じゃない
よくみらいを知ってる
だから、、
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
みらい
みらい
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
ひとつひとつの言葉を噛み締めるように俺は言う
みらいは丁寧に頷きながら話を聞いた
みらい
みらい
また、寂しそうな目をした
泣きそうで、目が泳いでいた
朝日に照らされたのはみらいの目に浮かんでいた涙
零れなかったけれど、それは今にも零れそうなほどに
たっぷりと浮かんでいた
りょう
みらい
あの日以来りょうとは普通に話している
でもお互いどこか寂しそうなのは分かる
りょう
みらい
笑顔で話したいのに
私はりょうの前になると上手く笑えない
それはあの日以来
行かないで、と強く願っているけど
それは無理なんだと理解している
りょう
みらい
このまま
時が止まってしまえばいいのに
私たちふたりだけが永遠に動く世界なら
ずっと一緒にいられるのに
何度強く願っても
時は残酷にも淡々と過ぎていく
りょう
俺は最近夢を見る
あの日、大事な話をみらいに告げて以来
頻繁に夢を見る
それも、全て同じ内容
でも、日が進むにつれ少し変わっていることがある
結婚式場に俺は1人でたっていた
チャペルがなると扉が開き
眩い光の中ウエディングドレスのシルエットが浮かぶ
日が進むにつれそれは徐々に俺に近付いてくる
今日
初めて顔を見た
りょう
涙をこぼして虚ろな目でこちらを真っ直ぐと見て
長いまつ毛は涙で濡れて光っていて
触れられないような白い肌に
細い上唇、ぷっくりとした下唇はほんのりと赤い
でも、
ウエディングドレスは傷だらけで
顔にも多少の傷があった
りょう
美しかった
素直に
率直に
美しい
そう思った
でも、その顔は苦しさに歪んでいた
りょう
この夢は
みらいの気持ちなのか
今みらいは、辛いのか
憶測だが、涙と傷で歪んだ顔は
させたくない、
でもきっとそれは
俺のせいなのかもしれない
りょう
りょう
好き
大好き
愛している
俺は今
燃えるような恋心をみらいに抱いてるんだよ
でもそれは
伝えてはいけないんだろう、
りょう
目が覚めると頬には涙が伝っていた
下を覗き見るとみらいの寝顔があった
いつもは俺の方が起きるのが遅いから見れないけど
まじまじと寝顔を見たのはいつぶりだろう
りょう
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
りょう
りょうの母
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょうの母
りょう
悪戯っぽく笑う母に
正直恐怖を感じたけれど
事実だ、否定はできない
りょう
りょう
りょうの母
りょうの母
りょうの母
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
りょう
りょうの母
りょうの母
りょう
りょうの母
りょうの母
りょう
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょう
りょうの母
りょうの母
りょう
りょうの母
大丈夫
俺たちなら大丈夫
きっと幸せになる
おはよう〜と挨拶が飛び交う朝の教室
たかと
たかと
俺が教室に入って真っ先に目に入ったのは
雑草を白い花瓶に入れたものが
みらいの机に置かれていた
たかと
シュウ
たかと
シュウ
なおこ
なおこ
なおこ
なおこ
シュウ
たかと
シュウ
たかと
なおこ
なおこ
たかと
なおこ
なおこ
なおこ
シュウ
シュウ
なおこ
たかと
たかと
なおこ
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
たかと
なおこ
先生
なおこ
シュウ
先生
先生
たかと
先生
たかと
先生
なおこ
シュウ
先生
シュウ
たかと
クラスメイト
たかと
クラスメイト
たかと
たかと
クラスメイト
たかと
たかと
みらい
みらい
たかと
みらい
たかと
クラスメイト
みらい
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
たかと
みらい
たかと
たかと
みらい
みらい
みらい
みらい
みらい
みらい
たかと
私たちは幸せになる
大丈夫。
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
りょう
みらい
何を伝えるのか
私にはわかる
好き
ちゃんと
言いたい
みらい
りょう
りょう
みらい
みらい
好きだよ