君の視線の先は、私じゃない

あれ？おかしいな

えとさんに、勉強教えてくださいって、誘うだけなのに

簡単なことをするだけなのに、

どうしてだろ、口が動かないよ、

恥ずかしいの、か？なんでｯ

そう言ってえとさんは

カラカラと気持ちよさそうに笑うけど

本当に、それだけのことが

俺は、すっごく嬉しかった

教えてもらってる時は、気づかなかったけど、

顔、ちかい…

なんでだろ、さっきまでは見えなかったえとさんの

顔のパーツ、一つ一つが見えて

それと同時に、俺の顔も、見られてるんじゃないかって

そう言って、赤面しながらｺｸｺｸと一生懸命に頷く君は

なんだろ、すごく、

えとさん、俺を確実にいじってるなぁ

でも、勉強に集中すれば、

まつ毛、長っ

やばいよぉ！一回意識したら、集中できない、

とても言えないな、

うりさんが好きだから、先にしたなんて、

るなさんのことももちろん好きだけど、

でも、好きな人を優先しちゃうのって、

仕方ないのかな、？

楽しそうだなぁ、うりさんとのあさん

…るなと教え合った時は

あんな楽しそうじゃなかったのに

やっぱり、幼馴染っていうのがでかいんですかね、

そう。

わかってる。

るなさんをいじった時の反応が可愛いから

一緒に喧嘩のようなことをするのが楽しいから。

ついつい、いじりたくなってしまう

けど、

絶対、嘘じゃん

このところ、俺と話すたびに、時折苦しそうな顔をする

幼馴染だからかな、そういうのはすぐわかる

それにしても俺、なんかしちゃったのかな、、

その時彼女がなにを言っていたのかはわからない

けれど、すっごく大事なことを聞き逃してしまったのではないかと思い立ったのは

次の日の朝、空を見上げた時のことだった

みんなが去った後

ｶｻｯ

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⤵︎♡110((

行かなくてもかくかも、、？