「えーw片目ないのー?w」
「気持ち悪」
ゆら
「変なのー」
「気味が悪いわ」
「嫌い 死ね 化け物」
ゆら
「ねぇー。見てあの子片目ないわ怖い〜」
ゆら
ゆら
「近寄らないで」
「怪物」
「包帯とか厨二病ちゃんですかーw」
「何?メンヘラ?」
「近寄らないで 病み菌が移る〜」
誰も理由を聞いてくれなかった
一方的に攻めるだけで
慰めよう大丈夫かな?
そんな心配の言葉や思いは一切なかった
片目ないから人間じゃない?
ふざけんな
片目がなくても人間だ
見た目で差別するな
たとえ冗談でも心にヒビが入らない訳でもない
例えば 耳が聞こえない障害者が居る
その人を化け物と呼べるだろうか
どんな家庭でどんな事情かも知らないくせに
勝手に口を挟むな
私はそれを耐えていくのだと
この先も1人で認めてくれる人などいないと思っていた
昔
蘭
竜胆
蘭
蘭
ゆら
中2 蘭 中2 竜胆 中1 ゆら
今思うと私は兄達より大人だった
数日後
蘭
竜胆
ゆら
蘭
ゆら
数時間後
ゆら
蘭
竜胆
ゆら
蘭
ゆら
ゆら
ゆら
蘭
ゆら
もちろん嘘である
あのクソ親がくれるわけもない
だから私は自分の目を売った
たったの20万程度だったけど
子供にしては大金だった
兄達が中3に上がった頃
兄たちは捕まった
正直すごく悲しかった
でもそれ以上に 精神的にやられていた
これは
家族のために目を売った孤独な少女のお話
コメント
3件
すごい!面白いです!