夢が居なくなった梵天
かくちょうside
あいつと、初めて話したのは 梵天の屋敷のベランダだった
その時は、寒い冬だった
だから、 誰も来ないものだと 思っていた
かくちよう
ボーッと(月を眺める)
少し、隠れてしまいそうな月
そんな、 月に俺は何故か興味を持った
夢
ねぇ
夢
月、好きなの?
かくちよう
えっ、
かくちよう
そういう訳でもないが.........
夢
へ〜
夢
興味無いのに見てるの?
かくちよう
あっ、あぁ
夢
ふーん( ¯꒳¯ )
しばらく沈黙が続いた
俺は、別に沈黙が続いても 良かったが夢は 耐えられなかったのだろう
夢
ねぇ
夢
ここのベランダ
夢
好き?
かくちよう
普通かな.........
かくちよう
好きでもないし
かくちよう
嫌いでもない
夢
へ〜
夢
私は、ここ大好きだよ!
そうして、 夢は俺が手をかけていた ベランダの柵を触った
夢
何でも受け入れてくれる
夢
そんな気がするから.........
夢
星見てるとさ、
夢
落ち着くよね
そう言い、夢は、 にこっと笑った
かくちよう
それは、否定出来ないな.........
夢
あっ
夢
何でも受け入れてくれるって言っても
夢
竜胆みたいに、タバコ吸うのは駄目だよ!!
夢
臭くなるから!!
かくちよう
www
かくちよう
大丈夫だ。
かくちよう
俺はタバコを吸っていない。
夢
あっそうなの?
夢
なら良かった!
竜胆
なになに?
竜胆
何の話してんの?
夢
げっ、竜胆
竜胆
なんだよ、げっ、って
竜胆
すっ(タバコを出す)
夢
あっ
夢
駄目!!
夢
タバコ吸うな〜!
竜胆
お前の場所じゃないだろ〜www
夢
私の場所だもん!
夢
ねぇ、かくちょう
かくちよう
いや、違うと思うぞ.........
竜胆
ほらな!
夢
え〜、私のなのに.........
今思うと、この時からだろうな
俺が、 梵天の皆に心を開いてきたのは
かくちよう
(月を見る)
かくちよう
あっ
さっきまで、 今にも隠れそうな月だったのに
かくちよう
綺麗だ.........
とても綺麗な、 満月がベランダを照らしていた
かくちよう
(夢が居なくなった)
かくちよう
(嘘だろ)
かくちよう
(でもこんな嘘を、三途がつくはずがない)
かくちよう
夢(ボソッ)
今にも、泣きそうになっている顔を変然と装おりつつ 会議が終わり次第、 部屋に戻った
バタン
かくちよう
扉を閉めた瞬間に、涙が込み上げてきた
俺は今、凄く情けない顔をしていると思う
かくちよう
夢。゜( ;⊃՞ةڼ⊂; )゜。
かくちよう
(´இωஇ`)
それから、俺は眠ってしまっていたみたいだ
かくちょうside 〜END〜
竜胆
おーい、かくちょう
そこで、俺が目にしたのは、 眠っている、 かくちょうの姿だった
竜胆
何してんだ?
コイツ?
コイツ?
竜胆
おーい
かくちょう
(寝ているかくちょうをゆする)
かくちょう
(寝ているかくちょうをゆする)
竜胆
コイツ、手になんか握ってんな
竜胆
なんだ?
竜胆
あっ
夢のくれたネックレスだ.........
竜胆
そっか.........
竜胆
やっぱ、お前も辛いよな.........
竜胆
今日は、そのままゆっくり眠れよ
竜胆
仕事は、代わりにやっておいてやるからさ.........
竜胆side 〜END〜







