好きって言いたかった。

えと視点

私はいつも目で追っている人がいる。

それは・・・

シヴァさん！

同級生であまり人と関わらない。

でも、私にだけ話しかけてくれる。

きっかけは、

去年の体育祭。

風邪が流行ってて、

なぜか、私のチームだけ人数が少なく、

急きょ私の出る種目が増えたの。

~去年の体育祭~

片付けも終わって、ひと安心！

あれ？

急に頭が痛くなって、目の前が真っ暗になった。

シヴァ視点

はぁ。やっと片付け終わった。

でもなんか、変？

えとさんをお姫様抱っこして、

保健室へ。

ゆっくりベッドに降ろした。

じゃぱぱさんが飲み物を買ってきてくれる間、俺はえとさんの様子見。

そして、無意識に手を伸ばしていた。

俺、何やってんの。

そう思い、急いで手をもとに戻す。

かわい。

えと視点

それ以来仲良くなって、

話すことも増えた。

そして、話せば話すほど、

シヴァさんのことが好きになっていた。

いつの間にか私たちは、もうすぐ卒業。

卒業前に告白したいという思いもある。

けど、勇気出ない。笑

そしていよいよ、

卒業式当日。

卒業式が終わって泣きながら、

後輩の子と写真を撮ったり、

友達と写真を撮ったり、

もう本当に告白できないかな。

せめて2人で写真撮りたいな。

そう思っていると、後ろから声を掛けられた。

さっきとは違う、嬉し涙が出る。

そう言い、私の手をぎゅっと握る。

私もまた、握り返した。

シヴァさんと付き合えてよかった！

ずっとずっと好きって言いたかった！

誰もいない教室で2人きり。

呼ばれて振り向くと、

キスされた。