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今日から私 、河野 彩(コウノ アヤ)は

桜咲(オウサキ)高校の一年生になる

河野 彩

うわぁ…綺麗

暖かな春の香りが新たな生活を祝福してくれる

河野 彩

(私、ついに高校生になっちゃったんだなぁ)

なんて、しみじみと趣を感じていると

彩……?

後ろから声がかかる

河野 彩

(え?)

振り返ってみると、そこには小学校時代の大親友

英 沙織 ( ハナブサ サオリ )が居た

英 沙織

あ ~ っ!やっぱり

河野 彩

え?うそ!

河野 彩

沙織!?

英 沙織

3年ぶり~!

沙織が駆け寄ってきて、私の両手を綺麗な白い手で包んでくれた

河野 彩

戻ってきたの……?!

英 沙織

そう!そうなの!

英 沙織

お父さんがまたこっちに転勤する事が決まって

英 沙織

1ヶ月半前くらいに戻ってきたんだよね

河野 彩

そうだったんだ

英 沙織

見ない間に可愛くなっちゃって~

河野 彩

沙織も凄く可愛い

河野 彩

……というか、美人さんになったね

3年ぶりに見た沙織は背が伸びて、まるで舞子さんみたいな綺麗な顔だった

雰囲気も大人びていたけれど、お日様みたいな朗らかな性格は変わっていない

英 沙織

もうっ、お世辞が上手いんだから

河野 彩

そっちだって

お互い、くすっと笑った

河野 彩

(懐かしいなぁ、この感じ)

英 沙織

ねぇ、彩

英 沙織

その制服着てるって事は、彩も桜咲高校に通うってことだよね

そう言う彼女も私と同じ制服を着ている

河野 彩

うん、そうだよ

河野 彩

沙織も。なんだね

英 沙織

うん、そうなの!

花のような笑顔を見せられて、私の心はあつくなった

英 沙織

彩、一緒に行こうよ

英 沙織

知り合いも居ないし心細かったんだぁ

英 沙織

それに、話したい事沢山あるしね

河野 彩

もちろん

河野 彩

私も、沙織と話したい事いーっぱいあるの

こうして、私と沙織は共に桜咲高校へ行くことに決まる

私の高校生活は幸先の良い スタートダッシュをきった

私達は互いの中学時代の話で盛り上がり、あっという間に校門を抜けた

昇降口前へ行くと、多くの桜咲生が数個のボードの前に集まっている

きっと、そのボードにクラス分けの張り紙が掲示されてるんだろう

英 沙織

すっごい人集りだね

河野 彩

ほんとにね

河野 彩

(私、どのクラスになるのかな……)

河野 彩

(できれば、沙織と一緒のクラスになりたい)

英 沙織

ささっと見に行っちゃおう

河野 彩

わっ

そう言うと、沙織は私の手首を掴み人集りを掻き分けて進んでいく

私は、沙織が開けた道を後ろからついて行き、なんとかボードの前に来れた

けれど、背の高い男子生徒が邪魔でよく見えない

河野 彩

ごめん、沙織

河野 彩

私のも見てくれない?

英 沙織

今、探してる……

英 沙織

あ、……

英 沙織

彩が一組で、私が二組だ

河野 彩

!!!

河野 彩

……そっか

河野 彩

(同じクラスにはなれなかった……)

河野 彩

(でも、隣のクラスなだけ恵まれてるよね)

河野 彩

(一組は誰か知ってる子居るかな……?)

前の男子が見終わったのか、後ろに下がっていく

素早く、その空いたスペースに身体を入れた

河野 彩

(これで、見れる……!)

河野 彩

(ええ……っと、、)

一組の名簿を上から見ていく

河野 彩

(知らない名前ばっかり)

河野 彩

(あ、見た事ある名前発見)

南 晴人(ミナミ ハルト)

中学一年生の時、同じクラスになった事があった

河野 彩

(あの人も、桜咲なんだ……)

ただ、話した経験はゼロ。お互いただのクラスメイトでそれ以上でもそれ以下でもなかった

河野 彩

(あ、!)

その1個下に、宮野 梨乃(ミヤノ リノ)という名前を発見

河野 彩

(そういえば、梨乃ちゃんも桜咲なんだよね)

宮野さんは、グループこそ違ったけれど2年間同じクラスだった

親友未満友達以上という間柄に落ち着いている

河野 彩

(それ以外は、初めましてかな)

河野 彩

(とりあえず、教室入ったら宮野さんに声をかけよう)

英 沙織

どう?知り合い居た?

河野 彩

あっ、えっと

河野 彩

うん、居たよ

英 沙織

私はゼロかなぁ

河野 彩

そっかぁ

河野 彩

でも、沙織ならすぐ友達できるよ

英 沙織

彩と一緒が良かったよぉっ

河野 彩

そんなの、私もだよ

ぴえ ~ んと泣きつく沙織を宥めていると、後ろが大量に支えてるのに気付いた

河野 彩

沙織、私達もう移動した方がいいかも

河野 彩

後ろ支えてるから

英 沙織

あっ……

英 沙織

そうだね

河野 彩

(他のクラスにも知り合いがいるか確認したかったけど……)

河野 彩

(仕方ないかな)

英 沙織

緊張する~っ

河野 彩

沙織も緊張するんだね

英 沙織

当たり前じゃん

英 沙織

ぼっちスタートなんだもん

河野 彩

うーん……(笑)

河野 彩

まあ、お互いベストを尽くそ

英 沙織

だね

河野 彩

じゃあ、この辺で

河野 彩

また放課後にでも

英 沙織

おっけー

ドアが空いていたので、そのまま入る

新鮮な顔ぶれを眺めながら、黒板に貼ってある自分の座席を確認する

河野 彩

(私の席は窓側から2列目の前から2番目の席……か)

とりあえず、自分の席に荷物を置く

宮野さんはまだ来ていない

河野 彩

(どうしよう)

私は並みより少しばかり人見知りだった

あ、あの……っ

真後ろから緊張した声がする

河野 彩

(……え、私?)

その言葉が自分に向けられたものなのか分からず、振り向くのを一瞬躊躇った

河野さん……

河野 彩

は、はい!?

自分の名前が呼ばれて勢いよく振り向く

佐久間 芽衣

えっと、あの!その

佐久間 芽衣

後ろの席の佐久間です

河野 彩

え、、あ

緊張と突然の自己紹介に対する驚きで曖昧な母音を不格好に洩らす

河野 彩

前の席の河野 彩ですっ!?

声が途中で裏返った

河野 彩

(は、恥ずかし~~ッ)

一瞬にして沸騰してしまい、彼女の机の木目に焦点をさっと移す

佐久間 芽衣

ふふ…っ

河野 彩

う……

河野 彩

(笑われたぁ……っ)

佐久間 芽衣

河野さんも緊張してるんだね

佐久間 芽衣

ごめん、笑っちゃって

佐久間 芽衣

でも、今のでちょっと緊張解れたよ

緊張の仕方や、柔らかくなった時の雰囲気が自分と似ていてるなと感じた

何となく親近感を覚える

河野 彩

あ、の

河野 彩

どうして私の名前を?

佐久間 芽衣

あぁ、えっとね

佐久間 芽衣

黒板の座席表に書いてあったからだよ

佐久間 芽衣

周囲の女の子の名前だけでも覚えようと思って

佐久間 芽衣

早速、役に立ったみたいだけどね

河野 彩

そっか、座席表…

佐久間 芽衣

ねぇ

佐久間 芽衣

彩って呼んでもいい?

河野 彩

河野 彩

もちろん

佐久間 芽衣

ありがと~!私の事は好きに呼んでね

河野 彩

えっと

河野 彩

下の名前って、、?

佐久間 芽衣

芽依(メイ)だよ

河野 彩

じゃあ、芽依ちゃんで……!

佐久間 芽衣

うん!

あ、!あーちゃん!

引き戸の方から聞き覚えのある声がした

河野 彩

あ、梨乃ちゃん

宮野 梨乃

良かったぁ!あーちゃんが居てくれて

河野 彩

私も梨乃ちゃんが居てくれて良かったよ

河野 彩

河野 彩

そうだ、梨乃ちゃん紹介するね

河野 彩

この子、佐久間 芽依ちゃん。さっき知り合ったの

佐久間 芽衣

どうも?

宮野 梨乃

あ、宮野 梨乃でーす!

宮野 梨乃

芽依ちゃんって言うんだ?

宮野 梨乃

なら、めーちゃんって呼んでいい?

佐久間 芽衣

へ……?あ、うん?

河野 彩

(梨乃ちゃん……相変わらず距離の詰め方早いなぁ)

河野 彩

(芽依ちゃんも、焦っちゃってるし)

河野 彩

(あ、先生来た)

渡辺先生

おはようございます

渡辺先生

この後すぐ入学式なので放送がなり次第動いて下さい

入学式が終わり自己紹介もあらかた済ませ

周りの女の子とはなんとか緊張しながらも挨拶を交わすことが出来た

河野 彩

(なんとかやれそうかも……?)

渡辺先生

それじゃあ、今から組長と副組長を決めてもらいましょうか

河野 彩

(うわぁ)

河野 彩

(一学期目でそういうのは、やりたくないなぁ)

渡辺先生

立候補したい人はいますか?

…………

…………

残念ながら損な役回りを進んでやってくれるヒーローはこのクラスには居ないらしい

河野 彩

(まあ、そうだよね)

渡辺先生

……居ないようなので男女に別れてジャンケンで決めます

渡辺先生

男子は教卓側、女子は二組側に集まって下さい

河野 彩

うそ……

佐久間 芽衣

あちゃ

まさかの一人負け

なんでこんな事にぃ~~~~ッ!!

宮野 梨乃

あーちゃん

ポンっと肩に手を置かれる

河野 彩

うっ……梨乃ちゃん

宮野 梨乃

あーちゃんならできるよ

河野 彩

え。

グッと親指を立てて薄ら笑いを浮かべる

周りの皆もそれに便乗して"できるできる"と無責任な台詞を吐く

河野 彩

(やっぱり、やって行けるか不安かも……)

◆◆◆

渡辺先生

女子の方は、河野さんになったのね

河野 彩

はい

渡辺先生

男子の方は___

ジャンケン ポンッ!!!

大きな声で常套句を口にする多数の男子の声に先生の声が掻き消される

おおぉぉ!!!

どうやら、決着が着いたみたいだった

背中を向けていた男子がこっちを振り返る

河野 彩

え……

渡辺先生

男子の方は南くんみたいね

南 晴人

……はい

少し不貞腐れた返事を返す

渡辺先生

じゃあ、二人のうちどっちが組長か副組長か決めてちょうだい

河野 彩

(こんな事あるんだ……)

隣の彼は私の方へ身体を向けた

凛とした目に上から捉えられる

南 晴人

希望ある?

河野 彩

え……

河野 彩

えっと

南 晴人

特にない感じ?

河野 彩

そう、だね

河野 彩

(出来れば組長にはなりたくないけど)

河野 彩

(そんな無責任な事言いづらいし)

南 晴人

……

南 晴人

なら、俺が組長でいいよ

河野 彩

南 晴人

それでもいい?

河野 彩

え、あっ

河野 彩

うん

南 晴人

先生

南 晴人

俺が組長、河野が副組長でお願いします

渡辺先生

わかりました

渡辺先生

じゃあ、二人ともこの後のST(ショートタイム)の後、私の所に来てくれる?

渡辺先生

すぐ終わるから

河野 彩

はい!

南 晴人

分かりました

◆◆◆

渡辺先生

1-1前期はこの二人が組長、副組長としてクラスをまとめる事になりました

ぱちぱちと拍手が轟く

渡辺先生

ですが、もう高校生なのでこの二人に頼りっぱなしになる事はないように

渡辺先生

今後のHRや整列時はこの二人の指示を聞くようにお願いします

河野 彩

(えぇ……っ)

河野 彩

(そんなのやった事ないよ、、)

佐久間 芽衣

彩、ファイトだよ

後ろから小声で囁かれる

河野 彩

芽依ちゃん……

河野 彩

(まあ、今更どんなに嘆いたって変わらないよね)

河野 彩

(一番大変なのは南くんだろうし)

河野 彩

(私も頑張るしかない…か)

ST終了後

渡辺先生に連れられて私達二人は職員室に行った

パソコンの鍵の位置や時間割変更を確認するためのホワイトボードの位置を知らされ

私達は職員室を後にした

河野 彩

……

南 晴人

……

そしてこのと~~っても気まずい状況に至る

河野 彩

(これ、何か話した方がいいのかな)

河野 彩

(出来るならその方がいいんだろうけど)

河野 彩

(話題が思いつかないよ)

南 晴人

なぁ

河野 彩

……!

彼も、この重苦しい空気に耐えかねたのか沈黙を破った

南 晴人

河野……も

南 晴人

桜咲に来たんだ

河野 彩

うん

河野 彩

家から近くて学力的にもあってたから

南 晴人

へぇ

河野 彩

み、南くんもなんだね

河野 彩

知らなかったからビックリしちゃったよ

南 晴人

……

南 晴人

俺も、、、

南 晴人

俺もビックリした

河野 彩

あはは、だよ___

南 晴人

河野の変わった姿に

河野 彩

え……?

南 晴人

中一の頃、ボブにしてたからさ

南 晴人

髪……伸ばしたんだ

河野 彩

あっ、あれは

中学入学時に沙織みたいに可愛くなりたいと思って、思い切ってショートボブに挑戦したんだ

ただ、結局私的にはあんまり似合わなくて少し後悔した苦い記憶

まさか、こんなところで掘り返されるなんて

河野 彩

ちょっと、雰囲気に合わなくって……

南 晴人

ふ ~ ん

南 晴人

まぁ、ボブも良かったけど

南 晴人

確かにロングの方が河野の雰囲気に合ってるかも

河野 彩

(男子から容姿をこんな正面から誉められるなんて)

河野 彩

あり、がとう?

南 晴人

なんで疑問形?

河野 彩

あ、いや

河野 彩

特に意味は……

南 晴人

……

南 晴人

そっか

私のたどたどしい会話のせいで、また沈黙が流れ始めた

異性と会話するとなると、同性の友達との接し方とはかってが違う

河野 彩

(今すぐ走って教室まで行きたい)

河野 彩

(でも、この状況下でそれは可笑しすぎるし)

河野 彩

(普通に失礼だよね)

こっちから口火を切ろうという考えより何かこの状況から逃れるための理由を先行して考えてしまう

曲がり角を曲がって、階段までたどり着いた

あともう少しで、教室……というところ

だったんだけど

あれ、

晴人

踊り場で内履きの紐を結んでいる男子が上を見あげて声を掛けてきた

南 晴人

辰也(タツヤ)……

駒津 辰也

おひさ

駒津 辰也

……

河野 彩

(え……見られてる?)

駒津 辰也

その子、彼女?

南 晴人

な…………

河野 彩

はい!?

思いがけない言葉に反射的に声が出る

南 晴人

!!?

突然大きな声を出したせいか、南くんがギョッとした目で私を見た

踊り場の彼も不意をつかれたような顔をする

河野 彩

(あ……)

自分のはしたない声にカアッと赤面した

南 晴人

おい、辰也

南 晴人

デリカシーとかないのかよお前には

駒津 辰也

j……冗談じゃん

南 晴人

こっちのノリを河野にも吹っ掛けるな

南 晴人

ごめん、河野

河野 彩

あ……全然、大丈夫

河野 彩

ちょっとビックリしただけだから

駒津 辰也

……なんか俺、すぅっっごく悪者扱いされてない?

南 晴人

当然

駒津 辰也

え、かなし

河野 彩

(……どうしよ)

南 晴人

河野、行こ

河野 彩

え、あ、うん

駒津 辰也

ちょっと、俺は放ったらかしなわけ〜?

南 晴人

……

南 晴人

悪い、河野

南 晴人

やっぱり一人で帰ってくれ

南 晴人

俺はコイツの相手をしないといけないみたいだから

河野 彩

……そっか、分かった

私は向けられている視線を無視して階段を下っていった

◆◆◆

駒津 辰也

あ、行っちゃった

南 晴人

何のつもり

駒津 辰也

……別に、ただ見知った顔が居たから話しかけただけですけど

南 晴人

ああいうのは、よくない

駒津 辰也

ごめんって

駒津 辰也

にしても、久しぶりの再会なんだからもっと明るくいこうぜ?

南 晴人

最後にあったの二週間前だけど

南 晴人

再会を喜ぶ程じゃない

駒津 辰也

つめてぇ

河野 彩

はぁ……なんだったの

河野 彩

……

河野 彩

まあ、何はともあれあの状況から逃げ切れたんだ私

ホッと胸を撫で下ろす

河野 彩

沙織、待っててくれてるかな

英 沙織

あ、彩!

空いた教室に一人、沙織の姿があった

河野 彩

沙織~!

英 沙織

んもうっ

英 沙織

何処行ってたの

河野 彩

ごめん

河野 彩

ちょっと副組長になっちゃって

河野 彩

先生に呼ばれてたんだ

英 沙織

え……

英 沙織

えぇーっ!

英 沙織

彩が副組長に!?

河野 彩

そんなに驚く?

英 沙織

驚くよぉ

英 沙織

でも、そっか

英 沙織

私が見ない間にすくすく育ったんだねぇ

よしよしと頭を撫でられる

頬がほんのり熱くなった

河野 彩

もうっ、子供扱いしないで

撫でている手を軽く払う

河野 彩

高校生になったんだから

河野 彩

それに副組長はただのジャン負けなの

英 沙織

あ、そうだったの

河野 彩

そう!

河野 彩

貧乏くじ引いちゃっただけ

英 沙織

彩にとっては、災難だったわけか

河野 彩

私の話はもういいからっ

河野 彩

沙織は今日どうだったの?

英 沙織

どうだったか……

英 沙織

うーん、まぁ最初は苦戦したけど

英 沙織

すぐ色んな子と話せるようになったよ

河野 彩

……普通にすごいんですけど

河野 彩

やっぱり、沙織は人を惹きつける魅力があるんだね

英 沙織

なぁに?それ

クスッと笑ってくれた

英 沙織

私にそんなのないよ

耳の前の横髪をクルクルといじる

河野 彩

(照れ隠しかな……可愛い)

胸の奥がきゅうっと締め付けられる感じがした

ガララ___

河野 彩

……っ!?

引き戸が勢いよく開く

南 晴人

こっち来るな

駒津 辰也

教えろよー!減るもんじゃないっしょ?

河野 彩

(あれは……)

南くんとその友達さん(?)が中にずかずかと入ってきた

英 沙織

あれ?たっつー君?

河野 彩

へ……!?

駒津 辰也

え、英さん

駒津 辰也

それに、こーのさんまで

南 晴人

まだ帰って無かったなか___

南 晴人

って、おい

南 晴人

辰也!

河野 彩

(え、こっち来る__)

駒津 辰也

どーも

駒津 辰也

こーのさん

駒津 辰也

さっきはごめんね

英 沙織

え……?

河野 彩

あ、いや

河野 彩

大丈夫だよ

南 晴人

ちょ、辰也

晴人が辰也の肩を引っ張る

駒津 辰也

南 晴人

何が言いたいかなんて分かってるはずだ

英 沙織

ちょっと、!

英 沙織

たっつー君、彩に何かしたの

河野 彩

まって、たっつー君って何

駒津 辰也

……

駒津 辰也

3人とも落ち着いて?

南 晴人

いや……

南 晴人

全部お前のせいなの分かってる?

駒津 辰也

あは、

こうして、私の高校生活は慌ただしいスタートを迎えた

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若干百合要素あり

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