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今日から私 、河野 彩(コウノ アヤ)は
桜咲(オウサキ)高校の一年生になる
河野 彩
暖かな春の香りが新たな生活を祝福してくれる
河野 彩
なんて、しみじみと趣を感じていると
後ろから声がかかる
河野 彩
振り返ってみると、そこには小学校時代の大親友
英 沙織 ( ハナブサ サオリ )が居た
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
沙織が駆け寄ってきて、私の両手を綺麗な白い手で包んでくれた
河野 彩
英 沙織
英 沙織
英 沙織
河野 彩
英 沙織
河野 彩
河野 彩
3年ぶりに見た沙織は背が伸びて、まるで舞子さんみたいな綺麗な顔だった
雰囲気も大人びていたけれど、お日様みたいな朗らかな性格は変わっていない
英 沙織
河野 彩
お互い、くすっと笑った
河野 彩
英 沙織
英 沙織
そう言う彼女も私と同じ制服を着ている
河野 彩
河野 彩
英 沙織
花のような笑顔を見せられて、私の心はあつくなった
英 沙織
英 沙織
英 沙織
河野 彩
河野 彩
こうして、私と沙織は共に桜咲高校へ行くことに決まる
私の高校生活は幸先の良い スタートダッシュをきった
私達は互いの中学時代の話で盛り上がり、あっという間に校門を抜けた
昇降口前へ行くと、多くの桜咲生が数個のボードの前に集まっている
きっと、そのボードにクラス分けの張り紙が掲示されてるんだろう
英 沙織
河野 彩
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
そう言うと、沙織は私の手首を掴み人集りを掻き分けて進んでいく
私は、沙織が開けた道を後ろからついて行き、なんとかボードの前に来れた
けれど、背の高い男子生徒が邪魔でよく見えない
河野 彩
河野 彩
英 沙織
英 沙織
英 沙織
河野 彩
河野 彩
河野 彩
河野 彩
河野 彩
前の男子が見終わったのか、後ろに下がっていく
素早く、その空いたスペースに身体を入れた
河野 彩
河野 彩
一組の名簿を上から見ていく
河野 彩
河野 彩
南 晴人(ミナミ ハルト)
中学一年生の時、同じクラスになった事があった
河野 彩
ただ、話した経験はゼロ。お互いただのクラスメイトでそれ以上でもそれ以下でもなかった
河野 彩
その1個下に、宮野 梨乃(ミヤノ リノ)という名前を発見
河野 彩
宮野さんは、グループこそ違ったけれど2年間同じクラスだった
親友未満友達以上という間柄に落ち着いている
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
ぴえ ~ んと泣きつく沙織を宥めていると、後ろが大量に支えてるのに気付いた
河野 彩
河野 彩
英 沙織
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
英 沙織
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
ドアが空いていたので、そのまま入る
新鮮な顔ぶれを眺めながら、黒板に貼ってある自分の座席を確認する
河野 彩
とりあえず、自分の席に荷物を置く
宮野さんはまだ来ていない
河野 彩
私は並みより少しばかり人見知りだった
真後ろから緊張した声がする
河野 彩
その言葉が自分に向けられたものなのか分からず、振り向くのを一瞬躊躇った
河野 彩
自分の名前が呼ばれて勢いよく振り向く
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
河野 彩
緊張と突然の自己紹介に対する驚きで曖昧な母音を不格好に洩らす
河野 彩
声が途中で裏返った
河野 彩
一瞬にして沸騰してしまい、彼女の机の木目に焦点をさっと移す
佐久間 芽衣
河野 彩
河野 彩
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
緊張の仕方や、柔らかくなった時の雰囲気が自分と似ていてるなと感じた
何となく親近感を覚える
河野 彩
河野 彩
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
河野 彩
佐久間 芽衣
佐久間 芽衣
河野 彩
河野 彩
佐久間 芽衣
河野 彩
河野 彩
佐久間 芽衣
河野 彩
佐久間 芽衣
引き戸の方から聞き覚えのある声がした
河野 彩
宮野 梨乃
河野 彩
河野 彩
河野 彩
河野 彩
佐久間 芽衣
宮野 梨乃
宮野 梨乃
宮野 梨乃
佐久間 芽衣
河野 彩
河野 彩
河野 彩
渡辺先生
渡辺先生
入学式が終わり自己紹介もあらかた済ませ
周りの女の子とはなんとか緊張しながらも挨拶を交わすことが出来た
河野 彩
渡辺先生
河野 彩
河野 彩
渡辺先生
…………
…………
残念ながら損な役回りを進んでやってくれるヒーローはこのクラスには居ないらしい
河野 彩
渡辺先生
渡辺先生
河野 彩
佐久間 芽衣
まさかの一人負け
なんでこんな事にぃ~~~~ッ!!
宮野 梨乃
ポンっと肩に手を置かれる
河野 彩
宮野 梨乃
河野 彩
グッと親指を立てて薄ら笑いを浮かべる
周りの皆もそれに便乗して"できるできる"と無責任な台詞を吐く
河野 彩
◆◆◆
渡辺先生
河野 彩
渡辺先生
ジャンケン ポンッ!!!
大きな声で常套句を口にする多数の男子の声に先生の声が掻き消される
おおぉぉ!!!
どうやら、決着が着いたみたいだった
背中を向けていた男子がこっちを振り返る
河野 彩
渡辺先生
南 晴人
少し不貞腐れた返事を返す
渡辺先生
河野 彩
隣の彼は私の方へ身体を向けた
凛とした目に上から捉えられる
南 晴人
河野 彩
河野 彩
南 晴人
河野 彩
河野 彩
河野 彩
南 晴人
南 晴人
河野 彩
南 晴人
河野 彩
河野 彩
南 晴人
南 晴人
渡辺先生
渡辺先生
渡辺先生
河野 彩
南 晴人
◆◆◆
渡辺先生
ぱちぱちと拍手が轟く
渡辺先生
渡辺先生
河野 彩
河野 彩
佐久間 芽衣
後ろから小声で囁かれる
河野 彩
河野 彩
河野 彩
河野 彩
ST終了後
渡辺先生に連れられて私達二人は職員室に行った
パソコンの鍵の位置や時間割変更を確認するためのホワイトボードの位置を知らされ
私達は職員室を後にした
河野 彩
南 晴人
そしてこのと~~っても気まずい状況に至る
河野 彩
河野 彩
河野 彩
南 晴人
河野 彩
彼も、この重苦しい空気に耐えかねたのか沈黙を破った
南 晴人
南 晴人
河野 彩
河野 彩
南 晴人
河野 彩
河野 彩
南 晴人
南 晴人
南 晴人
河野 彩
南 晴人
河野 彩
南 晴人
南 晴人
河野 彩
中学入学時に沙織みたいに可愛くなりたいと思って、思い切ってショートボブに挑戦したんだ
ただ、結局私的にはあんまり似合わなくて少し後悔した苦い記憶
まさか、こんなところで掘り返されるなんて
河野 彩
南 晴人
南 晴人
南 晴人
河野 彩
河野 彩
南 晴人
河野 彩
河野 彩
南 晴人
南 晴人
私のたどたどしい会話のせいで、また沈黙が流れ始めた
異性と会話するとなると、同性の友達との接し方とはかってが違う
河野 彩
河野 彩
河野 彩
こっちから口火を切ろうという考えより何かこの状況から逃れるための理由を先行して考えてしまう
曲がり角を曲がって、階段までたどり着いた
あともう少しで、教室……というところ
だったんだけど
踊り場で内履きの紐を結んでいる男子が上を見あげて声を掛けてきた
南 晴人
駒津 辰也
駒津 辰也
河野 彩
駒津 辰也
南 晴人
河野 彩
思いがけない言葉に反射的に声が出る
南 晴人
突然大きな声を出したせいか、南くんがギョッとした目で私を見た
踊り場の彼も不意をつかれたような顔をする
河野 彩
自分のはしたない声にカアッと赤面した
南 晴人
南 晴人
駒津 辰也
南 晴人
南 晴人
河野 彩
河野 彩
駒津 辰也
南 晴人
駒津 辰也
河野 彩
南 晴人
河野 彩
駒津 辰也
南 晴人
南 晴人
南 晴人
南 晴人
河野 彩
私は向けられている視線を無視して階段を下っていった
◆◆◆
駒津 辰也
南 晴人
駒津 辰也
南 晴人
駒津 辰也
駒津 辰也
南 晴人
南 晴人
駒津 辰也
河野 彩
河野 彩
河野 彩
ホッと胸を撫で下ろす
河野 彩
英 沙織
空いた教室に一人、沙織の姿があった
河野 彩
英 沙織
英 沙織
河野 彩
河野 彩
河野 彩
英 沙織
英 沙織
英 沙織
河野 彩
英 沙織
英 沙織
英 沙織
よしよしと頭を撫でられる
頬がほんのり熱くなった
河野 彩
撫でている手を軽く払う
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
英 沙織
英 沙織
河野 彩
河野 彩
英 沙織
クスッと笑ってくれた
英 沙織
耳の前の横髪をクルクルといじる
河野 彩
胸の奥がきゅうっと締め付けられる感じがした
ガララ___
河野 彩
引き戸が勢いよく開く
南 晴人
駒津 辰也
河野 彩
南くんとその友達さん(?)が中にずかずかと入ってきた
英 沙織
河野 彩
駒津 辰也
駒津 辰也
南 晴人
南 晴人
南 晴人
河野 彩
駒津 辰也
駒津 辰也
駒津 辰也
英 沙織
河野 彩
河野 彩
南 晴人
晴人が辰也の肩を引っ張る
駒津 辰也
南 晴人
英 沙織
英 沙織
河野 彩
駒津 辰也
駒津 辰也
南 晴人
南 晴人
駒津 辰也
こうして、私の高校生活は慌ただしいスタートを迎えた
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若干百合要素あり