ニーゴ
指名手配犯
幸運なことに、 俺の体は思ってたより丈夫だった。
今はギルドに スラムの指名手配犯を ぶち込むことによって 生活資金を稼いでいた。
ニーゴ
てかコイツで最後、だよな。
ニーゴ
食料、水。
あ…そろそろNH◯も…((
じゃなくて、稼いだ金が
すぐに消えちまうじゃんか。
ニーゴ
ニーゴ
勇者とか目指してみる?
と、ここで、俺の 謎の運の良さが 発揮されたのだ。
ニーゴ
ショタコンホイホイ
(前話参照)の前で
ウロウロしてる。
ニーゴ
(稼ぎどきだ!)
ニーゴ
クララ
ロリコンホイホイでも
いいけど…ってかここ
非合法じゃない。
てかまず私、
鑑賞対象愛って
感じなんだけど…。
お喋りだけ…とか無理かな。)
クララは平常運転であった。
ニーゴ
(声帯大丈夫かな)
ニーゴ
(あーやばい)
ニーゴ
(あかん。これ以上は
可愛くしたくても
できねぇ…)
クララ
ニーゴ
(やばいかも)
クララ
ニーゴ
この人やばいわ)
クララ
ここのお店の子…かな?
(最悪この子だけなら
救い出せるし、
まぁだめなら
だめってことでね。)
クララは多少 まともなことを 考えていた。
ニーゴ
違うよぉー?
なんでー?
(流石にバレるか)
クララ
ニーゴ
クララ
ニーゴ
(やばいやばいやばい)
ニーゴ
これは…いやでも…
クララ
ニーゴ
なんでもないよー!
クララ
やばい奴って
思ってるなぁ〜?
ニーゴ
クララ
君が思ってるような
ことはしないって!
ニーゴ
まぁ最悪 隙をついて 逃げてしまえばいいか… と思って、俺は 従うことにした。
ニーゴ
俺は帰る!
猫を被っていたのも忘れて 叫んで暴れる。 自分で言うのもなんだが、 無理もないだろう…
だって、ここ…
軍の建物だし!
クララ
ニーゴ
クララ
ニーゴ
クララ
誰にも会わなくて
良かったぁ…
流石に知らない子供を
連れてたら
めんどいかもだしね〜
ニーゴ
一体全体…
てかあんた…ほんとに
ここの軍人なのか?
クララ
ドンドンドン!!
ニーゴ
クララ
クララ
「さっき声がしたが、お前以外に誰かいるのか?」
ニーゴ
ニーゴ
クララ
流石にそんなことは
しないってぇ〜
クララは平然と 嘘をつきながら、 クローゼットを指差した。
時間もないので そこに入る。 バタン!と扉を閉める音が 出てしまった。 これは… まずいんじゃなかろうか。
「おい!今の音は何だ! 何か隠したな!?」
ニーゴ
クララ
着替えてんだから
入ってこないでよね〜
しばらくすると、 扉を開ける音がした。 クララから開けたのだろう。
クララ
?
クララ
ニーゴ
まじで嘘上手いな…)
?
扉を閉じる音がした。
クララ
ほんとごめんね〜
ニーゴ
クララ
教えてくれる?
俺は素性を話した。 ここで部屋を 追い出されなんてしたら、 さらに命が危ないのだ。
クララ
クララ
ここで働く気はないかな?
ニーゴ
クララ
試験までに
私が仕込んであげる!
クララ
指名手配されてる
大男を、小柄な君は
倒すことができた。
ニーゴ君は、
才能に近いナニカが
あるんだよ。きっと!
普通に 嬉しいことは嬉しかった。 期待されるのなんて いつぶりだろうか。
ニーゴ
お願いしたい…です。
ニーゴ
なんとかなりそうな
雰囲気だし、
今ならヤバそうでも
間に合うしな。)
剣のぶつかる音が 鳴り響く
ニーゴ
クララ
もっと隙を狙って!
クララ
下ばっかりじゃないよ!
クララ
なんなら正面だって
隙になりうるんだからね!
ニーゴ
ほぼヤケクソで返事をする
クララ
色んなところから
叩くの!
ニーゴ
弾かれはするが、 一週間前までは 近づくことすら できなかった。
クララ
成長早いなぁ…)
クララ
一日で多少
使うことができたし、
今はもっと使いこなしてる。)
クララ
試験に余裕で間に合う!)
ニーゴ
魔法はだめなのかな?)
ニーゴ
かっこいいだろうな)
なんてことを 考えただけだった。 それなのに、次の瞬間 短剣は 赤い炎を纏ったのだ。