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イケメンな弟たちに狙われてます💖の続編兼リクエスト作品です!

あの3人と夢主ちゃんが結婚した後のお話✨

まだ見てない方は先にそちらをご覧になっていただくと、もっと楽しめると思います!

それではお早いですが

本編をどうぞご覧ください↓

カタカタ、カチャッ

タイピングの音だけが鳴り響く。

発信源は私のパソコンだ。

絶賛1人寂しく残業中の私である。

私は東京都内に住む杉浦さつき(24)

今日は課長にコーヒーをこぼしてご機嫌を損ねてしまったので

いつもよりもスパルタ対応された。

杉浦さつき

(あぁー....)

杉浦さつき

(肩痛いしお尻痛い.....)

杉浦さつき

(アツアツのコーヒーこぼしたのは悪かったけどさぁ)

杉浦さつき

(流石に原稿9枚今日中って....)

ふと視線を腕に移す。

巻いてある時計の針を見ると、すでに午後11時を回っていた模様。

杉浦さつき

.....てことは.....

スマホを開いて、彼からのメッセージが来てないか確認する。

杉浦さつき

...まぶしっ

光が眩しすぎたので、

スマホの明るさ設定を急いで下げる。

杉浦さつき

....二件、か

きっとどちらも彼からだろう。

残業で傷んだ身体がどんどん回復していく。

エース

何時に終わんの?

エース

てか晩飯なにー?

杉浦さつき

12時には切り上げたいって感じ

杉浦さつき

今日は晩ごはん作る気力ないかも...

杉浦さつき

コンビニでもいい?

意識的に回復していくといえど、傷んだ身体はすぐには戻らない。

今日はいつものように夜食を作る気力はなかった。

ピコン

メッセージを送信してから2分ほどで返信が来た。

きっと私の返事を待っていたのだと分かる。

エース

今日何時に終わんの?

エース

てか晩飯なにー?

杉浦さつき

12時には切り上げたいって感じ

杉浦さつき

今日は晩ごはん作る気力ないかも...

杉浦さつき

コンビニでもいい?

エース

いいよ

エース

さつきの会社の近くにコンビニあんじゃん

エース

そこで待ってる

杉浦さつき

ありがとう

なんて良い夫を持ったんだ。

彼のためにも仕事を早く切り上げよう、と

さっきよりも早く指が動く。

杉浦さつき

(残りはあと一枚...)

杉浦さつき

(12時までは無理そうだけど)

杉浦さつき

(できる限り早く終わらせるぞ〜!)

これ以上彼を待たせてはいけないというプレッシャーが

私の脳をフル回転させた。

※空が明るいのは気にしないでください

仕事終わり、

会社から徒歩2分のコンビニに

膝下まであるロングコートに、黒いサングラスをかけている男がいた。

杉浦さつき

(いや.....まじでカッコ良すぎん?)

彼は私が声をかけるよりも前に私に気がつき、

エース

...さつきー!

その瞬間に微笑んだ。

杉浦さつき

...エース!

エース

おわっ.....!

思わず彼に抱きつく。

彼の胸に飛び込むと、疲れが回復していく気がするのだ。

杉浦さつき

会いたかった

エース

ばーか、たったの12時間ぶりだろ

彼が私の眉間を、長くてゴツゴツした指で弾く。

いやいや、全然”たった”じゃない。

彼は12時間会わなくても耐えられるのだろうか。

杉浦さつき

(寂しいのは私だけなのかな)

少しだけショックを受ける。

杉浦さつき

..............

エース

....ま、

エース

俺は暇すぎて1時間も耐えられなかったけどな

杉浦さつき

...........へ?

エース

二回も言わせんなよ

エース

俺は腹減ったから先に選ぶからな

杉浦さつき

(...な、な!?)

杉浦さつき

(今...遠回しに早く会いたかったって....)

やはり彼はずるい。

ずるい彼に弄ばれた私は、頰を真っ赤に染めていた。

ここは私たちのリビング。

毎日2人で晩ごはんを食べている場所だ。

コンビニで買った夜食をテーブルに広げる。

エース

んまそー

杉浦さつき

美味しそうだね

エースが手の裏同士を合わせる。

エース

いただきまーす

彼は手始めに鮭のおにぎりを頬張る。

エース

...うっま!

そんなに美味しそうに食べられたら、

こっちまで笑顔になっちゃうよ。

杉浦さつき

.....エース

エース

ん?

エース

んだよー、暗い顔して

杉浦さつき

........あ、いや...

杉浦さつき

...今日、ご飯作らなくてごめん

杉浦さつき

......エースが楽しみにしてるって分かってたのに

エース

...............

深夜まで彼を待たせた挙句、晩御飯は作らない。なんて

とんだわがままだと分かってはいる。

エース

......なんだそりゃ

杉浦さつき

...え..........

エース

お前バカだろ

エース

俺はお前の飯は好きだけどよ

エース

1番辛いのはお前だろ

エース

なんでバカみてーに謝ってんだ

杉浦さつき

うっ......

杉浦さつき

(地味にトゲのある言い方だな...)

ただし私は知っている。

これ以上の彼の褒め言葉はないということを。

杉浦さつき

ありがとう...エース

エース

礼はいらねぇ

エース

.......あ

彼は食べていたおにぎりをいつの間にか食べきっていて

閃いたように声を漏らした。

エース

じゃあさ

エース

俺のお願い事、なんか1つ聞いてよ

杉浦さつき

........え?

エース

いいじゃん、ダメなの?

杉浦さつき

いや........

杉浦さつき

(私に断る理由はないけど......)

彼の視線に耐えきれない私は、

安安と折れた。

エース

よっしゃー!

杉浦さつき

わ、私に出来ることにしてね...?

エース

分かってる

彼は珍しく真剣に考えている。

お願いなんて、パパッと決めればいいのに。

杉浦さつき

.............

エース

.....よし、決めた

杉浦さつき

.....な、何にしたの?

理由は分からないけど、心臓がバクバク鳴っている。

エース

...............

エース

....さつき

エース

俺とキスして

杉浦さつき

......ん?

杉浦さつき

え、どういう......

エース

だーかーら

エース

キスだって

杉浦さつき

えっ.....!?

杉浦さつき

いや、キスはちょっと.....

エース

はぁ〜?

エース

願い事聞くって約束だろ

杉浦さつき

そ、それとこれとは別!

エース

別じゃねーだろ

エースは不機嫌そう。

そりゃあ、今私は約束を破ったも同然だからな。

エース

....んじゃ、もう頼まねえ

杉浦さつき

.............?

エース

これは一方的な欲求だから

杉浦さつき

え、や......

杉浦さつき

(ちょっ.....まずい....!)

ドサッ

上半身をソファに押し倒され、彼の右手で両手首を固定された。

杉浦さつき

え、エース.....!

杉浦さつき

(やばい....)

杉浦さつき

許してください...

エース

アホか

エース

これは罰ゲームじゃねぇって

杉浦さつき

っ.........

彼の美貌がだんだんと近づいてくる。

心臓の音がうるさいくらいに響いて、羞恥心を煽る。

口づけを交わすことの何がまずいかって

彼はスイッチが入ったら止まらないことだ。

エース

さつき...

エース

...目閉じて

杉浦さつき

....え

杉浦さつき

う、ん.......

ドクン、ドクン

心臓の音がどんどん早くなる。

杉浦さつき

.............

チュ...

杉浦さつき

ひゃ.....!

彼の唇が私の軟骨を食した。

吐息が耳にかかって情けない声が漏れる。

エース

...かわい

杉浦さつき

え...

杉浦さつき

ちょ.....エース...

エース

口かと思った?

杉浦さつき

っ.......!?

彼はニヤリと笑った。

そのせいで真っ赤に染まる私の頰。

杉浦さつき

からかわないで....

彼の胸元を精一杯の力で押すが、

さっきのキスで力が抜けきってしまいビクともしない。

エース

なんだよ

杉浦さつき

ダメだって....

エース

なんで

杉浦さつき

だって.....

杉浦さつき

エースキスしたら止まらないじゃん...

エース

明日休日だからいいじゃんか

エース

朝までしよーよ

杉浦さつき

...ば、ばか!

杉浦さつき

(当然のように爆弾発言するんだから....こいつは)

杉浦さつき

今日仕事だったのに朝まで一睡もできなかったのは

杉浦さつき

エースのせいだからねっ

彼の両頬を強めに引っ張る。

昨日の夜から彼に抱かれっぱなしで

結局一睡もできないまま今日は仕事に向かったのだ。

エース

でも気持ちよさそーにしてただろ

杉浦さつき

し、してない!

エース

てか、ゴム切れたのに続けたいって言ったのはさつきじゃん

杉浦さつき

.....っ!!

杉浦さつき

(そ、そうだった...)

杉浦さつき

そ、れは......

杉浦さつき

だって......さ

エース

.............

エース

...なんでキスもダメなの

杉浦さつき

.........エース暴走するもん

エース

しない

杉浦さつき

する

エース

しねえ

杉浦さつき

すーる!

エース

しねえ!

杉浦さつき

.............

エース

............

エース

...あー、もう

エース

分かったよ

杉浦さつき

え.......?

エース

ハグするくらいなら別に良くね

杉浦さつき

ハグ?

エース

寝る前にハグさせて

杉浦さつき

べ、別にそのくらいならいいけど...

杉浦さつき

お、おやすみ.....

エース

おやすみ

2人で1つのベッドに入る。

杉浦さつき

.........!

ギュッ

案の定エースがバックバクをかましてきた。

杉浦さつき

(せ、背中にエースの腹筋が.....)

杉浦さつき

ちょ、エース....

杉浦さつき

寝にくいよ.....

エース

............

エース

じゃあこっち向けよ

杉浦さつき

へっ......

するりと身体の向きを変えられ、彼の胸元に包み込まれた。

杉浦さつき

(話聞いてたっ!?)

杉浦さつき

(近いって。ばか....)

杉浦さつき

だ、から....!

杉浦さつき

さっきよりも寝にくくなったってば

エース

案外いけるぜ、これ

杉浦さつき

むー.....

心臓がバクバク鳴っていて、今夜は眠れなさそう。

杉浦さつき

...............

杉浦さつき

...ねー、エース

エース

杉浦さつき

好き

エース

急になんだよ

杉浦さつき

考えてたことを言っただけ

エース

ふーん

エース

.....じゃあ俺も

杉浦さつき

彼は私の耳元に顔を近づけた。

エース

大好き

杉浦さつき

............!?

ぎゃああああ

吐息がやけにエ●いし、不意打ちずるいって....

エース

くくっ、おやすみ

杉浦さつき

..............

杉浦さつき

(人の気も知らないで.....)

エース

..............

見上げると、彼はいつもと変わらぬ美貌のまま寝息を立てている。

杉浦さつき

(あぁ、なんか落ち着いてきたかも....)

彼の背中に腕を回す。

すると、細いけど鍛え抜かれた彼の左腕が背中に回される。

杉浦さつき

(まだ起きてたのかい.....)

彼の腕に包まれると温かくて、落ち着く。

彼のぬくもりに包まれて

今夜は眠ろう。

イケメンな夫たちに狙われてます💖

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