3年後 主は21になり、傷も結構塞がりあれから心臓が止まることはなかった。 元の世界に帰らずみんなで仲良く暮らしていた
だが問題があった
それは、主の寿命が少しづつ減ってきていた
まぁ日にちが経っていくと減っていくのは当たり前だが、それよりも早く寿命が縮んできている
ルカス
………
さくら
どう?ルカス
ルカス
ダメですね…前は37年だと言いましたけど…今は32年だと思います
さくら
え、うそ…まだ前に計ってから1年ちょっとしか経ってないのに?
ルカス
身体の中が何故か所々しか治っていないのでダメージが蓄積されているのでしょう
ルカス
その感じだと恐らく…30後半から40になる前になるかと…
さくら
そっか…
さくら
ありがと
ルカス
いえいえ、私こそお力になれず申し訳ありません
さくら
ルカスが謝ることじゃないよ!こんなんになるまで無理してた私がまずまず悪いんだし
ルカス
主様…
ルカス
ですが、なんとかする方法が無いかはずっと探し続けますからね
さくら
ありがと
さくら
じゃあまた後でね
ルカス
はい
それから数十年経った 執事や主はこの時間がものすごく短く 感じた。
ずっとこのまま、幸せな時間が続けばいいのに…
誰もがそう願っていた。 そうしたかった。 主と別れる日なんて来なければいいのにそう…執事の誰もが思っていた
絶望を感じた時よりももっと深い絶望を感じると思ったから…怖かったから… 自分たちを愛してくれる人を失う事が
でも、その日は少しづつ近ずいてきていた
さくら
っ…ゲホゲホゲホ…
( -д-) 、ペッ
( -д-) 、ペッ
さくら
……はぁ…またか…
コンコン
さくら
?!
主様〜起きてるかぁ?
さくら
……ハナマル?
おーい起きてないのか? 入るぞー?
さくら
あ、ちょっと待っ!
ガチャ
さくら
(あ…終わった)
ハナマル
主様ーって……っ……?!
ハナマル
……それ…どうしたんだ
さくら
え、ええっと…………と、トマトジュース?
ハナマル
………
さくら
っ……ごめん嘘…
さくら
本当は…血です…
ハナマル
それいつからだ?
さくら
えっと……
さくら
28になってから…
ハナマル
……胃とか肝臓がやられてんのかねぇ
ハナマル
主様、それルカス先生知ってるのか?
さくら
え、えっと…知らない…と思う
ハナマル
まじかぁ……なら、連れてくか
さくら
へ?
ハナマル
ちょいと失礼
ハナマルがお姫様抱っこする
さくら
ちょっと、ダメだよ!血が着くから!
ハナマル
別に良いって、おれの上着羽織ってて
さくら
あ、うん…(暖かい…)
屋敷の廊下だと思って!!
ハナマル
ところで主様
さくら
なに?
ハナマル
なんでこんなに体温低いの?
さくら
え?
ハナマル
いや、だって顔青白いし、普通に手ぇ触った時も冷たって思ってたんだ
さくら
あ、そう…だったんだ
ハナマル
なぁ…もしかしてだけど主様
ハナマル
もうそろ限界なんじゃないか?
さくら
………
さくら
そ、それはっ…
さくら
っ…ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...(血を吐く)
ハナマル
主様!!
ロノ
どうしたんですかー?ハナマルさ……?!
ユーハン
?!
アモン
お、俺ルカスさん呼んでくるっす!
さくら
あ、ごめ……ハナマルの燕尾服汚しちゃった
ハナマル
………別に…大丈夫だ
ハナマル
早くルカス先生の所に行こうな
さくら
うん…