記憶の欠片

夢を見た…

大好きだった…大好きな…

あの子と会う夢

やだ…何で目が覚めるの…

せっかくみやびちゃんと夢で会えたのに…

続きが見たい…

「だって…みやびちゃんと夢で会えたから…！」 なんて言えない…

だって…

こんな風に言われるから…

でも実際正論だ…

もう居ない子のことを言ったって仕方がないし…

私が、みやびちゃんと会った夢を見たいからって、寝て… 学校を休んでも良い理由にはならないのだから…

いつもの道を通り、いつもの学校に来て、 いつもの自分の席に座る　

それにしても…

何で、みやびちゃんの夢なんて見たんだろう…

みやびちゃんと別れてから…もう数年もたつのに…

あの夢が現実になれば良いのに…

多分！

キーンコーンカーンコーン～♪ キーンコーンカーンコーン～♪

チャイムの音がなり、みんなが席へと座っていく…

全員が着席すると、先生が口を開き…

前日、転校生が来ると伝えられたとはいえ… クラスがざわつく…

クラスがざわついている中、私は一人、 どんな子が来るのかと想像をふくらましていた…

そして、先生の…

という言葉の数秒後、一人の女の子がざわつく教室へと入ってきた…