玲王
俺らは、お前の爺ちゃんに
助けられたんだよ
助けられたんだよ
凪
そーそー
優菜
え、?
玲王
まぁ話は最後まで聞けって
優菜
……はい、
玲王
俺ら一応神様なんだけどな、
凪
俺は、ツクヨミ〜
玲王
俺は弁才天だ
優菜
あの、有名な?
玲王
そうだ、
凪
俺ら以外もいるんだけどね
玲王
神ってのは、信仰されないと存在が消えるんだよ、
玲王
俺らはこの神社に住んでたんだが、誰もお参りに来ねぇーから
玲王
消えかかってたんだよ
凪
そんな時にじっちゃんが来てくれたんだよ
優菜
そ、うなんですね
玲王
で、お前はなんでここに来たんだ?
優菜
言い難いんですが、
優菜
爺ちゃんが最近死んで、
凪
……は?
玲王
お前、なんて言った
優菜
歳でした、
優菜
人間の方では長生きしたと思います
凪
まじかぁ、
玲王
うそ、だろ?
優菜
本当です。
優菜
それで爺ちゃんが私にここに行けと言われて
凪
そーいうことね、
玲王
まぁ、一応わかった
玲王
多分じっちゃんは、俺たちにお前を守るようにってことだろ
凪
なんか、言ってたね
優菜
そーなんですか?
玲王
あぁ、じっちゃんが死んだらうちのガキが独りになるってな
凪
俺らはアンタが寂しくないよーに
玲王
一緒に居ねぇといけねーんだよ
優菜
まじっすかぁ、
優菜
それって、どれくらいの期間ですか……?
凪
一生だよ
玲王
お前が死ぬまでだ
優菜
えぇ、そんなぁ
♡……NEXT50






