ー 大丈夫ですか……?
ー ちょっと冷たいかも…我慢してくださいッ…
控えめに誰かが僕に話しかけている ヒヤッ おでこに冷たい物があたる 目を開けて確認したいのに、冷たい何かをどかしたいのに体が思うように動かなかった
ジョングク
ー …ッ冷たいです、よね ごめんなさい… ー 顔…拭きますね…?
ジョングク
今度はうっすら目が開いて相手の姿を捉える ぼやけていて大雑把にしか見えない視界 そんな中
ー あ、起きましたか…?
僕はこえがする方目を向ける
サラサラで少し動いただけで波打つ青髪 長めの前髪から覗く瞳は大きく綺麗で、 まだ視界がぼやけている状態でも分かる程 恐ろしく整った顔立ちの男性が目の前にいた
ジョングク
ジョングク
ー Σ( ˙꒳˙ ;) え、えっと……💦 取り敢えず生きててよかった…です
ジョングク
ー 海を流れてきたんです だから、生きてて良かったって
ジョングク
ジョングク
ー や〜てひょなぁ 様子どうだった…って
ジョングク
ジン
部屋に入ってきたのは 真っ黒で絹のようにサラサラの髪に 羨ましい程整った顔立ち 男らしくがっしりした広い肩幅 明るく響く声 すらっとしたモデルのような体型 紛れもなく僕が知っているジニヒョンだった
ジョングク
取り敢えずこの人は僕が知っている あのジニヒョンじゃないみたいだから 一通り(仮)ジニヒョンたちに説明した
ジン
ジン
ジン
ジン
ジョングク
ジョングク
ジン
ジン
ジン
ジョングク
やっぱりジニヒョンなんだ… ふと青い髪の人を見ると 状況把握中なのか 少し混乱したような顔で考え込んでいた
そうなるわな… 急に見知らぬ男が流れてきて やっと起きたと思ったら 訳わかんないこと話してんだもんね
ジン
ジン
ジン
僕は再びテヒョンさんをみる
テヒョン
テヒョン
そこまでずっと黙ってたテヒョンさんが 俯いたままふとそう呟いた
ジョングク
テヒョン
ジョングク
ジン
テヒョン
ジン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョン
テヒョンさんはそこまで話すと俯いて 黙ってしまった 変な空気が部屋に流れて 誰かが話し出すのを待っていた
ジン
ジン
そう言うとジニヒョンは出て行ってしまった 相変わらずテヒョンさんは俯いたままで 気まずい空気が僕らを包み込んだ
テヒョン
ジョングク
テヒョン
テヒョン
そう僕の方を見つめるテヒョンさん テヒョンさんの大きな瞳は まるで幼い子どものようにキラキラしていた
テヒョン
テヒョン
テヒョン
そう照れくさそうに笑うテヒョンさん その照れくさそうな表情に つられて僕も笑顔になった
ジョングク