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ずっとあの夏のままで

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ずっとあの夏のままで

6 - ずっとあの夏のままで 〜歪む時間〜

♥

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2020年05月23日

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ー 大丈夫ですか……?

ー ちょっと冷たいかも…我慢してくださいッ…

控えめに誰かが僕に話しかけている ヒヤッ おでこに冷たい物があたる 目を開けて確認したいのに、冷たい何かをどかしたいのに体が思うように動かなかった

ジョングク

んぅ…

ー …ッ冷たいです、よね ごめんなさい… ー 顔…拭きますね…?

ジョングク

ッあ…

今度はうっすら目が開いて相手の姿を捉える ぼやけていて大雑把にしか見えない視界 そんな中

ー あ、起きましたか…?

僕はこえがする方目を向ける

サラサラで少し動いただけで波打つ青髪 長めの前髪から覗く瞳は大きく綺麗で、 まだ視界がぼやけている状態でも分かる程 恐ろしく整った顔立ちの男性が目の前にいた

ジョングク

え、……

ジョングク

凄い…綺麗……

ー ‪Σ( ˙꒳​˙ ;) え、えっと……💦 取り敢えず生きててよかった…です

ジョングク

え?

ー 海を流れてきたんです だから、生きてて良かったって

ジョングク

海を…流れてきた…?

ジョングク

僕が…?

ー や〜てひょなぁ 様子どうだった…って

ジョングク

ジニヒョンッ!!!

ジン

や、や〜お前誰だ…?

部屋に入ってきたのは 真っ黒で絹のようにサラサラの髪に 羨ましい程整った顔立ち 男らしくがっしりした広い肩幅 明るく響く声 すらっとしたモデルのような体型 紛れもなく僕が知っているジニヒョンだった

ジョングク

_と言うことなんです。

取り敢えずこの人は僕が知っている あのジニヒョンじゃないみたいだから 一通り(仮)ジニヒョンたちに説明した

ジン

祭り…( ˙꒳​˙ )???

ジン

よくわかんないけど

ジン

取り敢えずこの街の人じゃなさそうだね

ジン

名前は?

ジョングク

ジョングクです

ジョングク

今年で21になります

ジン

俺はジン

ジン

今年で26。

ジン

ジニヒョンとお呼び(◦ˉ ˘ ˉ◦)

ジョングク

ジニヒョン…

やっぱりジニヒョンなんだ… ふと青い髪の人を見ると 状況把握中なのか 少し混乱したような顔で考え込んでいた

そうなるわな… 急に見知らぬ男が流れてきて やっと起きたと思ったら 訳わかんないこと話してんだもんね

ジン

あー…この青髪はテヒョン

ジン

今年で23

ジン

歳近いし仲良くしてやって

僕は再びテヒョンさんをみる

テヒョン

…1307年

テヒョン

…今は1307年

そこまでずっと黙ってたテヒョンさんが 俯いたままふとそう呟いた

ジョングク

1307年…?

テヒョン

君この時代の人間じゃないでしょ

ジョングク

え、…

ジン

テヒョナ…?お前何言って…

テヒョン

昔本で読んだことあるんです

ジン

本?

テヒョン

夏になるとこの街には数年に一度

テヒョン

異国の服に身を包み

テヒョン

存在しない祭りの話をする

テヒョン

別の時代の人間が迷い込むんだって

テヒョンさんはそこまで話すと俯いて 黙ってしまった 変な空気が部屋に流れて 誰かが話し出すのを待っていた

ジン

や〜変な事言ってないでご飯食べよ

ジン

ヒョンはお腹が空いたから先いくぞ

そう言うとジニヒョンは出て行ってしまった 相変わらずテヒョンさんは俯いたままで 気まずい空気が僕らを包み込んだ

テヒョン

…ジョングクでしょ?

ジョングク

え…

テヒョン

別の時代から来た人

テヒョン

何年から来たの?

そう僕の方を見つめるテヒョンさん テヒョンさんの大きな瞳は まるで幼い子どものようにキラキラしていた

テヒョン

僕、こういう話大好きなんだ

テヒョン

良かったら…さ

テヒョン

ジョングクの時代の話聞きたいな

そう照れくさそうに笑うテヒョンさん その照れくさそうな表情に つられて僕も笑顔になった

ジョングク

いいですよ_

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