信頼脱出ゲーム

黄色はゲーム雑誌を見ながらお好みの新作ゲームを探していた。

そこには信頼脱出ゲームの実証テストの手伝いをして欲しいとの記事。

当日

黄色は集合場所に指定されたレストランへと足を運んでいた。

申し込んだ翌日メールで届いた集合日時と場所を再度確認する。

きょろきょろとしていた黄色にスーツを着た男性が声をかけてきた。

男性について行くと個室へと案内された。中には既に6人の男女が座っていた。黄色は1番最後だったらしい。

スーツを着た男性はテーブルにボタンを一つ置くと部屋から出ていった。

見知らぬ人が7人集まった状況でただ全員様子を伺っている。

すると、最年長であろう男性が口を開いた。

蒼空の提案に反対する人はおらず、みんな食事を始めた。

誰も何も話さない静かな食事会が続いていた。

沈黙を破った育緑が 急にふらついたかと思うと 急に机に伏せて動かなくなった。

慌てた朱音がスーツを着た男性が置いていったボタンを連打している。

そして黄色は意識を失った。

続く