『嘘界隈』

L×N nmmn 本人様関係ない

なんだろう

面白くない

前まであんなに笑えてたのに

なんで？

無理やり顔をひきつって笑ってる感じ

怖い...なにこれ

面白くないのは確実

でもこんな話前までの俺だったら爆笑してるだろうって話

面白いはずなのに

面白くなくて

早くこの会話が終わらないかなって思っちゃって

まぁよくある連れションとかするわけもなく

てか連れションって男子とかしないからな

トイレとか言って屋上来ちゃった

...

俺感情虚無ってんのかな

そんなこと勝手に考えて勝手に怖くなる

どうやって笑えばいいのか

どうやって面白いって思えばいいのか

よく分からない

人間ってよく分からない生き物

いつの間にか笑っていつの間にか泣いて怒って

おっかし...天気かよ

あくびをしながら屋上にくる誰か

制服を着崩してピアスを付けて髪は染めて

いわゆる不良陽キャ的なやつだ

陰キャみたいにビビる訳もなく

ただ

あ...この人陽キャの人だなと思うだけ

さっき会ったばっかなのに

すぐに友達になろうとする

陽キャってなんだか変なあだ名つけがちだと思ってたけど

ないくんって...センスいいじゃん

これから関わることないんだろうし

急に興味を示さなくなったのか爪をいじりだす

爪をいじっているのを横でただぼ~っと見ていたら腕にブレスレットが着いていることに気づく

太陽に手をかざして優しく微笑む姿が太陽のようでこっちまで嬉しくなりそうになった

もう少しりうらみたいに優しく笑えたら

心から笑えたら

悩み事、全部消えちゃうかな

あ~、りうらみたいになれたらな

りうらみたいな太陽になれたら

手を座っている腰の横にぺたっと置いてくつろぐ

手をどけたせいか太陽の眩しさに今更気づく

よくあるアニメみたいに照れるとかはなくただ疑問形で返事をする

急な例えにびっくりして目が少し見開く

りうらは俺を照らしてくれる太陽なのかもしれない

俺を笑わせてくれる太陽

俺とは程遠い存在

太陽のために月も美しくならないと

真逆だけど俺も頑張らなきゃ

もう少しこの太陽を見ていたい

眩しくて見るのも難しいけど

もっと見たい