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人殺しになりませんか?

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人殺しになりませんか?

1 - 人殺しになりませんか? 第1話

♥

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2020年10月14日

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郁也

(…よし、今度こそ!)

郁也

(今度の面接こそ絶対に…!)

郁也

(内定をもらうんだ!)

郁也

…ん?

面接会場に向かう途中

駅ビルの巨大パネルに流れていたニュースに目がとまる。

女性アナウンサー

△△市内の廃ビルで

女性アナウンサー

約20名が遺体で発見されました

郁也

(…おいおい待てよ)

郁也

(△△市って…)

郁也

(すぐ隣の市じゃねえか…)

女性アナウンサー

遺体はすべて

女性アナウンサー

20~30代のものということです

女性アナウンサー

警察は殺人事件と判断し

女性アナウンサー

捜査を進める方針です

郁也

(…最近物騒だなあ)

??

…くや

郁也

(それにしても20人って)

郁也

(一体何をすれば…)

??

郁也?

郁也

(こんなひどい事…)

??

郁也ってば!!

郁也

うわっ!!

突然耳元で聞こえた大音量の声に顔を上げると…

郁也

あれ?誠一?

小学生からの親友の誠一と

至近距離で目が合う。

誠一

ずっと呼んでたのに…

誠一

一体何を考えてたら

誠一

そんなに俺の事無視できるの!?

郁也

悪い悪い…ちょっと…

郁也

最近物騒だなと思ってさ

誠一

んん?ああ…

誠一

あのニュースの…

郁也

そうそう

郁也

一体何をすれば20人も殺せるのかなって

誠一

はは、確かに

郁也

ははって…お前な…

誠一

…あれ?そういえば郁也…

誠一

スーツなんて着てどうしたの?

郁也

ああ、これから会社の面接なんだ

郁也

そういう誠一もスーツだけど

郁也

もしかしてお前も面接?

誠一

正解!やっぱり郁也もか!

誠一

行くとこ同じだったりして…

郁也

まあでも実際に…

郁也

ありえない話ではないよな

郁也

…ちなみになんて会社?

誠一

実は俺、この社名の読み方

誠一

よく分からないんだよね…

誠一

ほら、これ

そう言って誠一は

求人サイトの応募画面を見せる。

郁也

…え?マジで!?

郁也

本当に同じとこだ…

【株式会社左辻ン規侑星】

その名前は間違いなく

郁也が受ける会社と同じだった。

誠一

そうなの!?じゃあ…

誠一

2人とも採用になったら

誠一

一緒に仕事できるね!

郁也

ああ!そうなったらいいな!

郁也

(もし誠一と一緒の会社に入れたら)

郁也

(不安だらけの社会人生活も)

郁也

(きっと楽しくなるだろうな)

郁也

(よし、頑張るぞ!!)

待っているのが底なしの地獄だと

この時は知らなかった。

郁也

それにしても…

郁也

会場が街はずれのビルなんて

郁也

変わってるよな…

誠一

しかも地下倉庫だもんね…

誠一

集団面接って書いてあったけど

誠一

どんなことするんだろうね…

郁也

そうだよなあ…

郁也

ここに集まってる奴らも

郁也

みんな面接にきたんだよな…

会場には2人と歳の変わらない

20~30代の男性が

既に20人ほど集まっている。

郁也

…ここに来るまでの間に

郁也

案内の看板はあったけど…

郁也

社員っぽい人も見てないし

郁也

なんか怪しくねえか…

誠一

言われてみれば…確かに…

郁也

俺、面接やめとこうかな…

郁也

(なんでだろう…)

誠一

まあまあ、せっかく来たんだし

誠一

とりあえず説明だけでも聞いてみようよ!

郁也

ああ、そうだな…

郁也

(なんだか…嫌な予感がする)

郁也

(変なニュースを見たせいかな…)

??

『あー…あー…聞こえますかね』

郁也

…なんだ?

誠一

…あ、あそこのスピーカー

誠一が指さす先では

古びたスピーカーが

怪しげなノイズ音を立てていた。

??

『うん!聞こえてるようですね』

??

『改めまして皆様、ようこそ!』

??

『株式会社サツジンキイクセイへ!』

??

『本日は弊社面接へお越しいただき』

??

『誠にありがとうございます!』

郁也

サツジンキイクセイ…

誠一

あれ、そんな読み方なんだ…

郁也

いやいや、そこじゃねえだろ

郁也

(単語を漢字に変換したら…)

郁也

(殺人鬼育成になるんだぞ…)

郁也の不安はどんどん膨らんでいく。

??

『私は今回、皆様の監視役を任されております』

??

『株式会社サツジンキイクセイの』

??

『坂上と申します!!』

志望者A

監視役?どういうことだ…?

志望者B

面接に来たはずなのに…

志望者B

どうして監視役なんて…

志望者C

その通りだ!おかしい…

そんな志望者達の言葉も全くお構いなしの様子で

坂上と名乗ったその男の能天気な声は響き続ける。

坂上

『そうそう言い忘れてました』

坂上

『当社サツジンキイクセイは…』

坂上

『人殺しの新規育成ですとか』

坂上

『依頼があれば殺人のお手伝い』

坂上

『…あ、死体の処理とかもやっておりますね!』

坂上

『つまりは人殺しを集めて…』

坂上

『みんなでより楽しい世界を創っていこうじゃないか!』

坂上

『って活動をしている会社です!』

郁也

…………

志望者達

…………

誰も何も言わない。

皆、現状の把握で精一杯だった。

坂上

『さて、紹介も終わりましたし』

坂上

『そろそろ本題へ参りましょう』

坂上

『皆さんにはこれからなんと!』

坂上

『殺人鬼育成ゲーム…』

坂上

『すごく簡単に言えば』

坂上

『殺し合いをしていただきます!』

郁也

殺人鬼育成ゲーム…?

志望者A

殺し合い…?

坂上

『そう!殺し合いです!!』

場に不釣り合いな明るい声。

みんなもう分かっていた。

この男は普通じゃない、と。

坂上

『今回、採用枠はたった1人です』

坂上

『最後まで生き残った1人が』

坂上

『我が社に入社し、私達と共に』

坂上

『より多くの殺人鬼の育成し』

坂上

『殺人を楽しむ権利が』

坂上

『与えられるというわけです!』

坂上

『ね?とっても素敵でしょう?』

郁也

(ああ、そうか…)

この瞬間、郁也の予感は

確信へと形を変えた。

人気がない街外れの地下倉庫

遺体で発見された若者20名。

突然始まる殺人鬼育成ゲーム…

あの事件とこの状況は

辻褄が合いすぎている。

郁也

(どうしてこんなことに…)

腹の底からせり上がってくるような

嫌悪感と気持ち悪さ。

それでも坂上は言葉を続ける。

坂上

『では今から説明しますからね』

坂上

『うっかり死なないためにも』

坂上

『よーく聞いててくださいね!』

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