昼休み 体育館
星奈side
紫耀
星奈
星奈
勇太
星奈
紫耀
勇太
星奈
紫耀
勇太
勇太
紫耀
勇太
星奈
星奈
紫耀
勇太
星奈
星奈
勇太
紫耀
放課後 2年生廊下
星奈side
やっと授業終わった…
よし、教室に望遠鏡取りに行こう!
二人とも、「ついて行く」って言ってくれたけど
望遠鏡取りに行くだけだし…大丈夫だよね!
2年3組教室
星奈side
ガラガラ…
星奈
教室には…
キスしている廉と真由の姿があった。
廉
真由
廉
星奈
星奈
廉
廉
廉は荒々しく私の望遠鏡が入ったバックを掴んだ
星奈
廉
星奈
廉の手からバックを受け取ろうとすると…
廉
廉はそう言うと…
私を突き飛ばし
目の前でバックを踏み付けた
星奈
廉
廉
年季が入っていたので衝撃に耐えられず、望遠鏡はバラバラに
レンズは割れて
三脚は折れ曲がった
星奈
声が出なかった
私はバックを奪い、涙を堪え走り出した
2年生廊下
紫耀side
紫耀
紫耀
望遠鏡を取りに行った星奈を追いかけて来た。
星奈は大丈夫って言ってたけどやっぱり心配で
この前もあんなことがあったから
余計に心配で…
ガラガラ…
紫耀
紫耀
バックを抱え出てきた星奈に声をかけた
紫耀
紫耀
星奈は泣いていた
紫耀
星奈
星奈に何かあった、すぐに分かった
星奈
紫耀
星奈
嫌な予感がした
星奈からバックを取って中を見ると…
無惨になった望遠鏡の姿が…
紫耀
星奈
紫耀
星奈を抱きしめた
なんで…なんでなんだよ…
星奈は…人一倍苦しい思いしてんのに
なんでまだ星奈を苦しめるんだよ…
星奈が…何をしたって言うんだよ…
星奈と会ってから、時々思う…
いつか星奈が、全部背負って倒れちゃうんじゃないかって
こんなに華奢な体で…こんなに苦しい事、受け止められないだろ…
星奈に…もう辛い思いさせたくない…
勇太
勇太
紫耀
勇太
紫耀
勇太
星奈は…それから1週間学校に来なかった。
学校最寄りの公園
勇太side
俺は、あいつに会いに行った
勇太
海人
そう…海人にだ。
廉が壊したのなら隣に海人がいたはず…
勇太
勇太
海人
勇太
勇太
海人
海人
勇太
海人
海人
勇太
紫耀
勇太
紫耀
紫耀
海人
紫耀
勇太
勇太
紫耀
紫耀
勇太
紫耀
紫耀
勇太
勇太
学校最寄りの公園
海人side
こいつら馬鹿だろ。
古い型の望遠鏡なんかどこにも売ってねぇよ
なんでそこまで星奈にこだわる?
誰かに何をしたって、見返りなんか帰ってこない。
俺だってその一人だよ…。
どんなに頑張ったって、変わらないことがあるんだ。
でも…それに失望して、誰かを蹴落とすのは間違っているのに
分かっているのに
なんで、自分以下を求めてしまうんだろう。