幸
カキカキ
薔
勉強中か?
幸
うん
薔
…
幸
(またあの表情…)
幸
俺お父さんみたいに頭良くなるね!
薔
そうか
幸
あ…うん
薔
天才になっても良いことだけじゃないぞ
幸
それは…知ってる
薔
ならいい
幸
お父さんはさ…
幸
俺のこと嫌いなの?
薔
は?
幸
俺のこと嫌いだから全然褒めてくれなかったり!!
幸
禁止事項ばかり増やすんでしょ!!!
薔
おいおい急に怒んなよ
薔
(子供ってこんなに怒るタイミングがわかんねぇのか?)
幸
もうお父さんなんて大嫌いだ!!
薔
おい!どこに行くんだ!
幸
うぅっグスッ泣
幸
ここどこぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙泣
主)さっそく迷子乙
幸
お父さぁん…マオぉ泣
君大丈夫?
幸
おじさんだれ?スンッ
なんで急に泣き止んだ?
まぁいいや
君幸くんだよね?
幸
そうだけど
幸
なんで知ってるの?
俺は薔と同期なんだ
それで君を探すのを協力してたんだよ
さっ早く家に帰ろう
幸
…
幸
嘘だ
え?
幸
お父さんはルースさん以外に助けを求めない!!
幸
お父さんは注意深いから俺が知らない人にお願いしない!
くそっ
いいからついてこい!!!
幸
っ…!
幸
(こうゆう時は声を出さないと…)
幸
(あれ…声がでない…怖い)
幸
(怖い…怖いよ…)
マオ
こーう!!
マオ
居るなら返事してー!
薔
あいつどこに…!
プルルルル
薔
くそっこんな時に誰だ?!
薔
なんだ?
『テメェの息子は預かったぜ』
薔
は?
『返してほしかったら一人で指定の所に来い!』
薔
チッ
マオ
なぁ今の
薔
俺の同期だ
マオ
はよ幸の所行くで!!!
薔
いや待て
薔
あいつは一人で来いって言ってた
薔
だから俺一人で行く
マオ
そんなん無理に決まっとるやろ!!!
薔
俺を信じろ
薔
お前がついてきて幸に何かあったらどうする?
マオ
…
マオ
分かった
薔
警察は…
薔
いやあいつに頼むか
マオ
?
薔
お前は俺が今から呼ぶやつと行動しろ
マオ
分かったわ