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トカゲ転生ってやる気あんの?

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トカゲ転生ってやる気あんの?

2 - 第2話 弱肉強食の世界なんだよ、ここは

♥

1,092

2020年06月12日

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トカゲさん

よし…まずはここの探索かな…

トカゲさん

あ、それよりも現状の整理しとこ

トカゲさん

えっとぉー…まず…

まず私は学校にいた。

数学の授業してたんだけど…。

トカゲさん

そしたら、急に激痛がきて…

トカゲさん

それでトカゲに転生したわけだ

トカゲさん

……いろいろとツッコミたいところだけど…

トカゲさん

次に進もう…

トカゲさん

次に私は転生した、それはいいとして

トカゲさん

ほんとに転生したのかな

トカゲさん

もしかしたら

トカゲさん

私は『私』の記憶を持ったトカゲで

トカゲさん

ほんとの『私』は今も授業を受けるのかも知れない

トカゲさん

あとは……

トカゲさん

実は転生してるのは魂で本体は病院のベッドにいたり…

トカゲさん

うーん…

これは考え出してもきりがない……。

うん。

我思うゆえに我ありの精神でいこー!

トカゲさん

あ…そうだ探索だ探索

いけない、いけない。 危うくわすれるところだったぜ。

トカゲさん

あ、そういえば

トカゲさん

この鑑定…レベルがついてたけど…

トカゲさん

これもしかしたらレベルアップすれば

トカゲさん

無能鑑定も有能鑑定になるんじゃね?

トカゲさん

いやー…でもレベルの上げ方なんか…

トカゲさん

いいや、適当に発動しちゃえ

そんなこんな進むこと一時間。

進んで分かったことはここが迷宮になってること。 多分、ダンジョンか何かだろう。

入り組んでる所が多く、途中迷子にもなったりした。

そして、今は探索の真っ最中。

ずっと進んでいくと、何か穴を見つけた。

穴の中は暗くてよく見えない。 穴は凄い大きくてタンス縦3個分入るほど。

トカゲさん

えっとー…こんな時は鑑定だよね…

んなわけで鑑定(笑)を発動!!!

《鹿》《鹿》《鹿》《鹿》《鹿》《鹿》 《狼》《狼》《鹿》《鹿》《狼》《鹿》《鹿》《狼》 《壁》《鹿》《壁》《壁》《狼》《壁》《壁》《鹿》《狼》《狼》《狼》《狼》《狼》《蝙蝠》《蝙蝠》《蝙蝠》《蝙蝠》《蝙蝠》《蝙蝠》《蝙蝠》《狼》《蝙蝠》

トカゲさん

うがァァァァァァ!!!

トカゲさん

頭が!!頭ガァァア!!!

トカゲさん

ストッープッ!!!鑑定ストッープッ!!

うう…頭がぐわんぐわんする…。 ていうか、え、いすぎでしょ。 びっくりしたわ。

トカゲさん

ていうか…これ…行ったら死だよね

トカゲさん

チーンってなるパターンだよね?

トカゲさん

無理やん、それ絶対無理やん

じゃあ、ここで質問! みんなは、ここでどうすればいいと思う? 正解は?

トカゲさん

逃げるじゃコノヤロウ!!!

逃げる← 戦う 考える

トカゲさん

んなもん逃げるにきまっとるやろ!

トカゲさん

こちとら生粋の帰宅部じゃ!

んなわけでピューんピューんと逃げ回って数分。

トカゲさん

はー…はー…疲れたー…

トカゲさん

うぐっ…お腹空いたな…

トカゲさん

あれ…食べる…かな

あれ。それはさっきいた場所にあった蜘蛛の死体。

念の為ということで一応持ってきたんだけど…。

トカゲさん

おえ…無理無理…

ぐぅぅ。 思いっきりお腹の音がなる。

トカゲさん

さっきからお腹すいてたし…

トカゲさん

食べる…しか…

実をいうとお腹はめちゃくちゃ空いてる。 もはや今すぐ食べないと倒れそうなほど。

トカゲさん

…………

この小さい両手で死体を掴む。 そして死体に顔を

ガブッ!!

ブチッ!!

トカゲさん

う…が…

舌が痺れる。 口に広がったのは苦味と酸味と痛み。 多分、毒だろう。

トカゲさん

うげ………

ガブッ!!ブチッ!

ほんとは今すぐにでも吐きたい。 でも吐いたらそれは死を意味する。 吐きたい。吐きたい。吐きたい。 そんなことを思いながら食べる。 食べる。食べる。食べる。

しょうがない。だって食わなきゃ死ぬ。

この迷宮には私の居場所なんてない。一人だ。 それに私は人じゃない。トカゲだ。魔物だ。 前世ならこんな物食べなくてもいけた。 でも、違う。

ここはあの場所じゃない。地球じゃない。 私に手を差し伸べてくれる人もいない。 私にご飯を作ってくれる人もいない。

この世界は今までの常識だけじゃ生きていけない。

 生きる為に殺し、生きる為に喰う。 それがこの世界の常識。

喰う。

生きる為に。殺されない為に。

喰って喰って生きてやる。

喰って喰ってつよくなってやる。

生き残ってやる。

トカゲさん

うっぷ…お腹いっぱい…

ポコッとなったお腹を触りながら呟く。

トカゲさん

はー…

トカゲさん

いいや、いつまでもぐずぐずしてられない

トカゲさん

探索だよ、探索

トカゲさん

さっきから全然やってないやん

ということで。

探索開始ーー!!!

トカゲさん

よし!じゃあ…

ゲコっ

トカゲさん

うん?

カエル

ゲコっゲコっ

トカゲさん

か、かカエル⁉

トカゲさん

あ、そうだ!こんな時こそ鑑定!

《蛙》

トカゲさん

………

トカゲさん

ウガァァァア!!そうだよ!鑑定、無能だった!!

トカゲさん

鑑定したって蛙しか出てこないって予想出来たじゃん!

トカゲさん

ウガァァァア!!時間の無駄遣いしたぁあ!!

カエル

ゲコっ

ぷしゃ!

液体状の玉みたいなのがこっちに向かってくる。

べしゃ!

じゅぅぅ……

トカゲさん

いった⁉しかもあっつ!

トカゲさん

え⁉なにこれ⁉毒⁉

カエル

ゲコっ

トカゲさん

うわっ!

こっちに向かってまた液体状…というか毒?らしき物体がくる。

トカゲさん

へへっ…!当たるかよ!

べしゃ!

トカゲさん

ウガァァァア!!!

うん…私バカだ。

トカゲさん

うう…

《スキル『毒耐性レベル1』を獲得しました》

トカゲさん

やかましいわボケ!!!

カエル

ゲコっゲコっ

トカゲさん

ああ!もう!

トカゲさん

こうなったら!

シュッと華麗?な回し蹴りを入れる。

カエル

ゲコォ!!

トカゲさん

オラッ!

トカゲさん

元人間様舐めるんじゃねえぞ!

ワンツー、右アッパー、腹パンと 殴り倒してたらカエルはいつの間にか動かなくなってた。

トカゲさん

へへっ…勝ったぜ…

トカゲさん

というか…これ…

トカゲさん

たべ…なきゃあかん?

トカゲさん

そうか…食べなきゃあかんか…

トカゲさん

しょうがない…よし…いただきます…

不味そう。

ガブッ

不味かった。

トカゲさん

うげえ…なにこれ…

《確認しました、スキル『麻痺耐性レベル1』を獲得しました。》

《確認しました、スキル『毒耐性レベル1』から『毒耐性レベル2』になりました》

トカゲさん

ってお前毒もってたんかーい!!!

トカゲさん

どうりで痺れると思ったわ!

んまぁ、スキルてきにはウマウマだから許してやろう。

トカゲさん

ふぅ…ごちそうさまでした!!

よし、食事も終わったことから探索だ。

トカゲさん

鑑定のスキル上げもしたいし…

トカゲさん

面倒くさいけど鑑定しながら探索するか

それから、なんやかんやで一時間。

トカゲさん

う…鑑定のしすぎで頭痛い…

《確認しました、スキル『痛覚耐性レベル1』 を獲得しました》

トカゲさん

だからやかましいわボケ

《確認しました、スキル『鑑定レベル1』が 『鑑定レベル2』になりました》

トカゲさん

おお?ようやくぅ?

トカゲさん

よーし、じゃあ壁鑑定!!

《イルド大迷宮の壁》

トカゲさん

お?なんか増えてる?

トカゲさん

うん?イルド大迷宮って?

トカゲさん

よし、またまた鑑定!

《アルカディア大陸とレルーラ帝陸を結ぶ世界最大の迷宮》

トカゲさん

お!なるほど!

トカゲさん

いやー…鑑定も有能に近づいてきたじゃん?

トカゲさん

んじゃあ、自分を鑑定!

《弱いトカゲ レベル1》

トカゲさん

は?

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

面白い!画像がゆるくて吹いちゃいました笑

ユーザー

え?活動休止中?あれ?きこえなーい、きーこーえーなーいー

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