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監 禁 犯 は 犬 と 猫 🐾

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監 禁 犯 は 犬 と 猫 🐾

2 - Episode_2.『 パ ン ケ ー キ 』

♥

830

2024年08月13日

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.......ぇ..?

何これ....鎖...?

__っ!?

私は驚きながらも鎖をぶんぶん振ると、

「ジャラジャラ」という重たい音が部屋に響く。

鎖は結構な長さがあるように思えたが、

私が今居る保科という人の部屋から出れたとしても その先の出口にまでは届かないだろう。

.......

保 科

状況理解した?

蠱惑的な笑みを浮かべる保科は、私の頭をぽん、と触る。

ッ.....

私は恐怖心でしかなかった。

保 科

安心せぇ?

保 科

鎖の長さは鈴が最低限の行動はできるように配慮されている

保 科

食事も手洗いも自由

保 科

風呂だって入れんで?

.......

なんで私の名前を....?

保 科

ン?

保 科

だから言ったやろ

保 科

僕は君と同じ大学二年やて

ただ呆然とする私に保科は告げた。

この人と同じ大学って事?

けど大学で一度もこの人を見たことがない。

「 珍しい前髪の形に糸目 」

独特な容姿があれば私だって覚えているはずだ。

けど私はその様に似た人を一度も見ていない。

......

保 科

けど、この一室からは出られへん

___ッ

そんな事だろうとは思っていたがやはらどうにも信じられない。

なんで私が?何の為に?この人の目的は___?

私は都内で一人暮らしをしている普通の大学生。

親が資産家で金は周りより多くは持っているがブランド品や高級車などは一切買っていない。

なので周りからは普通の女として見られる様に生きていた。

そんな私がなんでこんな目に.....

思考を巡らせていると

不意に部屋のドアが開いてお盆を手にした黒髪に毛先にインナーを入れた男性が現れた。

鳴 海

おい、そろそろ朝メシ....

するとその人と目が合う。

鳴 海

あ?起きたのか

鳴 海

おはよ

お、おはよう.....

流されるままに私は返事した。

鳴 海

ビックリしただろ?

鳴 海

おかっぱ糸目が急に悪ィな

と、私に笑顔を見せて来る。

それに驚いた保科が...

保 科

はっ!?

保 科

うるせーっちゅうの!!

と、黒髪男性に向かって恥ずかし味の怒りを乗せた。

鳴 海

パンケーキ好きか?

え?.......あ、うん

貴方は誰なの?と思いつつも つい無視できず律義に返事をしてしまった。

保科の様な破天荒な強引さは無いはずなのに、なぜか流されてしまう不思議なテンポ。

保 科

僕の分はないんか?

鳴 海

ある訳ないだろ

保 科

ええーー!!

保 科

鳴海〜僕にも一口ちょうだいや!

私の上に跨るようにしてパンケーキに身を乗り出す保科。

鳴 海

無理に決まってんだろ

鳴 海

これは鈴の為に作った朝メシだ

保 科

ちぇ

すると鳴海と呼ばれた男性は、丁寧にパンケーキを切り崩すと、私の口にフォークを運んだ。

えっ....?

鳴 海

ほら、食え

私の口の前でフォークを差し出す鳴海

ぇ....ちょっ....

いやいや知らない人からのご飯を差し出されても嬉しくないんですけど....

鳴 海

あ?食えよ

......嫌です

鳴 海

食え

嫌です

鳴 海

食え

嫌です

鳴 海

.....

保 科

拒否られてやんのー(笑)

横で見ていた保科が鳴海に向かって大笑いする。

それに怒りがたった鳴海が言った。

鳴 海

食わねぇと口移しで食わすぞ

.....へっ?

私は慌ててフォークを口の中に入れた。

口の中には甘いメープルシロップの香りが広がった。

......美味しい

私はあまりの美味しさについ感想が出てしまった。

鳴 海

だろ!

その言葉に嬉しく笑顔で答える鳴海

......ハッ

しかしパンケーキに満たされている場合じゃなかった。

......貴方たちは誰なんですか.....?

どうして私にこんな事を__ッ!?

その瞬間、

私が言いかけていると

さっきまで笑顔だった鳴海にハンカチを口に当てられる。

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コメント

1

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続き楽しみです!

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