TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

「私のアール」

一覧ページ

「「私のアール」」のメインビジュアル

「私のアール」

1 - 「私のアール」

♥

24

2022年11月11日

シェアするシェアする
報告する

○○

ねぇ、みんな。ちょっと長いけど聞いて欲しいことがあるんだ。

なんだ?

なんですか?

陽菜

なにー?

颯斗

なんだーい?

○○

私屋上で靴を

○○

脱ぎかけた時に

○○

三つ編みの先客に

陽菜

○○も三つ編みだよね〜

○○

声をかけてしまった

○○

「ねぇやめなよ」

うん

そーなんだ

○○

口をついて出ただけ

○○

ホントはどうでもよかった

○○

(先を越されるのがなんとなく癪だった)

○○

三つ編みの子は語る

○○

どっかで聞いたようなこと

「運命の人だった」

「どうしても愛されたかった」

○○

「ふざけんな!」

‪Σ( ˙꒳​˙ ;)ビクッ

○○

「そんなことくらいで」

颯斗

そんなこと....

○○

(私の先を越そうだなんて!)

○○

「欲しいものが手に入らないなんて」

○○

「奪われたことすらないくせに!」

「話したら楽になった」

○○

って三つ編みの子は消えてった

止めたってことか

陽菜

凄いじゃん!

○○

「さぁ今日こそは」と

○○

靴を脱ぎかけたそこに

○○

背の低い女の子

○○も背低いよね

○○

また声をかけてしまった

○○

背の低い子は語る

「クラスでの孤独を」

「無視されて奪われて居場所がないんだ」

○○

って

○○

「ふざけんな!」

○○

「そんなことくらいで」

○○

(私の先を越そうだなんて!)

○○

「それでもうちでは愛されて」

○○

「あたたかいごはんもあるんでしょ?」

「おなかがすいた」

○○

と泣いて

○○

背の低い子は消えてった

颯斗

また止めたのか!

○○

そうやって何人かに

○○

声をかけて

○○

追い返して

○○

(わたし自身の痛みは誰にも言えないまま)

○○

初めて見つけたんだ

○○

似たような悩みの子

○○

何人目かにあったんだ

○○

黄色いカーディガンの子

○○も黄色いカーディガン着てるよな

「うちに帰るたびに」

「増え続ける痣を」

「消し去ってしまうためここに来たの」

○○

と言った

○○

口をついて出ただけ

○○

ホントはどうでもよかった

○○

思ってもいないこと

○○

でも声をかけてしまった

○○

「ねぇ.......やめ....てよ」

○○

(あぁどうしよう)

○○

(この子は止められない)

○○

(わたしには止める資格がない)

○○

「それでも」

○○

「ここからは消えてよッッ!」

○○

「君を見ていると苦しいんだ」

「じゃあ今日はやめておくよ」

○○

って

○○

目を伏せたまま消えてった

陽菜

また止めたんだ!

すげぇな

○○

今日こそは誰もいない

○○

わたしひとりだけ

○○今どこだ!?

○○!?

○○

誰にも邪魔されない

○○

邪魔してはくれない

陽菜

○○!?

○○

カーディガンは脱いで

颯斗

 ○○どこいるの?!

○○

三つ編みをほどいて

○○

背の低い私は今から飛びます

この作品はいかがでしたか?

24

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚