主
主
主
主
「僕は、男が好きだ。」
僕はよく、上の階の彼と同じ時間に仕事へ行く。
ガチャッ、キーッ。
日本
ロシア
そう言って、僕は彼が乗っているエレベーターに乗り込む。
日本
ロシア
彼は物静かで、氷の様な人。
でも僕は、そんな彼が好きなんだ。
日本
ロシア
僕は毎回、彼と雑談をしながら一緒に会社へ向かう。
僕しかあまり喋っていないけれど…。
でも、そんな所も好き。
日本
ロシア
静かに話も聞いてくれる。
いつも僕は彼が仕事をしている様子を見る。
ロシア
日本
いつも惚れてしまう。
僕は、彼の事がそんなに好き。
だけれど、彼は異性が好きなんだ。
僕とは、付き合えない。
だから僕はー、
女装をする。
元々僕は中性的な見た目だから、あまり違和感がない。
優しい色の口紅を塗って、白いドレス。
僕のクローゼットの中は全て女物。
部屋も、何もかもが女物。
女の子になる為に。
日本
日本
鏡を見ながら自分に言い聞かせる。
彼と付き合えないとは分かっているのに。
日本
日本
もう慣れたヒールでコツコツと音を鳴らして歩く。
普段とは違う服装で彼は少し驚いている様子だ。
ロシア
顔を背ける様に店の方へ顔を向ける。
少し…、照れているのだろうか?
どうせ、……付き合えないのに。
日本
ロシア
ロシア
日本
彼はそっとメニューをこちらに寄せてくれた。
彼なりの気遣いがとても可愛い。
少し悩みながらもメニューを見つめていると、彼は少し心配した様にこちらを見つめる。
日本
ロシア
言葉を聞いて笑顔になる彼。
貴方が選んだ店ならなんでも良いのに。
少し待つと、料理が運ばれてくる。
どれも綺麗に盛り付けられていて、こだわりが感じられる。
日本
ロシア
日本
ロシア
日本
ロシア
フォークで上手に巻いたパスタを彼の口へと運ぶ。
ロシア
日本
頬を赤く染めながら、優しく微笑んだ僕の顔から顔を逸らし食べてくれる。
なんて愛らしい。
今だけでも、付き合ってる様に振る舞いたい。
日本
ロシア
無言でも小さく首を縦に振ってくれる。
日本
彼の仕草一つ一つが、僕を好きにさせる。
どの道一緒にはなれないけれど。
日本
ロシア
日本
ロシア
日本
ロシア
彼が少し引き留めようとしたのが見えた。
でも、逃げてしまった。
もし、彼に告白なんかされたら…
きっと、…バレてしまうから。
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
日本
コメント
2件
ぅ"ッ…(?)これは日本君…ではなく日本ゃんにとっては一大事だねぇ… ふッふッ…続きが楽しみだ…(?)
うあぁぁ…好きだぁぁ💘 続きがぁ気になるんよォォ