コメント
2件
お久しぶりのオリ姫だ! 今回もめちゃ好きなお話だ… こんなお話書けるなんて凄いよー!
オリ姫さーーーーーーーん!!! めちゃくちゃお久しぶりです!✨ 夏にちなんだお話最高でした、蝉に例えるなんて絶対自分には出来ない😭 本当にお話素敵で最高で凄かったです! オリ姫さんやっぱ好きだぁぁ!(⟵唐突
主
主
※iris様 nmnm注意 ※BL ※ご本人様には関係ありません ※地雷様純粋様は見るのをお控えください ※パクリではありませんが内容等の被りがありましたらコメントお願いします
主
いふ
なんの脈絡もなく言われたが、確かにと納得してしまう。
いふ
いふ
いふ
まろの中の蝉はどうやらうるさいだけの存在という位置づけのよう
うるさいのは事実だが、風物詩のようなものな気もする
いふ
いふ
9月
暑さは未だ続くのに、蝉のなき声はもう聞こえない
ないこ
一段落ついた会議の席で、ないくんが急に言い出した
まろは、というかその場のメンバー全員、ないくんの意図が読めず、会議室には沈黙が生じる
ないこ
ないくんだけ、マイペースに話を進めようとする
いふ
ないこ
いふ
いふ
まろはただただ困惑しているようだけど、りうらから見たらそれは完璧な演技
現役エリート社会人は自分の感情を隠すなんて造作もないことなんだろう
ないこ
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
まろがここで返事ができない理由は色々ある
メンバー全員に見られている状況だということ
そして、ないくんの真意が読めないこと
ないこ
ないこ
意地悪く笑ったないくんは、そこでパンッと手を叩いた
ないこ
それはいつも通りのリーダーの台詞だった
それから、ないくんによる猛烈なアプローチが始まった
ある日は一日中傍で好きを伝え続けたり
ある日は高級料理でもてなしながら真剣に今後の話をしたり
またある日はとち狂ったのか100本のバラを携えて来たり
手段は変えながらも、好きだと伝えるのは欠かさなかったないくんのアプローチは、まるで雌を呼ぶために鳴く蝉のようで
まろも段々と信じれてきたのか、ないくんのことを軽くあしらっているようで、向けられる好意に浮ついているのは明らかだった
でも、夏の終わりは唐突に訪れる
ある、メンバー全員で会議のあった日
俺とないくんだけが先に着いていた、会議室
ないこ
ないくんの火照った顔はこの会議室の暑さを物語っている
りうらも暑い
りうら
ないこ
確かに会議室内はモワッとしていて換気をしないままエアコンなど付けたらそれこそ空気の悪さで体調を崩してしまう
それから少しして白黒組がやってきたら流石に換気も終わり、素直にエアコンをつける
まろがやってきたのは会議室が快適になった後だった
いふ
珍しく集合がはやいメンバーに驚くまろ
しょう
いふ
しょうちゃんにツッコミを入れながら、まろはちらっとないくんを見る
でも、
ないこ
いふ
ないくんはまろに一瞬視線をやっただけだった
その様子に白黒組も少し困惑した様子を見せる
最近はずっと
ないこ
で、ないくんがまろを迎えていたから
今日のないくんは変にドライだった
り(まぁ最近が変だっただけで、今日はちょっと前と同じなんだけどね)
最近のインパクトが強いゆえに変に映るだけだ
まろもないくんにわざわざ声をかけたりはしなかった
それ以降、ないくんがまろにアプローチをすることはなかった
まろと2人で歩きながら、前の2人を見る
ないくんは幸せそうにあるメンバーと手を繋ぎながら、2人で顔を寄せて話している
まろの目に、光はなかった
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
暑い会議室で、まろを得ようと鳴いていた蝉は、啼きながら泣いた
火照った顔で、届かない告白ほど、辛いものはないんだと、涙を流した
りうら
いふ
いふ
まろは遅かったんだ
ないくんがまろへの興味をなくしたあの日
あの日は、まろがないくんの想いを受け止める準備ができていた日だった
前の日に、りうらに相談がきた。告白を受けてあげたい、と
いふ
いふ
「ずっと、ずっと前から好きだった」と、
まろの声はもう届かない
りうら
「そんなに寂しいなら、りうらにしない?」
りうら
りうら
ないこ
ないこ
8月
愛をもらうため桃色は、ないた
9月
桃色は、愛を失って、泣いた
「夏の蝉が鳴く頃に」