何をしても平均で なんの取り柄もない僕は 今日、少し悪いことをしてみようと思った
僕
初めて学校をサボるのだ 僕はこれで少し変われるのだろうか
河原に寝転び 風邪を浴びる 体を冷やしてくれる橋の日陰が 心地よい
君
君
僕
眠りを妨げられる あたふたと慌て走る彼女は 僕の顔を見て立ち止まり 焦ったような口調で
君
僕
君
僕
僕
君
僕
僕
君
僕
彼女は呆れたように ため息を付き
君
君
君
君
普通なら「関係ない」 「お前に何がわかる」 と吐き捨てるのだろうか
けど
彼女の言った言葉は 今の僕に深く突き刺さった
僕
君
僕
彼女はにっこりと笑う その表情に 僕はドキッとした
君
僕
僕が顔を歪ませると 彼女は草が多い茂ところへと 走っていった
君
彼女は誇らしげに 花を僕に渡そうとする
それは一つ一つの花は小さいが 白く美しいその花は 可愛ささえ感じるものだった
僕
君
君
彼女は僕に花を渡すと 葉を見せてニカッと笑い
君
僕
君
君
君
僕
君
彼女は笑顔を作るも すぐに表情が歪み
君
僕
君
走りながら彼女は 小悪魔っぽく笑い
僕
僕
君
走る二人の背を 太陽の光が照らす
彼らの青春は 今始まったばかりだ
それがどうなるかなんて誰にもわからない
答えなんてどこにもないんだ
だけど
その答えを探すのが
また楽しいんだ
完
コメント
4件
終わり方とか好き……😊💕