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倦怠期……   (玄樹バージョン)   (リクエスト)

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倦怠期…… (玄樹バージョン) (リクエスト)

1 - 倦怠期…… (玄樹バージョン) (リクエスト)

♥

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2020年11月29日

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ガチャッ……

風香

おかえり!ご飯できてるよ

玄樹

食べてきたから要らない。

風香

そっか…分かったよ

精一杯の笑顔で答える

重いって思われたくなかったから。

嫌われたくなかったから。

最近の彼はずっとこんな感じ

同棲し始めた当初は今よりもイチャイチャしてたのにな

やっぱり慣れてしまうとこうなるのかな…

もう私たちダメなのかな…

お風呂から上がってきた彼。

髪が少し湿っていて大人っぽく見えた。

風香

玄樹!今日テレビ番組出てたよね?見たよ!相変わらずかっこいいね

玄樹

あっそ……

風香

あ……映画借りてきたんだけど見る?

玄樹

ねぇ…

風香

ん?何?

玄樹

俺疲れてるんだけど。

私と目を合わせずにそうつぶやいた。

少しでも多く玄樹と話したいだけなのに…

いつもは分かっているから笑顔で言うけど

今日は何故か涙が出てきそうになる。

風香

……んでなの

玄樹

玄樹

なんか言った?

風香

なんでそんな冷たい態度しか取れないの?私がどれだけ辛かったか…どれだけ傷ついたかわかる?毎日食べもしないご飯を作って、食べてくれないから毎日捨てて…私の気持ちわかる?嫌なら振ってよ!ごめんね。こんな私で……ヒック……

それだけ言い私は家を飛び出した。

風香

はぁ……言っちゃった。

初めて玄樹に怒鳴ってしまった。

でももう終わったし、いっか。

そう思うと、涙がまた溢れ出てくる。

風香

別れたくなかったよ……

私はしばらく歩いたあと、その場にしゃがみ込んだ。

風香

げんき……ヒック……グスンッ

風香

げん……ヒック…き…

ひたすら彼の名前を呼んだ。

その瞬間、後ろから勢いよく抱きしめられた。

風香

え……

玄樹

風香……ごめん。

風香

げん……き?

玄樹

俺ずっと風香に甘えてた。

玄樹

毎日俺が何言っても風香は笑顔で対応してくれたから…大丈夫なんだってたくさん風香を傷つけて……

玄樹

本当は風香も辛かったんだよね…

玄樹

ごめん……本当にごめん。

風香

……玄樹は私の事好き?

玄樹

もちろん。好き……大好きだよ?

玄樹

さっき風香が家出ていったあとめっちゃ焦ったんだから。

風香

フフッ……玄樹のバカ!

私は体の向きを変えて、玄樹と真正面になり再び抱きついた。

玄樹

寒いから帰ろっか。

風香

うん……

玄樹に抱きついた時の温もりがとても暖かった。

人の温もりってこんなに暖かかったんだね。

ん。って言って玄樹が手を出してきた。

もう離さないでね。

私たちは倦怠期を乗り越えて

前よりももっと仲良くなれた。

~END~

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