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ミラコ教師

はい、それじゃあ今日の授業はここで終わりっ!

ミラコ教師

みんな生徒に見つからないようにゆーっくり帰るんだよー

グリナ

はーい!

ミラコは教室を出ていった

グリナ

ねぇアーロンくん!
今日良かったら一緒に帰らない!

アーロン

あー…
俺まだやらなきゃいけないプリントがあってな

アーロン

次の登校日なら多分構わないぞ

グリナ

あね!分かったじゃあまた明後日!

アーロン

嗚呼

グリナは教室を出ていった

セイラ

……

セイラ

プリントなんてそんな冗談、わざわざしなくてもいいのに

アーロン

なんて話せば良かったんだよ

アーロン

それで、
お前の「要件」って何なんだ?

セイラ

ああ……そうですわね

セイラ

今朝、アーロン君は私達に、なぜこの学校に来たかを教えてくれました

セイラ

それで……
アーロン君はどう思ったんですか?

アーロン

セイラ

アーロン君は今まで

セイラ

理由を突き止めるために頑張ってきていました

セイラ

だけどこれ以上突き止めようとした所で、何も変わらないと思うんです

アーロン

……

アーロン

それは、俺も考えていた

アーロン

だからどうにかしてこの学校から抜け出すために色々考えようと思っていた

アーロン

だけど、、

セイラ

友人が出来たのがとても嬉しかったんですよね?

アーロン

!!

セイラ

……ミラコ先生から色々アーロン君の昔話を聞いていたんですっ!

セイラ

まぁつまり、
この学校から離れたくないんですよね

アーロン

……

セイラ

それなら簡単です

セイラ

私たちがするべきことは

セイラ

この国でもアーロン君が生きやすくすること

セイラ

サファイア王国とルビー王国が仲良くなって

セイラ

もう見つかっても逮捕されないような

セイラ

そんな世界を作っていくことなんです

セイラ

だから……
私のお父さんとお話しませんか

!?

アーロン

え、な、今…なんて?

セイラ

はい?
だから、
サファイア王国との関係を歪めた私のお父さんと、対談してみるのはいかがかと!

アーロン

い、いやいやいやいや!

アーロン

そんな事して俺が彼を逆らったりしたら

アーロン

そのまま死刑とかされるかもしれないぞ!!

セイラ

そんなの…やってみないと分かりませんよ

セイラ

ほら、まぁとりあえず行きましょう
何事も第一歩からです

セイラ

私のお家、ルビー王国宮殿に!
レッツゴーです!

行動力の化身

#23 セイラの宮殿

セイラ

ここまでバレずに来れて良かったです

セイラ

そしてここは……私の部屋ですわ

アーロン

嗚呼、そうらしいな

アーロン

親には「誰もいない夜に図書室で勉強をする」と連絡したから
時間なら気にしなくていい

セイラ

そうですか、
お気遣いありがとうございますわ

セイラ

そして肝心の…
私のお父さんですが

セイラ

帰ってくるまであと1時間ほどかかるらしいんです

セイラ

なのでそれまでは軽く雑談でもしましょう!

アーロン

雑談…

夜に2人きりの部屋で、、、

アーロン

……

アーロン

(気まづいな)

セイラ

アーロン

(だから…強いて雑談に話題をあげるとすれば)

アーロン

なぁ、セイラは学校で、
お父さんがサファイア王国との関係を歪めたって言っていたけど

アーロン

そういうのって国王であるセイラがやる事じゃないのか?

アーロン

なのに…どうしてお父さんって

セイラ

……

セイラ

やっぱり、気になりますわよね

セイラ

……まず、簡単に言うと

セイラ

私は国王なんてものに選ばれるべき人間では無いんですわ

アーロン

……

セイラ

本当は……
双子の弟「ハルカ」が王になる予定だったんです

セイラ

会ったことあるでしょう?

セイラ

この間のパーティで

アーロン

ああ、何ヶ月か前の話だな

だけどあの子は死んだ

その日、何者かに殺された

アーロン

……

アーロン

それは流石に耳にしてる

アーロン

不憫だったな

セイラ

誰が殺したかはお父さんが何も教えてくれなくて

セイラ

だから少ししか分からないけど……

セイラ

本当はハルカが王になるはずだったのに

セイラ

代わりとして私が王に任命されたんですわ

セイラ

そんな私が国を背負う資格無いです

セイラ

だから、国をどうこうする気力もなくて

アーロン

……そうか、、

アーロン

自負を感じているんだな

セイラ

───まぁ、暗い話はやめましょう!

セイラ

とにかく、
関係を歪めたのはお父さん

セイラ

私は王に望んでなった訳じゃないので
勝手にやらされてるだけなんですわ

アーロン

……

アーロン

そうか

セイラ

……

アーロン

……

セイラ

……

アーロン

……

気まづ!!!!

セイラ

あのっ……
このままじっとしていても退屈ですし

セイラ

今から誰もいない、
宮殿の屋上に行きませんか?

アーロン

屋上……?

アーロン

まぁ誰もいないなら、
少しくらい構わないが

セイラ

分かりました
それじゃあ、行きましょう!

アーロン

(敵国の分際で城を徘徊するとか本当は絶対にゴメンだけど)

アーロン

(セイラなりに空気を作ってるんだもんな)

アーロン

うおおおお!

アーロン

夜なのに空が昼なんだがああ!!?

セイラ

プロジェクションマッピングで空の色を変えているんですわ

セイラ

他の角度から見たら夜空になりますが、
気分も晴らしたいのでここに居ましょう!

アーロン

なるほどな
ルビー王国の技術は最先端なんだな

セイラ

はい!
そういえばここにテニスコートがあるんですわ

セイラ

もし良ければ対戦相手になって貰えませんか?

アーロン

ああ、構わないが

アーロン

テニスは俺も幼少期からよく励んでてな

アーロン

手加減は……苦手だぞ?

セイラ

……!!

セイラ

望むところですわ……!!!

試合結果 引き分け

セイラ

はぁ〜、遊び尽くしましたわね

アーロン

お前もテニスの腕は中々なんだな

セイラ

アーロン君こそ、
少し見直しましたわよ

セイラ

……まぁ、そろそろ1時間が経過してしまうので 部屋に戻って支度しますか

アーロン

ああ、そうだな

アーロン

……

アーロン

セイラの父さんと話すのか、、

アーロン

なんか……緊張してきた、、

セイラ

大丈夫ですわよ

セイラ

今もなんとか生きていられていますし

セイラ

きっと今回も……、
上手いこと行くはずですわ

アーロン

そう願いたいけどな、、

玄関前、螺旋階段

アーロン

はぁ……
使用人にいつ遭遇するか分からないのは怖いな

セイラ

大丈夫です、
使用人は今お父さんの出迎えでみんな正門に向かっています

セイラ

この階段さえ回避すれば私達に何も被害はありませんわ

アーロン

えっ今……

アーロン

この階段さえ……って言った?

セイラ

…ここは、危険なんですわ、ダラダラ💦

アーロン

えええええええ!!!!

セイラ

だけど急がないでくださいまし!!

セイラ

この階段は滑る上に手すりの構造がややこしい

セイラ

踏み間違えれば手すりに服が引っかかって吊るされてしまうんです!!!

どういうシステム!?

アーロン

くっそ……
そんな事言われたってここは玄関前だしっーー!

ズルっ

セイラ

……な

アーロン

※アーロンによる渾身の表現⑲

ああああああああ

セイラ

ああああああああ!

セイラ

玄関は目の前ですわよ……!?

セイラ

お父さんはどうせ会うから100歩譲って構わないとして、
使用人だって沢山帰ってくる……!!

セイラ

早く手すりから服を離しなさい!!

アーロン

そんな事言われたって俺今動けないんだよ!!!

アーロン

さっさとお前が服をほどけや!

セイラ

そんな!!
ふ、服を脱がすなんて恥ずかしくて出来ません!!

そんな事言ってる場合か!!

アーロン

そもそも脱がすなんて言ってないだろ!
学ランの裾が手すりに絡まってるんだ!
本当にどういうシステムだ……!?

セイラ

あーはい分かりましたわよ!
なんとかします……!!

セイラ

とりあえず学ラン脱がしますね!!
そしたら学ランは手すりから取れないけどあなたは動けるようになります……!

そうブツブツとセイラが言うと 学ランをアーロンの身から放す

アーロン

……!!

学ランを脱がすと アーロンは床に落下

螺旋階段の手すりに吊るされていたので 落ちるのである

アーロン

いった……尻もちついたな……

セイラ

うじうじしてる暇はありませんわ!

セイラ

間もなく玄関の扉が空いてしまう
早く部屋に戻ります!!

アーロン

あ、ああ……!

そしてアーロンが立ち上がった時

来てしまう

アーロン

な、、

セイラ

あ……っ!

ガチャ……

アーロン

逮捕決定

アーロン

ぎゃああああああああああ

……とはいかず

ルビー王国の使用人

サファイア王国の国王が……!!?

ルビー王国の使用人

と、とりあえず囲め!

ルビー王国の使用人

なんでいるんだ……!すぐに拘束を

「まぁ、待ちなさい」

セイラ

お父さん……

アーロン

(この人が……、セイラの父親であり)

国と国の関係を歪めた

張本人

アーロン

……、、っ

ルビー王国の使用人

ですが、コイツは

ルビー王国の使用人

無断でこの敷地にまず踏み入っているんですよ!!!

セイラ

それは私が許可したんですわ!!!

「ああ、その通り セイラが許可したなら構わないぞ」

「それにアーロン」

「お前がここで捕まるなんて」

「とても退屈だからな」

アーロン

……それは、一体どういう意味で、、

しかしそこからはもう 会話を返されることは無かった

そして父は螺旋階段を登る

セイラ

……待ってくださいお父さん!!

セイラ

アーロン君をここに連れてきたのはあなたに用があるならなんです!!

セイラ

どうして……
国民にサファイア王国の偏見を言いふらすのか

セイラ

そうやってイメージを悪くさせるのか

セイラ

この際ハッキリ教えてくださいよ!!

「黙れぃ!!!!」

セイラ

……!?

アーロン

な、、

「俺は今……ものすごく」

「トイレに行きたいんだあああああ」

セイラ

じゃあ行ってくださいよもう!!!!!

アーロン

えぇ……

ー次の登校日ー

アーロン

……

セイラ

あっ、アーロン君

セイラ

先日は厄介事に巻き込んでしまい申し訳なかったです

アーロン

いや…、大変だったけど
それはもう忘れておくぞ……

アーロン

あの王子バレをしてしまった瞬間の心

アーロン

二度と味わいたくない傷を負った気がして、トラウマになっているんだ……💦

セイラ

……
……それは本当にごめんなさい

セイラ

それに、せっかく連れてきたというのに
父は何も話さずトイレにこもってしまって

セイラ

便がやばかったのは嘘じゃないと思いますが、
それも含めてごめんなさい
あの人胃が弱くて

アーロン

……そうか

アーロン

まぁ大丈夫だ、
聞く機会ならまたあるだろう

アーロン

それに

アーロン

お前とまた……
テニスをしたいしな!

セイラ

……!!

セイラ

望むところですわ!!

次話 5月30日更新!

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