アラン
はぁ……
ベッドに倒れ込み、ため息をつく
実際はそう上手くいかず、サラが 僕のことを思い出すことはなかった
その内、僕を引き取ってくれた 親戚が亡くなり、また1人になった
引き取ってくれた時点でかなり 高齢だったので仕方のないことだ
翔さんと連絡も取れなくなり、 そのまま月日が流れた
夢追
本当に星川に会って行かなくていいのか?
アラン
………
星川
初めまして、星川サラです!
アラン
………
アラン
会ったところで、覚えてないじゃん……
アラン
僕のことなんて……
ベッドの上で丸くなり、目を閉じる
何も考えたくなくて、意識を手放した
夢追
………
アラン
だって、分からないでしょう?
夢追
(諦めたくないけど、諦めた眼)
夢追
(確かに、星川はまだ思い出していない)
夢追
(それでも)
夢追
まだ希望は捨てていない
星川
パパー?
夢追
どうかした?
星川
充電器どっかいっちゃったからパパの借りてたー
星川
はい、返すね
夢追
(そういえば見当たらなかったな)
夢追
ありがとう
夢追
いやなんで僕がお礼言ってんの
星川
wwww
星川
今日どこ行ってたの?
夢追
あー……
星川
もしかしてやましいことしに……!
夢追
そんな訳ないでしょ!
夢追
アランくんとご飯に行ってたんだよ
言ってから「しまった」と思った
星川
えー!いいなー!!
星川
ねー、星川も仲良くなりたい!!
夢追
え、あぁ、いいんじゃない?
星川
紹介してよ〜
肩を掴み、思いっきり揺らしてくる
夢追
自分で仲良くなりなさい
肩が取れると思いながらもそう言う
星川
はーい
手を離し、部屋へ戻って行った
夢追
あ
夢追
ついあぁ言っちゃったけど、大丈夫かな……
頑なに会わないアランくんと 仲良くなろうとするサラ
不安と心配が残った