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明けない夜と明けてしまう夜

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明けない夜と明けてしまう夜

第1話 - 第1話　訪れてしまう朝

49

2023年09月09日

#オリジナル

#偽り

#学校

#いじめ

冬華

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冬華

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本当の友達って、なに。悩みを隠さず話せる子？それとも一緒に居ると楽しい子？

午前　6:00

いつも通り目覚ましの音で目が覚める

美優

　もう朝か…。学校今日も行きたくない。教室にいても息苦しいだけ、変に気を使って疲れるだけ

美優

　体調悪いって言って、休んでしまおうかな。とにかくリビングに行かないと

美優

　お母さん、おはよう

お母さん

　お前学校どうするの？また休むつもり？

美優

　頭痛いしめまいする、

お母さん

　おばちゃんだってしんどいけど仕事行ってるんだけど？大人になったらもっとキツイの！

美優

（おばちゃん、か…。あくまでお母さんじゃないって言いたいのかな、慣れたけど、少し嫌だな…）

美優

　分かってるよ、でも今日はしんどい

お母さん

　学校に電話しないからね、お前自分で電話しろよ

　今までなら、お母さんは自分のことを「お母さんは」って言ってた。　でも、中学の時学校に行くことが減ってから「おばちゃんは」になった。私はもうお前の母親じゃない、そう言われて以来どこか他人のような態度になった

気づけば時間は8:00 重たい沈黙の中いつの間にか時間が過ぎてた

お母さん

……おばちゃん仕事行ってくるから

美優

うん、行ってらっしゃい

美優

　学校、通信制に移りたいな…。先生から提案されてたし、このまま行けなかったら出席日数も足りなくなる

美優

　自習しよう、頭を使えば余計なことは考えなくて済むはず。中間テストも近い、せめて学校に行かなくても勉強出来るって証明しないと

午後 13:30

美優

もうこんな時間？参考書3週したし休憩してもいいかな

美優

　いま思うと、学校が息苦しいって思い始めたのは中学の時だったな…。