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5r9b!短編集

1 - いぬ✖︎ぺん

♥

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2022年11月08日

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たぬちゃん

ぺんと〜

俺の家に、いぬたぬきが来ている。 結構久々の来訪だ。

ぺんてぃ

何?

たぬちゃん

お腹空いたー

ぺんてぃ

どうする?
なんか食う?

たぬちゃん

ん………外食にしね?

ぺんてぃ

あ、アリ。

メール………。 あそこのカフェか。最近気に入ってるんだよなぁ……。 たぬきカフェ好きそうだし、誘うか。

ぺんてぃ

ん、これ。

たぬちゃん

なんそれ?
メロン……パフェ………

たぬちゃん

え、行きたい。

ぺんてぃ

ふっw早。
じゃ決定で

たぬちゃん

え……めっちゃ綺麗じゃない?

ぺんてぃ

なんか内装変わってるし………

こちらも久々に来てみると、内装はガラリと変わっていた。 これは……俺の知ってるカフェじゃない! ってかパフェ食う様なデザインではないぞこれ……w

たぬちゃん

奥の方行くか

ぺんてぃ

ん。

とりあえず座る。 ……最近変わったのかなんなのか知らないけど、結構混んでた。 だがしかし男2人でメロンパフェを食いに来た……なんか不気味だな。

ぺんてぃ

なんか……どうなの?
男だけでこんな………w

たぬちゃん

えぇ?何、恥ずかしいの?

ぺんてぃ

………まぁ、ちょっと。

たぬちゃん

いいよ、じゃ僕が女の子演じてあげる♡

ぺんてぃ

嫌だ……!やめろ気持ち悪い………。

たぬちゃん

ぺんとくん♡
んー……何食べる?

ぺんてぃ

ゔっ………。

なんということを言い出すんだコイツは…! 俺は周りに目を配りつつ、いぬたぬきを睨む。 カフェということもあってあまり大声を出せないので、これが最善だろう。

たぬちゃん

やだなぁ。そんな睨まないでよぉ……むぅ。
ほらぁ、僕……じゃなくて私、これ食べたいなぁ。

………地味に可愛いところもムカつく。

ぺんてぃ

わ……分かった分かった。 
分かったからやめろ……そのキャラ……

俺は席を立ち、レジの方へ向かう。 無駄にお洒落な壁は、俺の好みでもあった。

ぺんてぃ

………ほら、買ってきたよ

メロンパフェ1つと、いちごパフェ1つ。 ブラックコーヒーも頼んでおいた。 流石に甘&甘じゃ舌が死ぬので……多分丁度いいだろう。

たぬちゃん

うわ美味そ………。
あ違う、わぁ、なんて美味しそうなの〜?

ぺんてぃ

本性出てんぞ

たぬちゃん

頂きま〜す♡

たぬちゃん

………うまぁ‼︎
なにこれ、ほんとに美味しい。

ぺんてぃ

どれ………あほんとだ。美味いわ。

たぬちゃん

うんうんうん……
ありがとう、ぺんとくん♡

ぺんてぃ

う………うん。

たぬちゃん

ぺんとくんのも食べたいなぁ

ぺんてぃ

ほれ。

たぬちゃん

じゃ………

ぺんてぃ

…………え?

たぬちゃん

ん?

ぺんてぃ

だっ……大丈夫なの?
俺のスプーンで……///

いぬたぬきは、俺のスプーンで俺のパフェを食った。 これって……いわゆる………あれ、だよね……

たぬちゃん

え、あ、え、嫌だった⁉︎
ごめんごめん……新しいスプーン持ってくる!

ぺんてぃ

いやいやいや、いいよ!大丈夫!
あの、たのきはいいのかなって……

たぬちゃん

別に僕は全然大丈夫だけど?

ぺんてぃ

そ、それならいいよ……

たぬちゃん

あー………じゃお詫びに。
僕のスプーンでこれ食べて良いよ

いや矛盾過ぎるだろ。 ………だがしかし‼︎食うしか、なさそう。

ぺんてぃ

………頂きます。

たぬちゃん

何固くなってんのw

ぺんてぃ

ん…………おいひっ

たぬちゃん

な?美味しいだろ?

たぬちゃん

いやぁ、美味しかったね

ぺんてぃ

うん、すんごく美味しかった

本音を言うと………。 美味しかった。美味しかったが、あの間接キスが頭から離れない。

たぬちゃん

んー、帰ったら何する?

ぺんてぃ

どうするか………。
あ、スマブラでもする?

たぬちゃん

スマブラ………ぺんと強いからなw

たぬちゃん

強いのばっかり選んできてよぉ

ぺんてぃ

実力の問題ですけどね?
たぬきくんも強いの選べばいいのに。

たぬちゃん

僕分かんないもーん。

他愛もない話をしながら、俺の家へ帰る。 俺の発言には若干ぎこちなさがあったが、相手は気づいてなさそう。

…………だったが。

たぬちゃん

………………。

ぺんてぃ

ッ⁉︎

いぬたぬきの指が、俺の指に絡まった。 恋人繋ぎ……ってやつだ。

たぬちゃん

ぺんとってさ…………。
僕のこと、意識してる?

ぺんてぃ

…………?

たぬちゃん

僕あんなに頑張ったのに……
なんとも思ってなさそうだし……。

ぺんてぃ

ちょ………手…………///

たぬちゃん

ぺんと………僕のこと、好き?

いぬたぬきの顔が、どんどん近づいてくる。

たぬちゃん

僕はこんなに意識してんのに………

いつもとは違う雰囲気を放っているいぬたぬきに逆らう術はなく、 俺はいぬたぬきに壁ドンされる形になった。

たぬちゃん

こんなに………好きなのに………

ぺんてぃ

おっ……落ち着いてよいぬたぬき‼︎
その………ね?

たぬちゃん

落ち着ける訳ないじゃん。
あぁ、ぺんとの手あったかーい♡

ぺんてぃ

離してよ…………///

たぬちゃん

嫌なの?
………僕の、手。

ぺんてぃ

別に嫌って訳じゃないんだけど……。
人いるし………いや、いないな。

たぬちゃん

だって人いなさそうな道路入ったもん。

ぺんてぃ

ッ…………‼︎

たぬちゃん

ぺんてぃ……返事頂戴?

ここにきて「ぺんてぃ」呼び………‼︎ それは流石に堕ちてしまう………!

ぺんてぃ

たぬき…………。
俺も………俺も………。

ずっとずっと、逃げてきた。 男同士の恋愛なんてって思って。 だけど、目の前の想い人は俺のことを「好き」って言ってくれてる。

ぺんてぃ

たぬき。
俺も………好き、だよ。

たぬちゃん

ぺ……ぺんてぃ………
僕のこと……好き?ほんとに?

ぺんてぃ

うん………ほんと、に。多分。

たぬちゃん

多分は不安過ぎるなぁ。

たぬちゃん

じゃっ……じゃあ……
あの間接キス、どう思ってたの……?

ぺんてぃ

えぇ⁉︎
あっ……あれは………別に、なんとも。

たぬちゃん

え………w
僕頑張ったんだけど………w

強がってしまったが……。 いぬたぬきもきっと、自然を装う様にしたのだろう。 お互い様、だ。

たぬちゃん

まぁいいや。
帰ろうか、ぺんてぃ

ぺんてぃ

ぺっ………
ぺんてぃ呼び、えんちょうだけにしてよ………///

たぬちゃん

良いじゃん別にー
僕結構気に入ってるよ?

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コメント

1

ユーザー

あッ…あぁ神ですかそうですね最高でしたああああぁぁぁぁあああッ⤴︎

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