たぬちゃん
俺の家に、いぬたぬきが来ている。 結構久々の来訪だ。
ぺんてぃ
たぬちゃん
ぺんてぃ
なんか食う?
たぬちゃん
ぺんてぃ
メール………。 あそこのカフェか。最近気に入ってるんだよなぁ……。 たぬきカフェ好きそうだし、誘うか。
ぺんてぃ
たぬちゃん
メロン……パフェ………
たぬちゃん
ぺんてぃ
じゃ決定で
たぬちゃん
ぺんてぃ
こちらも久々に来てみると、内装はガラリと変わっていた。 これは……俺の知ってるカフェじゃない! ってかパフェ食う様なデザインではないぞこれ……w
たぬちゃん
ぺんてぃ
とりあえず座る。 ……最近変わったのかなんなのか知らないけど、結構混んでた。 だがしかし男2人でメロンパフェを食いに来た……なんか不気味だな。
ぺんてぃ
男だけでこんな………w
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
んー……何食べる?
ぺんてぃ
なんということを言い出すんだコイツは…! 俺は周りに目を配りつつ、いぬたぬきを睨む。 カフェということもあってあまり大声を出せないので、これが最善だろう。
たぬちゃん
ほらぁ、僕……じゃなくて私、これ食べたいなぁ。
………地味に可愛いところもムカつく。
ぺんてぃ
分かったからやめろ……そのキャラ……
俺は席を立ち、レジの方へ向かう。 無駄にお洒落な壁は、俺の好みでもあった。
ぺんてぃ
メロンパフェ1つと、いちごパフェ1つ。 ブラックコーヒーも頼んでおいた。 流石に甘&甘じゃ舌が死ぬので……多分丁度いいだろう。
たぬちゃん
あ違う、わぁ、なんて美味しそうなの〜?
ぺんてぃ
たぬちゃん
たぬちゃん
なにこれ、ほんとに美味しい。
ぺんてぃ
たぬちゃん
ありがとう、ぺんとくん♡
ぺんてぃ
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
ぺんてぃ
俺のスプーンで……///
いぬたぬきは、俺のスプーンで俺のパフェを食った。 これって……いわゆる………あれ、だよね……
たぬちゃん
ごめんごめん……新しいスプーン持ってくる!
ぺんてぃ
あの、たのきはいいのかなって……
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
僕のスプーンでこれ食べて良いよ
いや矛盾過ぎるだろ。 ………だがしかし‼︎食うしか、なさそう。
ぺんてぃ
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
たぬちゃん
ぺんてぃ
本音を言うと………。 美味しかった。美味しかったが、あの間接キスが頭から離れない。
たぬちゃん
ぺんてぃ
あ、スマブラでもする?
たぬちゃん
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬきくんも強いの選べばいいのに。
たぬちゃん
他愛もない話をしながら、俺の家へ帰る。 俺の発言には若干ぎこちなさがあったが、相手は気づいてなさそう。
…………だったが。
たぬちゃん
ぺんてぃ
いぬたぬきの指が、俺の指に絡まった。 恋人繋ぎ……ってやつだ。
たぬちゃん
僕のこと、意識してる?
ぺんてぃ
たぬちゃん
なんとも思ってなさそうだし……。
ぺんてぃ
たぬちゃん
いぬたぬきの顔が、どんどん近づいてくる。
たぬちゃん
いつもとは違う雰囲気を放っているいぬたぬきに逆らう術はなく、 俺はいぬたぬきに壁ドンされる形になった。
たぬちゃん
ぺんてぃ
その………ね?
たぬちゃん
あぁ、ぺんとの手あったかーい♡
ぺんてぃ
たぬちゃん
………僕の、手。
ぺんてぃ
人いるし………いや、いないな。
たぬちゃん
ぺんてぃ
たぬちゃん
ここにきて「ぺんてぃ」呼び………‼︎ それは流石に堕ちてしまう………!
ぺんてぃ
俺も………俺も………。
ずっとずっと、逃げてきた。 男同士の恋愛なんてって思って。 だけど、目の前の想い人は俺のことを「好き」って言ってくれてる。
ぺんてぃ
俺も………好き、だよ。
たぬちゃん
僕のこと……好き?ほんとに?
ぺんてぃ
たぬちゃん
たぬちゃん
あの間接キス、どう思ってたの……?
ぺんてぃ
あっ……あれは………別に、なんとも。
たぬちゃん
僕頑張ったんだけど………w
強がってしまったが……。 いぬたぬきもきっと、自然を装う様にしたのだろう。 お互い様、だ。
たぬちゃん
帰ろうか、ぺんてぃ
ぺんてぃ
ぺんてぃ呼び、えんちょうだけにしてよ………///
たぬちゃん
僕結構気に入ってるよ?