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荒い息を吐きながら、両手をつく。 歌の録音中、いきなり襲いかかってきた吐き気に慌ててトイレへと駆け込んだのがつい先程。 胃を駆け巡る不快感に生理的な涙が溢れる。
青
喉元に迫る違和感は、そこに留まったまま動こうとしない。
吐きたくても吐けないもどかしさ。
息が苦しくなって、視界の歪みも大きくなる。 助けてほしい、なんてただのわがままで。 メンバーには何も言わずに飛び出してきたのだ。 助けなんて来るはずがない。
ここ最近、微熱が続いていた。 休みもあまり取れず、睡眠不足も否めなかったからだろうと甘く見ていたザマがこれだ。 あぁ、かっこ悪い。 こんな年齢にもなって自身の体調管理すらできず、挙げ句の果てには他人にさえ迷惑をかけている。
青
ぐるぐる回る胃の中身に、マイナスの迷路から抜け出せなくなった思考。
しんどくて、くるしくて、さびしくて。
ここまで来て、まだ助けを待っている自分に呆れた笑みをこぼす。
桃
自分にとって都合のいい声が聞こえる。
期待なんか、してはいけないのに。 助けなんか、求めてはいけないのに。
ぐるりとまわる視界を最後に意識を手放した。
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