私の隣の席の人は
赤葦京治
〇〇さん、
赤葦京治
次の授業なんだっけ?
クールな性格の赤葦くん。
〇〇
次は数学だよ
赤葦京治
わかった
赤葦京治
ありがとう
クールすぎる彼のことが私は少し苦手だった。
__あの時までは。
タタタッ…
〇〇
(体育館にジャージ忘れてきちゃった…)
〇〇
(はやく取りに行かないと)
<キュッキュッ
<バンッ!
<ナイスキー!
〇〇
あ、
〇〇
(部活始まっちゃってる…)
〇〇
(ここは…)
〇〇
(バレー部、だったっけ…、?)
〇〇
邪魔にならないように
〇〇
ちゃっちゃと取って帰ろっとボソッ
コンコンコンッ
ガチャッ
〇〇
失礼します…
木兎光太郎
あっ!
木兎光太郎
女子d((ボコッ
木葉秋紀
おい!
木葉秋紀
びっくりしちゃうだろーがよ…
木葉秋紀
ごめんね、どうしたの?
〇〇
あ、体育の時にジャージ忘れてきちゃって…
木葉秋紀
そっか、
木葉秋紀
俺らのことは気にせず探してくれて大丈夫だから
〇〇
ありがとうございます…っ!
タタタッ…
〇〇
(どこだ…、?)
<ナイサー
<キュッキュッ…バンッ!
<ボッ!
木葉秋紀
あっ
木葉秋紀
すまん赤葦!
木葉秋紀
カバー頼む!
赤葦京治
はいっ!
〇〇
(あ…赤葦くんだ)
赤葦京治
木兎さんっ!
<フワッ
<バンッ!
木葉秋紀
おぉ、ナイスキー…!
木兎光太郎
ははっ
木兎光太郎
へいへいへーい!!!
赤葦京治
ナイスキーです
木兎光太郎
赤葦ナイストス!!
木葉秋紀
ほんとに…
木葉秋紀
ナイスカバーすぎな…
赤葦京治
ありがとうございます
私は目を奪われた。
不自由のない綺麗なトスをあげている彼に。
〇〇
(か、かっこいい…っ//)
〇〇
ハッ!
〇〇
(見とれてないで早く探さなきゃ…!)
それから私は、彼を意識するようになった。
〇〇
ジー
赤葦京治
…?
赤葦京治
どうした?
赤葦京治
…なんかついてる、?
〇〇
え、あ、ううん
〇〇
なんでもない…
赤葦京治
そっか
気づけば目で追っている。
やっぱり私は、
彼のことが好きなのだ。
赤葦京治
…
キーンコーンカーンコーン
<きりーつ、れーい
<お願いしまーす
<じゃあ始めるぞー
<教科書P60あけろー
〇〇
んー…
〇〇
(やばい、全然わからん)
赤葦京治
どうした?
赤葦京治
わかんないとこあったら教えるよ
〇〇
わっ!
〇〇
赤葦くんっ!
〇〇
え、えっと…ここ!
赤葦京治
ああ、ここね…
赤葦京治
確かにむずいよね
赤葦京治
ここはこれをこうして
赤葦京治
ああやったらできるよ
〇〇
なるほど…
〇〇
とけた!
〇〇
赤葦くんありがとう!
赤葦京治
どーいたしまして…
〇〇
ん?
〇〇
なんで顔合わせてくれないの?
赤葦京治
別に良くない、?
〇〇
良くないです!
赤葦京治
…顔、近い//
〇〇
へ?
バッ!
〇〇
ごっ、ごめん…//
〇〇
(あれ、?)
〇〇
(赤葦くんが…照れている…!?)
〇〇
顔真っ赤にして照れちゃってるっ!
〇〇
か〜わいっ!
赤葦京治
!!
赤葦京治
…ちょっと黙ってもらって…//
赤葦京治
そんなところも好きだけど…
〇〇
え
赤葦京治
あ
〇〇
今、好きって…
赤葦京治
…言ってない//
〇〇
嘘だ!!
〇〇
顔が赤い!!
赤葦京治
〜っ、!
赤葦京治
…ハァ
赤葦京治
だったらなに、?//
〇〇
ふふっ!
〇〇
私も一緒!!
〇〇
嬉しいなって!!
隣の席の赤葦くん。
これからも隣にいてくれたら嬉しいな。