塾に来たのはいいけど、
花川
…!?!?
北斗
あれ?睦姫ちゃんじゃん。
花川
こ、こんにちは、!
北斗
もしかして、ここの塾通ってんの?
花川
はい!
北斗
俺、上の階なんだ
花川
そ、そうなんですね!
北斗
あ、もし良かったらさ、これから俺と一緒に行かね?
花川
え!?良いんですか!
北斗
もちろん。笑
1人って何気に寂しいんだよね笑
1人って何気に寂しいんだよね笑
花川
私も 1人だったので嬉しいです!
北斗
じゃあ、また帰りね。
花川
はい!ではまた。
北斗
おう。
まさかの、松村先輩と同じ塾に通ってるなんて。
その後、嬉しすぎて講義の内容は1ミリたりとも頭に入らなかった。
ただただ 時計と睨めっこ。
塾が始まったのは午後5時。
現在の時刻は7時。
先生の声で我に返る。
帰る支度をして、1Fへと向かう。
いつもなら 少しのだるさと一緒に下るこの階段も、今日だけは違った
好きな人と帰れる、2人っきりになれる。
少しの時間かもしれないけど、私にとっては大事な時間。
階段を降りれば、先輩はもう居た。
花川
先輩、お待たせしました!
北斗
あ、俺も今来たところだから。
って大人の対応。
北斗
じゃあ、行こっか。
花川
はい!
北斗
睦姫ちゃんもあそこの塾に通ってるなんて意外だな〜、笑
花川
え?そうですか?(笑)
北斗
俺よりももっと頭いいのかと思っててさ、笑
花川
それ私の事馬鹿にしてますよね?(笑)
北斗
んー、ちょっと?笑
花川
先輩 酷いです笑
北斗
ごめんごめん。笑
それから沈黙が続いた。
そして、沈黙を破ったのは先輩だった
北斗
…睦姫ちゃんってさ、樹と付き合ってんの?
花川
え、?
北斗
前にさ、俺と睦姫ちゃんと樹3人の時あったじゃん?
北斗
放課後だったかな、。
北斗
樹が「これからデートだから」って2人で行ったじゃん
花川
あ、あの時、
北斗
もしかしたら 樹が無理矢理言ってきて仕方なく付き合ってんのかなあって思ってさ。
花川
あっ、その事なら、私、樹くんと付き合ってはいるんですけど、
花川
樹くんに私は勿体なさすぎるので…(笑)
花川
それに 私と樹くん、性格真逆じゃないですか。笑
付き合ってくださるのは嬉しいんですけど、私 なんにも出来ないので、笑
付き合ってくださるのは嬉しいんですけど、私 なんにも出来ないので、笑
花川
もしかしたら すぐに何も無かったかのようになると思います。笑
北斗
そっか、良かった。笑
花川
…良かった、?
北斗
あ、いや、。
先輩。その発言……
もし その発言が本当なら 期待してもいいですか…?
それとも その逆ですか、?
聞きたくても聞けなかった。
と言うよりかは聞きたくなかった。
そして、家の前に着き、
花川
わざわざ家まで送って下さってありがとうございました。
北斗
全然。夜道に女の子1人で帰らせる訳には行かないしね。笑
花川
先輩、(照)
北斗
あ、これからも一緒に帰れるかな、?
花川
もちろんです!
北斗
じゃあ、またね。
花川
はい。おやすみなさい。
北斗
おう。あ、俺の事、北斗って呼んでよ。
花川
え、?
北斗
じゃあまた。
どこまでもかっこよかった先輩。
それに 呼び捨てで呼んでと言われた時、間抜けな声出たなあ、、
部屋に入ってからも、余韻に浸っていた。
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