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…嫌な記憶を思い出した…

らっだぁ

はぁ……はぁ…

らっだぁ

思い…出したくなかったのに。

ぺいんと?

……まだ、思い出したくなかったの?

らっだぁ

……いや

らっだぁ

思い出したら…

らっだぁ

あの頃の最低な自分を…

らっだぁ

殴りたくなるから…!!!

ぺいんと?

…あの時、ここで…俺と最後に話した時。

ぺいんと?

俺もカーッと血が昇って

ぺいんと?

しばらくはお前を最低なクズだと思い込んでいたよw

ぺいんと?

けどさ、やっぱり忘れられなかったんだ

ぺいんと?

友達としてゲーセン行ったりさ、

ぺいんと?

馬鹿みたいに笑いあって……

ぺいんと?

………ごめん。あの時…

ぺいんと?

お前にひどいこと言った…!

ぺいんと?

もう少し話し合えばよかったのに、

ぺいんと?

お前を突き放してしまった!

らっだぁ

…違うよ

らっだぁ

謝るのは…俺の方だよ…

らっだぁ

仲間を無視した…!

らっだぁ

もう少しちゃんと話し合おうとすればよかったのに!

らっだぁ

ろくに話もせずに無視し続けてしまった!

らっだぁ

ごめんなさい、ごめんなさい…!

ぺいんと?

ああ、はは…その言葉

ぺいんと?

みんなに伝えてあげようよ!

らっだぁ

……みんな。

らっだぁ

きっと、俺は最低なやつだったから…

らっだぁ

みんな…会いたくもないんじゃないかな…

ぺいんと?

…これ見てからでも、言える?
その台詞。

彼はそう言うと、 ポケットから何通もの手紙を出した。

らっだぁ

え…?これ、は…

ぺいんと?

みんな、お前に向けての手紙だよ

ぺいんと?

読んでみたら?

らっだぁ

………

俺は、手紙を読んだ。

らっだぁさんへ あの時、勘違いしてごめんなさい。 もう少し、あなたの話を聞くべきでした。 あなたの言っていたことも正しかったのに… 俺達は、あなたが悪いと決めつけてしまった。 今考えれば、後悔することばかりです。 だから、今度はらっだぁさんが許してくれるなら その件も含め、ちゃんと話し合いましょう。 俺らもお酒が飲める歳になったので、 飲みながら話しましょう! りもこん,nakamu,はるてぃー,ニグ,ねがより

らっだぁ先輩へ あの時は本当に申し訳ありませんでしたー!!! たとえ先輩がクズでも馬鹿でも最低なやつでも なんでもかんでも否定した、俺らの方が クズだし馬鹿だし最低なやつだと、今は思います。 そんな僕達でよければ、 あの時以来全然会ってないんで、 久々にらっだぁさんの姿見たいです!!! しにがみとロボロ

陰キャへ 俺も悪かったかもせえへんけど、 お前も悪かったからな!! だから謝らへんつもりやってんけど いつまでもこのままじゃ あかんなって気づいてん。 やからお互いちゃんと そこんとこ話し合おうぜ!! シャオロンより らっだぁさん、どうも。 シャオロンさんがたくさん書いてしまって 書くスペースがないんでまた会って 話しましょう!FB777より

テニス部の先輩へ まず、あの時はすみませんでした。 客観的に物事を見られていたなら。 もう少し先輩を信用していのならと 今になって後悔しています。 俺にとって、尊敬できる唯一の先輩 だったことまで、忘れてしまっていた。 もし、らっだぁさんがよければ また会って、あの頃みたいに みんなで馬鹿騒ぎして、人狼して 笑い合いたいです。 P.S.貸したジュース代130円 早く返して下さい ぴくとより

らっだぁ

ふ…あ、はは…w

らっだぁ

ああ、くそ

らっだぁ

あいつららしい手紙だよ…

らっだぁ

ていうか、なんだよ…130円って…

ぺいんと?

確かにw
人によって書くことが違うし、
個性的すぎるw

ぺいんと?

……でも

ぺいんと?

みんな、お前に会いたがってる。

俺が顔を見上げた時、黄色いパーカーの彼は

嬉しそうに。安堵したように。 穏やかに笑っていた。

それは、学生時代にたまに見せた ぺいんとの笑顔と一致していて。

彼がぺいんとだと…

ようやく確信できた。

らっだぁ

…あ、あああ、

らっだぁ

…なんだよ。お前ら

らっだぁ

なんで…こんな俺に…

らっだぁ

優しいんだよ……

ぺいんと

もー!泣くなよ…!

らっだぁ

っ…はぁー…?泣いてねーし…

らっだぁ

…お前も泣いてるじゃんよー!

ぺいんと

うるせぇなー!だって!!

ぺいんと

……だって…

ぺいんと

本当、嬉しくて…

ぺいんと

俺たちのこと…ちゃんと思い出してくれて…

ぺいんと

本当…ああ、もう…

らっだぁ

だか…ら、泣くなよぉ……っ

ぺいんと

うぁああっ……

らっだぁ

ぐすっ…あぁっ……うう…

俺らはしばらく、

もう廃校になっていた母校の前で

子供のように泣きじゃくった。

ああ、よかった。

まだ取り戻せるかもしれない。

あの日々を_____

らっだぁ

…今日はありがとね。

ぺいんと

うん。どういたしまして。

ぺいんと

…ねえ、らっだぁ

らっだぁ

何ー?

ぺいんと

明日、らっだぁが覚えていたら、

ぺいんと

俺にメッセージ送ってよ。

らっだぁ

明日?今日じゃだめなの?

ぺいんと

うん。明日

らっだぁ

まあ、1日前のことくらいは覚えていられるでしょ

らっだぁ

そんな俺、記憶力ひどくないからねー!

ぺいんと

………そう、だな

らっだぁ

…みんなに会えるかな。

ぺいんと

ああ。それはちゃんと会えるようにしとくよ。

らっだぁ

え?未来から来たお前が??

ぺいんと

え…ああ!ほら、未来から来たくらいだからさ!

ぺいんと

超能力でこう…ババーッとやれば!!!

らっだぁ

なにそれwありえないww

らっだぁ

けど…お前がぺいんとってことも

らっだぁ

ついでにその超能力ってやつも

らっだぁ

信じてやるよ

ぺいんと

よかったー!信じてくれた!!

ぺいんと

…じゃあ俺、そろそろ帰るからさ

ぺいんと

じゃあな!

らっだぁ

うん!また…いつか会えたら!

…ありがとう。未来のぺいんと。

やっと。今のみんなに会える勇気が出てきた。

らっだぁ

着いたー!家だ!

らっだぁ

…そういえばなんで俺、ぺいんとの連絡先持ってたんだろう?

らっだぁ

ブロックしたはずなのに…

らっだぁ

…あれかな。未来のぺいんとの超能力ってやつ。

俺はクスッと笑うと、寝る準備をして布団に入った。

俺さ、未来から来たって言ったら、どうする?

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