俺は海里、元サッカー部だ
もう、サッカーはやってねぇけど
中学の時、俺はサッカー部だった
海里
ずっと、仲間のために強くなるために
努力を積んでいた
そして、ある他校との試合のとき、
俺はゴールを決めて、後ろを振り向いたら
海里
誰もいなかった
のんきにお喋りしてる仲間達
海里
って聞いたら
モブ
だって、
俺の努力は無駄だった、
俺にパスが来ることもなく
俺のパスは誰も受け取らない
ただ一人でコートを駆け抜けて、
ゴールにボールを入れて、
それでも、俺と一緒にチームの勝利を祝う仲間もいない
ずっと一人
最初から、仲間なんて
要らなかった
俺はそれ以来、サッカーをしていない
優斗
海里
優斗
涼平
凪沙
霧都
海里
優斗
海里
努力なんて報われない
仲間なんて必要ない
凪沙
霧都
涼平
優斗
なのに
海里
何故か俺はこいつらのために
全力でサッカーをやっている
何故か俺は、こいつらと
仲間でありたいと
こいつらには、俺の全てを預けてもいいと
そう、思えたんだ