それから、私たちは3人で登校した ……と言っても、テリーちゃんはずっくくんとずっと話しているし、私がまざれる話題がほとんどなくてずっくくんに話を振られるまで2人の少し後ろをついて行く感じだった
夢主
zk
夢主
テリー
夢主
テリー
zk
少し怖いし断りたいけど、ずっくくんにそう言われてしまっては上手い言い訳が思いつかなくなってしまった
夢主
テリー
テリーちゃんは満足気に笑うと私の手首を掴んでずっくくんとは別方向へ歩き出した
テリー
ずっくくんの姿が見えなくなったところで彼女は立ち止まり振り向いた
テリー
少しつり上がった瞳が冷たく睨みつける
夢主
テリー
先程まで鈴を転がすように明るかった声が低くなり小さな体からはとても想像できない敵意が剥き出しになっていた
夢主
別にこの人はずっくくんの彼女でもなんでもないのに、なんで私はこんな弁解をしているんだろう そう思っていると、彼女が顔を覗き込んできた
テリー
夢主
突然の昔話に首を傾げる
テリー
テリー
にこり、と きっと人好きされる笑顔で
テリー
夢主
スっと笑顔が消えて、まるで氷河のように冷たい瞳が心を震わせた
テリー
んじゃ、僕は戻るから。ばいばーい
雑な説明だけを残して彼女は踵を返した きっと、ずっくくんの元へ行くのだろう すれ違う生徒たちには可愛らしく笑いかけ挨拶をして去っていった
夢主
強い牽制をされて、足が震える 昨日や、朝に感じた彼のあたたかい優しさを思い出しながら私は昔諦めた感情が再び熱を帯びたことを感じた
夢主
夢主
ノックをして扉を開ける 職員室で入学式準備の確認を急いでいる教師たちの視線が集まった
教師
夢主
扉から少し離れた右手の方に座っていた先生が手を挙げる そのまま手招きされ 「失礼します!」と中へはいる
教師
夢主
教師
夢主
私は先生に言われるまま廊下へ出た
夢主
ガラガラ...
教師
入学式が終わったら周りと同じように動けば教室まで行けるから、ホームルームの時に紹介するよ
夢主
ファイルなどを抱えた先生に案内され、入学式へ向かった
入学式が終わりみんなが教室へ戻る。 私はそれについて行く形で教室へ入った。 黒板には出席番号と名前が書かれておりそれぞれの席へと着くと同じ顔ぶれなのか会話が始まっていた
ざわざわ... 少しすると担任教師が入ってきて、教卓に荷物を置く
教師
顔ぶれは余り変わらないが、1人新しい子が来た。
夢主さん、前へ。
夢主
職員室で言われた通り教卓へ向かって歩くと、1番前の列に座っていたずっくくんが優しく笑って手を振ってくれる
教師
夢主
好きな物は、えっと、音楽を聞いたり歌ったりすることです!苦手なのは、蛇で...それ以外は特に!ないです!
よろしくお願いします!!
緊張で勢いが着きすぎて早口になってしまった 恥ずかしくて下を向くと小さく拍手が聞こえる 顔を上げて音の方を見るとずっくくんが楽しそうに笑いながら拍手をしてくれていた
zk
クラス女子
テリー
ずっくくんの言葉をきっかけに、クラスメイトたちが拍手と「よろしく」と声をかけてくれ、安心しながら席へ戻った
教師
先生がそう言うと生徒たちは友達と話す人や本を取り出す人など思い思いに動き始める 私はさっきのお礼を言おうとずっくくんの元へと向かった
夢主
zk
夢主
ずっくくんがいたおかげ、なんて恥ずかしくて口ごもっていると
テリー
私とずっくくんの間に入るようにテリーちゃんが来た
夢主
zk
夢主
zk
テリー
にこにこと朗らかに笑っているずっくくんの横でテリーちゃんは目を見開き少し顔が強ばっていた
クラス女子
テリー
でもその表情を見たのは私だけのようで
zk
ずっくくんは気づく様子はなく席を離れていったテリーちゃんを見送った







