――どこまでも澄んだ青空。だけど、ここは僕の知っている空じゃない。
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校門の前で立ち止まり、小さくつぶやく少年。 淡い千草色の髪を、春の風がそっと揺らす。
その横に、落ち着いた声が寄り添った。
髪の上部は深い赤、下へ向かうほど黒に溶けていく、滑らかなグラデーション。 陽に透けると、まるで炎と影が混ざるようだった。
その髪の間から、一瞬だけ――狼の耳がのぞく。
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ラオはふっと小さく息を吐き―― チグサに視線だけを向けて、静かに言った。
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あ、今ちゃんと名前で呼んだ。
“ちぐさ”と自然に呼ばれたことが、ほんの少しだけくすぐったい。
T
R
T
その時――
?
声がして振り向く。 黄色のスニーカー。春みたいに明るい笑顔。 少年がこちらへ手を振ってやってくる。
?
T
A
太陽みたいな声。春みたいな笑顔。
A
T
A
らおは控えめに微笑む。 だが、ちぐさにだけ向けられた声は少しだけ柔らかい。
R
T
あっきぃが目を丸くした。
A
らおはすっと表情を戻し、いつもの丁寧な口調に戻る。
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A
ちぐさは苦笑しながら、春の匂いのする風の中を歩き始める。
――この世界の風は冷たくない。
そう思ったのは、あっきぃの笑顔のおかげかもしれない。
桜🌸
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A
桜🌸
桜🌸
桜🌸
桜🌸
桜🌸
桜🌸
桜🌸
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コメント
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フォロー失礼します!
読んでくれてありがとう!