TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ケダモノ男子に囲まれて。

一覧ページ

「ケダモノ男子に囲まれて。」のメインビジュアル

ケダモノ男子に囲まれて。

11 - ケダモノ男子に囲まれて。(11)

♥

2,891

2018年12月29日

シェアするシェアする
報告する

成宮 雫

はぁ…はぁ…っ

成宮 雫

翔くん…!翔…くんっ!

私は今出せる全速力で、

私たちの部屋へ向かった。

ガチャッ!!

成宮 雫

翔くん…っ!!

成宮 雫

……え…

天堂 翔

……雫…?

天堂 翔

雫…!

ああ…またこれか…っ

分かってはいたのに…っ

でもいざ、その光景を目にすると、

とたんに逃げ出してしまった。

成宮 雫

うぅ…っ…翔くん…

懐かしい…といえば

懐かしいのかもしれない…

私が殴られたあの日

翔くんと女の子がキスをしていた。

すごく、胸が痛かった。

その時、私は翔くんのことが好きだと…

気付いたんだ…

成宮 雫

翔くんの…っバカ…っ

成宮 雫

バカぁ…っ!!

天堂 翔

…誰がバカだって?

非常階段に座っていた私の元に…

成宮 雫

しょ…う…くん…っ

天堂 翔

…雫、もう大丈夫なの?

成宮 雫

翔くん…っ…!!

来て、くれたんだ…っ

私って、やっぱりバカなんだな…

さっきあんな光景…

女の子と裸で抱き合ってる光景を見たのに…

『嬉しい』なんて…思っちゃうなんて…

成宮 雫

翔くん…あのね…っ私…

天堂 翔

天堂 翔

俺の事、大っ嫌いなんじゃなかったの?

天堂 翔

それとも何。

天堂 翔

『遊び』に来たとか?

なんで…っ

成宮 雫

なんで。

成宮 雫

なんでそーゆーこと言うの…っ?

天堂 翔

…だって

成宮 雫

私は!!!

成宮 雫

中学の時から…っずっと…っ!!

天堂 翔

は?

天堂 翔

ちょっと待って。

天堂 翔

中学の時って………え…?

成宮 雫

うぅ…

もう、どんな返事が来ようと、

気持ちだけでも伝えたい…

付き合うなんて考えてない。

ただ…純粋に…っ

成宮 雫

すき……っ!

天堂 翔

………

成宮 雫

翔くんが、私の事嫌いだとしても…っ

成宮 雫

気持ちだけでも…伝えたくて…っ

成宮 雫

ごめんね…っ

成宮 雫

さっき、思い出したの…っ

成宮 雫

中学の頃のこと。全部…

成宮 雫

でも、もういいんだ…っ

これで…いいんだ。

……そして、

忘れよう……

これ以上辛い思いをするなら…

ここで、もうお別れしよう…

成宮 雫

翔くん…

成宮 雫

今、彼女(仮)だけど…っ

成宮 雫

……別れよう…っ?

成宮 雫

今まで付き合わせて…ごめんなさい…っ

成宮 雫

……

成宮 雫

…大好きでした…っ…

言えた…

これで…いいんだよね…?

そして私は、部屋に戻ろうとした。

天堂 翔

…っ

天堂 翔

行くなよ…!雫…っ!

グイッと腕を引っ張られ、

翔くんの腕の中にすっぽりおさまる。

成宮 雫

っ!…離してよ…っ!

これ以上…期待したくないのに…っ

天堂 翔

雫…っ

成宮 雫

んんっ…!

成宮 雫

や…めて…っ!

天堂 翔

やだ…

天堂 翔

やっと……

天堂 翔

やっと手に入るのに…っ

舌が絡まり、いつもより強引にされる。

成宮 雫

しょ…っ…

成宮 雫

やめて…ってば…!

ドンッ、と体を押し返し、

グラっと翔くんはよろけた。

成宮 雫

はぁ…っ

成宮 雫

もう…期待させないでよ…っ

天堂 翔

………っ、いい加減気付けよ…

成宮 雫

…え…?

天堂 翔

好きだ、雫。

え…?

今…なんて言ったの…?

成宮 雫

えっ…?

成宮 雫

んむっ…!

もう一度、深い、キスをされる。

さっきとは違って、優しく、とろけるキス…

成宮 雫

んあ…っ…

天堂 翔

好きだよ…っ

成宮 雫

そん…なっ…

翔くんが、私を…

好き…?

成宮 雫

はぁ…はぁ…

成宮 雫

翔くん…

成宮 雫

でも…っ、さっき女の子と抱き合ってた…

天堂 翔

あれは…

嬉しい…はずなのに

成宮 雫

私もあの子達と…

おんなじなんでしょ。

そう言いかけたところで、

天堂 翔

…雫のせいだから。

成宮 雫

…私…?

天堂 翔

俺は本気で好きなのに、

天堂 翔

誰かさんに大っ嫌いとか言われちゃうし。

成宮 雫

…そ…それは記憶が…っ

天堂 翔

関係ないし。

天堂 翔

天堂 翔

傷付いた。

天堂 翔

…俺が、雫と仮に付き合えば、

天堂 翔

思い出してくれるんじゃないかって…

天堂 翔

そう思ってた。

成宮 雫

…そうだったんだ…

天堂 翔

雫…

スっと腕を引き寄せられ、

手をぎゅっ、と握られる。

天堂 翔

別れよっか。

…えっ? そっか…私が言ったんだ…っ

成宮 雫

……っ

天堂 翔

その代わり…

天堂 翔

俺の、本物の彼女になってくれる…?

えっ…? そう言い翔くんは、握った手にキスをした。

成宮 雫

うぅ…っ…

成宮 雫

翔くん…ずるいよぉ…っ

天堂 翔

…元々ずるいよ?俺は。

天堂 翔

天堂 翔

…俺と、付き合って…雫。

成宮 雫

…ふっ…っ…

成宮 雫

うん…っ!!

成宮 雫

んんっ…はぁ…っ

天堂 翔

雫…ほんとにいいの…?

成宮 雫

…うん…っ

本当はちょっぴり怖いけど……

これは、遊びなんかじゃない…

それに…

私には、翔くんがいる…

天堂 翔

痛かったら、すぐ言って。

成宮 雫

ん…っ…

成宮 雫

……っ……!

天堂 翔

…雫、大丈夫?

成宮 雫

うん…翔くんだから…っ

天堂 翔

っ…

成宮 雫

それに…

成宮 雫

翔くんが他の女の子とするのは…

成宮 雫

…やだ…っ

天堂 翔

…っ!

天堂 翔

今それ…言うなよ…

成宮 雫

へ?

天堂 翔

……止まんなくなる。

成宮 雫

んんんっ…!!

翔くんが、私の中に入ってくる。

髪に自然に添えられた手は、

優しく私を撫でる。

天堂 翔

…っ、雫…

天堂 翔

好きだよ…

成宮 雫

…〜っ!!

成宮 雫

今それ言わないでぇ…っ

天堂 翔

雫も…

天堂 翔

他の男にそんな顔見せたら…

天堂 翔

ダメだよ…?

そんな顔…?

そして、翔くんは、

私の首筋にあるであろう、

あの…キスマークの上に

天堂 翔

…っへへ。

天堂 翔

上書き。

成宮 雫

…っ!!

天堂 翔

雫…そろそろ…っ

成宮 雫

…っ来て…翔くんっ…!

天堂 翔

…どこで覚えたの…

天堂 翔

そんなセリフ…

ああ、私幸せだ…

そして私たちは、絶頂に達した…

こんにちは!しだにのです! 遂に2人は結ばれました…! その後…彼方くんが動き出します… あとちょっと… お話にお付き合い下さい! いいね1000で続きを出したいと思います! 応援よろしくお願いします🙌❤

ケダモノ男子に囲まれて。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

2,891

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚